景鶴山は出来れば登山口に近い東電小屋か竜宮小屋あたりに泊まりたかったのですが、山小屋の予約をのんびりしていたらゴールデンウイーク中はすでにほとんどが埋まっており、かろうじて至仏山荘のみが確保できる状況でしたから至仏山荘ということになりました。
歳とともに次第に体力は落ちるもので、無事登山を済ませ満足感で溢れて下山しましたが、鳩待峠への最後の登りはきつかった。でも、心配していた天気はまったく問題なく気持ち良く尾瀬の二日間を楽しむことができました。
今回は、初日の午前中に石尊山に登り、午後から景鶴山ということでしたので、これで群馬百名山86座が達成できた。
コースタイム 単独
2019/5/2(行動時間1時間5分)
鳩待峠15:10-至仏山荘16:15
2019/5/3(行動時間11時間40分)
至仏山荘4:45-竜宮十字路5:50-ヨッピ吊り橋6:15~6:20-尾根の取付き6:40-与作岳8:45-景鶴山9:45~10:00-与作岳10:55-尾根の取付き12:00-ヨッピ吊り橋12:15-至仏山荘14:25~14:50-鳩待峠16:25
戸倉の第一駐車場を14:35に出発した鳩待峠行のバスの乗客は私の1名のみでした。
尾瀬の雪の状態を運転手さんに確認したところ、今年は春先まで雪は少なかったが、4月に結構降ったために例年と同じような状況ではないかということでした。
鳩待峠には予定時刻よりもだいぶ早く到着し、早速山ノ鼻に向かいます。
鳩待峠から丁度1時間ほどで山ノ鼻近くの川上川を渡り、ほどなく
山小屋に到着です。
30年ぶり位に尾瀬の山小屋に宿泊しましたが、部屋は二段ベッドの相部屋ですが、6人の部屋に3人しかおらず快適でした。
また、最近は尾瀬の小屋は風呂にも入れると知って驚きです。
確かに水は豊富にあるので納得ですが、昔はこうではありませんでした。
翌日早朝4:45、至仏山荘を出発です。
アイゼンは最初から付けて歩きます。
尾瀬ヶ原の雪原を歩き始めるとすぐに正面に燧ケ岳が大きく見えるようになり、右手から日が昇り始めています。
三脚にカメラを乗せシャッターチャンスを待っているマニアの方がたくさんいましたが・・・ 残念ながら日の出はこの後も雲に遮られ、見ることはできませんでした。
雪原は木道とおぼしき上に付けられたトレースの上を歩きますが、所々に足を踏み抜いたと思われる凹みが見られます。
早朝はまだ硬い雪面なのでまったく問題はありませんでしたが、帰りには、水没していた木道に乘ったら木道が傾いて更に沈み、両足とも膝まで水没しびしょ濡れになるアクシデントがありましたが・・・。
竜宮十字路を左折しヨッピの吊り橋に到着です。
至仏山荘を出発してからちょうど1時間30分でした。
ここで、ワイヤーロープに捕まりながら慎重に渡り、対岸で朝食としました。
ヨッピ吊り橋から20分ほどで、笹山への尾根の取付きとおぼしき山裾に向かうと丁度、木に赤のペイントマーキングを確認できましたので、ここから登り始めます。
わずかですが、踏み跡もありました。
笹山に向かって30分ほど登り、笹山の山頂部が確認できるようになった付近から左手にルートを変え、笹山から下ってくる鞍部に出て、そこからは尾根歩きです。
尾根に出てからは明確なトレースが有るので、ひたすら高度を上げるのみとなります。
標高1800m近くまで登って来た地点に、至仏山と尾瀬ヶ原が望めるポイントがありました。
登っている時はこの風景はもっと上でも見れるもの思ったので撮影しませんでしたが、結局上部ではこのショットを見ることが出来なかったので、この写真は下山時のものです。
尾根に取付いてから2時間5分、ようやく与作岳の広い山頂に到着です。
前方に目指す景鶴山、そして左手に至仏山。
天気も良く最高の展望が得られました。
山頂まであとわずかとなり、尾根は痩せ増々急傾斜となりました。
このあと上部でピッケルを出そうかと思いましたが、結局は使わずじまいでした。
9時45分、景鶴山山頂に到着。
尾根の取付きから3時間5分、至仏山荘から丁度5時間での山頂到着でした。
今日は途中で抜かれた人を含め、ここまで三名の下山者と出会い(いずれも単独)ましたが、山頂には誰もいません。
ちなみに、私が下山している時にも三名だったと思いますが出会いがありました。
山頂からの至仏山
そして、平ヶ岳
さらに振り返れば燧ケ岳とその左奥に会津駒ヶ岳。
ここでゆっくり絶景を楽しんでいたいところですが、15分ほどで下山です。
帰りは、ピッケルを使い慎重に山頂直下の急傾斜地を下ります。
景鶴山山頂から丁度2時間で尾根に取付いたスタート地点に下山。
奥に東電小屋が見える。
ここからは、再び山ノ鼻に戻る雪原歩きがはじまります。
雪原を中田代三叉路近くまで戻った所で振り返ると、熊が走って雪原を横断していたのでズームで撮影したが、今通って来たばかりのルート上に現われたので驚きました。
丁度、熊の真後ろに竜宮小屋が確認できます。
この後、山ノ鼻にて休憩後、鳩待峠からの16:30発の最終バスに乘るべく、時折り休みながら出発の5分前に鳩待峠に到着し登山完了。
今日は道沿いにある「ほっこりの湯」に立寄りました。
Uターンラッシュで神奈川の自宅まで相当時間がかかるので、ここでゆっくり湯につかり、疲れをいやしてからの帰宅としました。