フォレストクラブでは昨年の秋も至仏山に登っているが、私は隣の笠ヶ岳の方に登ったので、この至仏山は2009年10月以来と云うことになる。
今年の夏の尾瀬ハイクも梅雨の最中の計画でしたが、今回は驚くほどの好天気に恵まれ、早朝から雲一つない梅雨時とは思えぬカラリとした日和に恵まれたものでした。
至仏山への登山は山頂から山ノ鼻に下るルートが使えないため、いつも鳩待峠からの往復登山を行っていましたが、今回は山ノ鼻から至仏山に登り、鳩待峠に下る周遊コースの歩きになります。
私自身は、このコースを歩くのは2度目ですが、もう30年以上も前のことなのでほとんど記憶も薄れ、初めての歩きと同じでした。
(鳩待峠から至仏山へ登る途中までは手書きの軌跡です(GPS機不調で記録できず)
コースタイム (行動時間7時間40分) フォレストクラブメンバー12名
鳩待峠7:35-山ノ鼻8:25~8:35-至仏山11:35~11:40-小至仏山手前鞍部の肩12:05~13:00(昼食)-小至仏山13:25-鳩待峠15:15
この週末の予報が晴れ予報だったので、急きょこの週末に尾瀬を楽しもうとやってきた人も多いのかも知れない。
今回のホレストクラブメンバーの参加者は総勢24名で、内 半数の12名が山ノ鼻経由の至仏山コースに参加。
他の尾瀬ヶ原散策組、至仏山ピストン組もそれぞれ多くの登山者と共にスタート。
山ノ鼻には50分ほどで到着。
ここに来るまではハイカーの列が続き、ゆっくり花を愛でながらという移動ではありませんでしたが、所々で目にする草花を写真に収めながらの歩きでした。
至仏山組のメンバーが揃う前に、ちょっと「尾瀬植物研究見本園」のさわりだけ見学し、カキツバタやニッコウキスゲを写真に収める。
目指す至仏山は池塘の向こうに綺麗に望めます。
山ノ鼻で全員揃ったことを確認し、記念撮影を済ませて出発です。
至仏山の登山口になっている湿原の端に行くまでも、ワタスゲやコバイケイソウがあちこちで見られました。
カキツバタ ニッコウキスゲ ワタスゲ タニウツギ
至仏山登山口に到着し、湿原を振り返って見ると山ノ鼻の向こうに燧ケ岳が美しく見えます。
ここが湿原の外れにあるその登山口で、ここから登りになります。
単調な林の中の登山道を1時間ほどかけて登ると、森林限界を超え一気に展望が開ける。
登山道脇には多くの高山植物が咲き揃い我々の目を楽しませてくれます。
ヨウラクツツジ コバイケイソウ ハクサンコザクラ イワイチョウ
高度を上げるにつれ湿原と燧ケ岳の風景が益々美しくなります。
左奥の会津駒ケ岳も良く確認出来るようになって来ました。
しばらくこの景色をのんびり眺めていたい気分になります。
登山道脇の花々は途切れることもなく目を楽しませてくれる。
下に紹介する花以外にもショウジョウバカマやタカネナネデシコ、シャクナゲなど色とりどりです。
ジョウシュウアズマギク クモイイカリソウ ヨツバシオガマ ムラサキタカネアオヤギソウ
山ノ鼻から丁度4時間で山頂に到着。
ここで、すでに休憩中だった 鳩待峠からのメンバー3名と合流。
山頂付近は大変な混雑で、ここでのんびり昼食をとりたいところですが、メンバー全員が休む場所もなさそうで全員で集合写真だけ撮影し、昼食は少し下ってからとることになった。
わずかな時間ですが、山頂から平ヶ岳やその左手の越後駒ケ岳、中の岳などのすばらしい景色を楽しむ。
昼食の休憩場所を求め小至仏山に向かって移動しますが、この尾根も多くの人でいっぱいです。
山頂から25分ほど下り、小至仏山の手前の鞍部の肩付近のスペースで、奥の武尊山、手前右の笠ヶ岳のなどの素晴らしい眺めを楽しみながらゆっくり昼食タイムを過ごす。
小至仏山まで来ると至仏山と燧ヶ岳の日本百名山のコラボも見れます。
そして、西側のならまた湖の先に朝日岳、その左手に谷川岳、そしてこの写真では判りずらいが遠く苗場山まで確認できる。
この稜線上も今は花の盛りで高山植物を観察しながらの下山です。
シナノキンバイ ハクサンイチゲ ツマトリソウ シラネアオイ
鳩待峠15時15分、予定より少し遅れてメンバー最後の帰着になりました。
花多き至仏山への周遊コースを存分に楽しむことができました。 ありがとうございました。
尚、前回の2009年10月の至仏山の記録はこちらです。