関東近辺の200名山巡りも次第に遠方になり、だんだん泊りが必須になり簡単に行きづらい状況になっているが、今日は日帰りで行ける最後の山となるだろう中央アルプス山系の北部に位置する経ヶ岳を楽しむことにした。
登山口の仲仙寺の駐車場には自宅から3時間少々かかり少し遅い到着となったので、手早く準備を済ませ8:15に出発。
日没も早いこの時期はもう少し早く出発し、余裕を持った山歩きをしたかったがやむを得ないか。
コースタイム(行動時間7時間25分)
仲仙寺駐車場8:15-4合目分岐9:15-5合目9:45~9:50-7合目10:30~10:35-8合目11:20~11:25-9合目11:50-経ヶ岳山頂12:15~12:35-8合目13:15-7合目13:45-5合目14:20-4合目分岐14:40-仲仙寺15:25~15:35-仲仙寺駐車場15:40
伊那市考古資料館の前にある仲仙寺の駐車場に車を停め、仲仙寺に向かうと、道路わきは丁度見頃となっているモミジが朝日に照らされ美しく彩りを添えてくれていた。
仲仙寺の本堂で参拝をすませ、早速この右手にある経ヶ岳への登山口の道標に従い登山道に入る。
仲仙寺の見学は下山してからゆっくり時間をとって見させてもらうつもりだ。
最初はスギやヒノキの林だった森が次第に色合い溢れる自然の森に変わり、1時間ほど歩いた4合目の大泉ダムからの合流地点あたりまで来ると、周囲は見事に色付いたカラマツ林に囲まれるようになる。
カラマツの紅葉はこの付近が最も鮮やかに染まって美しい。
5合目のポイントまで丁度1時間30分で到着、ここで5分ほど小休止。
そして更に40分ほどで7合目に到着。
ここで、初めて前方に目指す経ヶ岳の頂を確認する。
ここからはまだ大分遠くに見える。
また、ここまで登ってくるとカラマツの葉の色合いが殆ど茶色くなっており大分落葉している。
4合目との標高差が500mmもあるのでその差は明らかです。
8合目の蔵鹿の頭は、南側以外は遮る木も無く素晴らしい眺望が得られる。
尾根の先のカラマツの向こうには山頂を望むことも出来る。
あいにく今日はカスミ気味の空で、全体にぼんやりしているのが残念だが、八ヶ岳から南アルプルの山々が一望できる。
この写真では分かりずらいが、南アルプスの鋸尾根から甲斐駒ケ岳、アサヨ峰、仙丈岳、間ノ岳とそれぞれのピークは確認できた。
8合目で小休止したあと、25分で9合目、そして9合目から更に25分で山頂に到着。
旺文社の地図では8合目から1時間20分となっているが、たぶん1時間ほどが妥当なタイムと思われる。
今日は山頂に来るまでの間、下山してきた登山者4名とすれ違ったが、いずれも単独の男性登山者ばかりでした。
紅葉真っ盛りでの時期、もう少し大勢の人がいるかと思っていましたが・・・おかげで静かな山歩きを楽しめました。
この山頂で昼食休憩としたが、風が強く寒かったです。
山頂からもカラマツの木々の間に中央アルプスの山並みを見ることは出来ましたが、山頂から少し下った地点からは少し開けたポイントがあり広く山々の確認が出来ます。
最も高い山が木曽駒ケ岳でその左手の尖った山が宝剣岳のようですが、この写真では特定は難しいでしょうか。
下山の際、上の方は風が強く、カラマツの葉が舞って大変でしたが、下るにつれ次第に穏やかなものとなり美しいカラマツ林の中を気持ち良く下ることが出来ました。
空を見上げると色合いも一段と映え美しい。
山頂から2時間50分で仲仙寺の境内に到着。
本堂の手前にあるこの山門は、享保9年(1724)の建立というだけあり、その歴史を感じ取ることが出来る風格を備えた素晴らしいものでした。
奥に見える鐘楼はまだ新しいもので、鐘は自由に撞いて良いと有りましたので、遠慮気味に一つ撞かせていただきました。
付近の紅葉の見頃はもう少し後の方が良かったようです。
15時40分に仲仙寺の仁王門の隣にある駐車場に帰着。
7時間25分の山旅を楽しむことができました。
今日の立ち寄り湯は近くの「はびろ農業公園みはらしファーム」の隣にある「みはらしの湯」です。
名前の通り、ここの露天風呂からは山の上で見た南アルプスの山々を望めるものでした。
帰りに隣のみはらしファームでリンゴを購入し、のんびり帰途につきました。