山梨百名山踏破
2006年3月の毛無山を皮切りに、今回の100座目の笊ヶ岳をようやく達成し、山梨百名山の踏破を成し遂げることが出来ました。
出来れば、老平から日帰りでチャレンジしたかったのですが、歳とともにリスクも大きくなってくるため、順当に椹島からの日帰り登山としました。
日帰りといっても、ここは2泊3日の工程を組まねばならず、中々チャンスが有りませんでしたが、この海の日の3連休は梅雨のさなかの晴れ予報で有ったため、急遽チャレンジすることにしたものです。
一昨年の99座目の笹山からだいぶ時間がかかってしまいましたが、9年4か月で100座達成です。
コースタイム (行動時間12時間35分)単独
椹島ロッジ3:55-笊ヶ岳登山口4:10-鉄塔4:35-肩6:00-(朝食6:15~6:25)-標柱6:45-最初の沢7:00-2番目の沢7:10-3番目の沢7:30-4番目の沢7:50-5番目の沢8:15-上倉沢8:40~8:45-椹島下降点9:55-笊ヶ岳10:40~11:00-椹島下降点11:30-上倉沢12:20-4番目の沢13:10-標柱14:25-肩15:05-椹島ロッジ16:30
この写真は登山翌日に椹島ロッジの横手を流れる大井川河川敷から撮った写真だが、右手の尾根が笊ヶ岳への登山ルートで、上部に見える鉄塔の下を通って登って行く。
ロッジにあるコインロッカーに不要な荷物を預け入れ(コインロッカーは普通の時間制のようなので出発前に¥300を入れ預けた)準備を済ませ出発。
ロッジから15分で滝見橋のすぐ先にある登山口に到着。
最初は整備された登山道のようだったが、すぐ不明瞭な箇所も多くなり、ルートを確認しながら登るとこの鉄塔の下に出る。
最初のチェックポイントを確認し、ひとまず安心。
登山口から1時間50分で巨岩が点在する尾根の肩に到着。
登っている時には、この場所が肩付近にあたるとは思っていなかったので写真を撮らなかったため写真は下山時のものだが、不思議にこの付近だけ大きな岩がゴロゴロしていた。
途中の休憩ポイントで簡単に朝食を済ませ、尾根を登り詰めた先の広場にこの標識を確認。
奥にテントが2張あった。
ほどなく尾根道からトラバース道に入り、10分ほど歩くと最初の沢に到着。
前々日の大雨で沢の水量が心配だったが、渡渉には特に問題なかった。
トラバース道はこの先大分荒れた部分があり、ルートの不明瞭なトリッキーな箇所を道を探しなが進む場所もある。
4番目の沢は2筋の流れになっていた。
ここで、先行していた4人パーティーと出会う。
ここも慎重に飛び石で徒渉。
5番目の沢を越えしばらく歩くと前方に目指す笊ヶ岳の姿を確認することが出来た。
上倉沢の渓谷の向こうに見えるのは上河内岳と思うが、残念ながら山頂部は雲で覆われてしまっている。
でも、この時点では雲も少なくこの先、展望を期待していたが・・・・・
上倉沢に降り草付きを歩いているとき(写真上部のガレ斜面の上)、草の丈が高くルートが不明瞭で行きつ戻りつルートを探したが、中央の林付近から河原に降り、対岸の黄色のペイントマークを頼りに、ルートを確認しここに到着。
ここで、沢を見下ろしながら小休止。
涸沢に入り25分ほど直線的な沢を詰めると、この分岐がある。
この分岐の中央に目立たないが「←笊ヶ岳」の道標があり、ここを左の沢に入る。
このあと左の沢を5分ほど登って沢を抜け、再び「←笊ヶ岳」の道標に導かれ沢を抜ける。
沢を抜けてから40分ほど急登をこなし、ようやく稜線の上に到着。
ここで、まず目に飛び込んで来るのが正面の富士山。
山頂部がほとんど雲で覆われてしまっているが、かろうじて確認できた。
10:40誰もいない静かな山頂に到着。
稜線に上がってきたときは、まだ少し展望は得られたが、残念ながら今はすっかりガスの中で山頂からの展望は一切得られない。
まずは山梨百名山制覇達成記念のセルフ撮影。
この後、昼食をとっていると途中で出会った4人パーティーも到着。
残念ながらこの状態では展望も期待できそうもないので、早々に下山とする。
帰路は花の写真を撮りながら下山と云うことにしたが、思いのほか咲いている花は少なく物足りないものでした。
ギンリョウソウの果実は一ヶ所で見かけただけでしたが、花はあちこちで咲いていました。
ゴゼンタチバナ ハクサンシャクナゲ コバノイチヤクソウ ギンリョウソウの果実
椹島ロッジへの帰着は山頂から5時間30分でした。
山頂で展望を得られなかったのは大変残念でしたが、何はともあれ念願の山梨百名山を制覇することができ大満足です。