紅葉シーズン真っ盛りとなり素晴らしい紅葉を楽しめそうな山をピックアップし、この天狗岩と烏帽子岳をめぐるコースを歩いてみることにしました。
当初は土曜日に行くつもりでしたが、当日は雲り予報で紅葉目的に登るのには楽しみも半減してしまうため、天気の良さそうな日曜日に行くことにしたものです。
早朝、自宅を出発し目指す天狗岩の駐車場に到着したときには先行する車はなく一番乗りでした。日曜日は土曜日と比べ幾分人出も減るようで、山の中でも殆ど人と会うことはなく素晴らしい展望と丁度見頃の紅葉を満喫することができました。
コースタイム(行動時間5時間30分)
天狗岩駐車場6:45-非難小屋跡分岐7:10-天狗岩7:35~7:50-シラケ山8:10~8:20-岩稜6P 8:55~9:10-マル9:30-烏帽子岳9:45~10:25-天狗岩駐車場12:15
湯の沢トンネルを出てすぐ左折し、県道45号下仁田上野線に入ると、ほどなく右手に湯の沢温泉 やまびこ荘がある。
やまびこ荘の先は幾分道幅は狭くなるものの、ずっと舗装された道路が続き、登山口のすぐ先にあるこの駐車場までまったく順調でした。
予想外に早く到着したため、少し早すぎる出発でしたが、準備をすませ手前にあった登山口に向かう。
ここが登山口で沢沿いに登って行くルートだ。
最初はスギ林だったがすぐに自然林の中を歩くようになって気持ちよく登り、登山口から25分ほどで、この非難小屋の廃屋がある分岐に到着。
天狗岩へはここから右手に伸びる登山道に入る。
稜線が近づくと周囲が紅葉の見頃を迎えたカラマツ林に変わり美しい。
天狗岩の頂に到着です。
幾分木々に囲まれているが、北側は大きく開けて素晴らしい展望が得られる。
青空と澄んだ空気の中、西上州の山々、そして奥には浅間山や榛名山の山塊がすばらしい。
天狗岩で展望を楽しんだあと、岩稜コースに向かうため一旦大きく下っが、山腹を巻く登山道に合流してしまった。
付近は紅葉も丁度見頃のようで美しい色合いで迎えてくれたが、道標がほとんど無いため途中で岩稜コースへ入る登山道に見つけられなかったようだ。
横道コースに入って山腹を10分ほど歩くと、烏帽子岳(横道コース)の新しい道標と、目立たない古い烏帽子岳への道標が設置された分岐があった。
ここを右上に登り岩稜コースに向かう。
そして、最初のシラケ山到着。
ここからは遮るものがなく西上州の山々が展望できる。
四ッ又山から鹿岳、妙義山、奥には榛名の山塊までくっきり。
遠く浅間山の手前の経塚山や毛無岩、手前には立岩。
先ほどの天狗岩も眼下に見え、群馬百名山の小沢岳、桧沢岳そして遠くに稲含山も確認できる。
シラケ山で展望を楽しんだ後も、岩稜歩きはそれぞれのピークで素晴らしい展望を楽しめる。
P6、P7のピークの先にあるマル(左端)の山肌は見事な紅葉だ。
岩稜ルートの最後のP7ピークに来ると、前方に目指すとんがり型の烏帽子岳が意外に小さく見える。
足元から眼下に広がる紅葉は見事でした。
紅葉を愛でながらマルの山頂に登りますが、マル山頂は木々で覆われ展望がまったく得られないので、そのまま下り、再び烏帽子岳に登り返して、この山頂に立つ。
今、登ってきたマル(右)から中央のシラケ山、そのすぐ左の尖った一本岩稜、天狗岩とたどって来た岩稜ルートの山々が確認できる。
ここで周囲の展望を楽しみながらしばらく昼食休憩。
帰りは、マルの山腹を巻くルートを通る。
木立の間から見る烏帽子岳です。
紅葉見物をしながら山腹コースをのんびり下る。
カエデの赤が青空に映え美しい。
こんなカラマツ林もあった。
下山途中、横道に入り「おこもり岩」を見学。
祠は洞窟の中にあり、祈りの場だったようです。
帰着時、駐車場には6台しか停まっていませんでした。
山中で見かけた人は一人だけで、本当に静かな山旅を満喫することが出来ました。
帰りに、この塩ノ沢温泉やまびこ荘の温泉(JAF割引¥500-)でのんびりくつろぎ帰宅。