尾瀬武尊ペンションのマイクロバスでオグナほたかスキー場の最も奥まった標高1650m地点まで運んでもらったので、山頂までの標高差はわずかに500mしかない楽々の登りでしたが、下山は武尊牧場の登山口であるリフトの券売り場の標高1080m地点まで下るちょっと長いコースを歩くものです。
コースタイム(行動時間9時間35分) 団体17名
尾瀬武尊ペンションのマイクロバスでオグナほたかスキー場の最上部のこの標高1650m地点まで運んでもらう。
ペンションからわずか20分ほどでの到着だ。
今朝はゲレンデにさす朝日が紅葉を染め、美しい景色を見せてくれて気分は晴れやか。
足元には小さな黄色い花なども咲いており楽しめる。
30分ほど歩くと天狗尾根の稜線に着く。
ここから振り返ると大分かすみ気味だが遠方に皇海山の頂が確認できる。
紅葉を楽しみながら尾根を歩いているとこんな古めかしい石像が麓を見おろすようにおかれていた。
刻まれた文字は簡単には判別できないが相当古そうだ。
歩き始めて1時間半ほどで前武尊山山頂に到着。
ここには下界を望むような格好の武尊の像が設置されている。
前武尊山を過ぎるとすぐこの川場剣ヶ峰の特徴ある岩山が目に飛び込んでくる。
昔はこの岩場を直登することが出来たようだが、現在は登山道はなく右手を巻くルートを歩くことになる。
ただ、この巻き道は笹の枝が登山道に張出しているので歩きづらい上、前日の雨の影響で足元がぬかるんでいるのが難点だ。
稜線に戻ると前方に家ノ串山、中の岳、武尊山(左端)のすばらしい展望を得ることが出来た。
そしてその稜線はナナカマドの赤い実がたくさん見られ青空を背に秋の彩りを放ってくれている。
稜線を少し登って振り返ると、笹原と紅葉の木々の中に川場剣ヶ峰の美しい全容を見ることが出来る。
家ノ串山まで登り、山頂で5分ほど休憩したあとこんな綺麗な赤い実を付けた植物に出会った。
名前は判らないが大粒な真っ赤な実が印象的でした。
そして稜線から遠方に燧ヶ岳、至仏山、笠ヶ岳を望むことが出来るようになる。
ただ空は雲で覆われるようになり、遠くの山も鮮明さに欠けるようになったのが残念だが今まで見えなかった山々が確認できてうれしい。
岩場が続く気持ち良い稜線からは前方に目指す武尊山も次第に大きくなる。
途中こんな岩場もある。
中ノ岳の直下にある武尊牧場への分岐を過ぎると水場がある。
菩薩界の水と云うようだが、高所にあるこの水はありがたい。
そして三ツ池と呼ばれる窪地に雨水が貯まったと思われる小さな池と湿地の横を抜け、少し登ると写真の日本武尊の像がある。
ここから山頂まではわずかな距離だが、ここに荷物を置いて空身で山頂を目指す。
11時5分に武尊山山頂着。
オグナほたかスキー場から歩き始めて4時間35分での到着で、団体行動ではどうしても時間がかかります。
残念ながら山頂では全く展望は得られませんでした。
前回2010年5月の時はすばらしい展望を得られたが、今回は残念。
全員で記念写真だけ撮って下山。
下山時、鳳の池で昼食。
鳳の池といっても水は無いので普通の窪地と云う感じでしたが、30分ほど昼食休憩をとり、写真の中ノ岳南の分岐から左に折れ武尊牧場へ向かう。
ルンゼ状の鎖場を降りたあと、少し下ると右手に笹原の中に広がる絶景地がありました。
晴れていればその彩は最高のものだったのでしょうが、緑の中に点在する木々の彩りは印象的なものでした。
下山の途中から雨に見舞われたが、下るにつれ木々は彩を増し目を楽しませてくれる。
そしてようやく武尊牧場のキャンプ場までたどり着く。
休憩はトイレがあるレストハウスでとったが、中ノ岳南の分岐から3時間近くの長い尾根歩きでした。
レストハウスからリフト券売り場の駐車場までの下山は本来登山道があると思うが、今回はスキー場のゲレンデを直接歩くことになった。
ゲレンデの下の方まで歩いてくるとこんな羊も見られる。
リフト券売り場の到着は16時を過ぎてしまい、結果的に今日の行動時間は9時間35分という長丁場になってしまった。