昨年の10月末に、天神平から馬蹄形ルートを歩く予定で谷川岳から武能岳まで歩き、蓬ヒュッテに宿泊しましたが、2日目が悪天候で結局白毛門への縦走をあきらめ、蓬ヒュッテから直接土合に下山することになってしまったため、今回は改めて日帰りで白毛門・笠ヶ岳・朝日岳の三山を歩くことにしたものです。
当初は、土合橋から朝日岳までのピストンのつもりでしたが、時間的にも余裕があったので、朝日岳から清水峠を経由して土合橋に戻る周回コースにしてしまいました。
白毛門への登りで一部GPSログエラーがあり乱れがあります。
コースタイム(行動時間11時15分) 単独
土合橋駐車場5:45-松ノ木沢ノ頭7:40~7:50-白毛門8:30-笠ヶ岳9:15-朝日岳10:20~10:30-清水峠12:00~12:15-白樺避難小屋14:50-JR見張小屋15:55-土合橋駐車場17:00
前泊した湯宿温泉の金田屋旅館から50分ほどで、この土合橋駐車場に到着。
まだ、早いせいか駐車場はまだ大分余裕がある。
駐車場の奥にある登山者カードに記載して5:45出発。
すぐに、この橋を渡り登山道に入ります。
急登が続きましたが松ノ木沢ノ頭まで登ってくると一気に展望が開けます。
ここまで、2時間ほどでした。
ここで、素晴らしい景色を眺めながら軽く朝食です。
目指す白毛門が前面に見え、手前にジジ岩・ババ岩も見えます。
もちろん、隣の谷川岳もバッチリです。
正面の一の倉沢、左側のマチガ沢、右側の幽ノ沢それぞれが山塊の東壁に深く刻み込まれている姿は圧巻です。
登るにつれ、ジジ岩(左)・ババ岩(右)がはっきり確認できるようになる。
白毛門の山名の由来は、冬季にこの岩が雪で氷門のようになり、山頂付近が白髪頭のように見えることから名付けられたと云うことですが、一度見てみたい気がします。
駐車場から2:45で山頂に到着。
思いの外、早い到着でした。
途中で、ミズナラの葉に付いた綺麗なムシコブを発見しました。
この白毛門山頂からは今日の目的地、笠ヶ岳(左)・朝日岳(中央)の姿を見ることが出来ます。
今日は、まだ先の長い朝日岳の頂に立つために、周囲の展望を少し楽しんですぐ先を目指します。
20分ほど歩くと遠くに見えていた笠ヶ岳が意外に近くに感じるようになりました。
結局、白毛門から45分で笠ヶ岳到着。
ここからも周囲に遮るもののない展望が得られます。
いま登ってきた白毛門と、去年歩いた谷川岳から一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳(右端)の連なりが素晴らしい。
目指す朝日岳までは小さなピークが連続するコースタイム1時間15分の行程です。
朝日岳の山頂が近くなると、左手眼下に小さな池塘がある湿原が見られる。
奥には特徴的な鋭鋒の大源太山が見える。
土合橋駐車場から6時間35分でした。
途中から、考えていたが今日は思いのほか早く到着したので、このまま同じ道を戻るのではなく、清水峠まで下り、清水街道の旧国道で土合橋まで下山することにした。
山頂から清水峠に向かって歩くと、朝日ヶ原の湿原が広がっている。
この季節は花もなく、少し寂しい様子です。
ジャンクションピークを過ぎると前方に大源太山の特徴的な姿や、その手前の清水峠に送電線監視所の建物がはっきり確認できるようになる。
朝日岳から1時間半で、清水峠の送電線監視所に到着。
ここから七ツ小屋山に向かって笹原の中に登山道が続いているが、今日はここから清水街道の旧国道で下山です。
清水峠から七ツ小屋山の山腹をトラバースするように延々と旧国道が刻まれている。
この道に入ってからヘビとの遭遇が5,6回はありました。
それまでの稜線で見かけたのは2回だけで、しかも小さかったのですが、この道ではみんな大型のもので、その都度驚ろかされました。
でも出会った花も多かったです。
イワオトギリ ゴマナ オニシオガマ ダイモンジソウ
このルートは途中でいくつもの沢を横切ることになるので水量が多いときは注意が必要だ。
途中で振り返ると山肌に刻まれた清水峠からの道を確認することができる。
白樺非難小屋のすぐ上にある蓬峠からとの合流地点に14:50に到着。
清水峠から2時間35分もかかってしまった。
実は、途中で帽子を落としたと思い込み、探しに戻って50分ほど時間をロスしてしまったことによるものだが、結局帽子を落としたわけではなく背中に引っかかっていただけだったと後でわかったので、無駄な時間を費やしてしまった。
白樺非難小屋から新道を下山するルートには武能沢、芝倉沢、幽ノ沢、一ノ倉沢と沢の徒渉が続きますが、いずれも問題なくこなして、駐車スペースのある林道の終点に到着。
あとは、林道を歩いて土合橋の駐車場に戻るだけのはずでしたが・・・・
林道を歩いて西黒沢付近にくると道路の痕跡は全くなく、こんな沢が流れており、思わぬ徒渉を迫られました。
昨年はこんな広い面積の河原はなく、一昨日の大雨の影響と思いますが景色が一変していました。
これが、沢の奥の滝の部分ですが、左が昨年秋に撮影したのので、右の写真のように今年は河原が滝の手前に大きく広がっていました。
最後に自然の力をまざまざと感じることができるような光景を目にし、改めて自然を侮るなかれと教えられた山行になりました。
今日の温泉は前回同様、谷川温泉「湯テルメ・谷川」です。
前回は露天風呂を使えませんでしたが、今回はゆっくりくつろぎ、帰宅の途につきました。
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