県民の森駐車場から塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳への往復登山を実行したが、始終ガスの中の稜線歩きで展望をまったく得ることが出来ず残念な山行になってしまった。
また、丹沢山から蛭ヶ岳に向かう際に間違って宮ヶ瀬湖の方に下って大礼ノ頭まで往復すると云う余計なアルバイトもしてしまった。
行動時間(10時間45分 大礼ノ頭までの往復ロス1時間15分を含む) 単独
県民の森林道ゲート駐車スペース7:00-小丸尾根登山口7:30-稜線(小丸尾根分岐)9:05-塔ノ岳9:45-丹沢山10:37~10:42-大礼ノ頭往復-丹沢山11:55-蛭ヶ岳13:14~13:26-丹沢山14:47~14:52-塔ノ岳15:44~15:52-堀山の家16:35~16:40-二俣17:30-県民の森林道ゲート駐車スペース17:45
表丹沢県民の森駐車場が満車のため、駐車場の少し先にある林道のゲート手前に車を停める。
ここは少し道幅があるため既に5~6台ほど停まっており、それぞれ登山の準備に余念が無い。
ゲートから10分ほど歩いてこの勘七橋を渡るが、写真のように前日の雨のためか橋に泥水がたまって両側の欄干のコンクリートの上を渡らなければならない状況になっていた。
二俣から林道ゲートを越えてすぐに今日の登山の起点とした小丸尾根の登山口に着く。
駐車したゲート付近から30分弱での到着だ。
小丸尾根は樹林の中にしっかりとした登山道が刻まれており、良く整備され非常に登り易い。
尾根の中ほどからは明るい雑木林に囲まれた道になり、緑の中を気持ち良く登る。
林道の取付きから鍋割山陵の稜線まで1時間35分。
稜線まで登ってくると雲の中に入っているのだろう、雨は降っていないもののガスで見通しは悪い。
今日の稜線歩きは天候の回復を期待して展望を楽しみたいが登山道脇に咲く花を愛でるのもいい。
この稜線上で早速、ナツノタムラソウと出会う。
鍋割山陵の静かな山道から金冷やしで表尾根に入ると、急に登山者も増え賑やかになる。
塔の岳山頂まで登ると濃霧と強い風で休憩できる状況ではなかったのでそのまま丹沢山に向かう。
(写真は帰路に撮影した写真を使用)
丹沢山への稜線歩きも植生保護のために設けられた木道は笹原の中では気持ちよく歩ける。
展望が良いはずの竜ヶ馬場でも周囲はガスの中のため、ただ黙々と歩き丹沢山の山頂には塔の岳から1時間弱で到着。
ここで、少し腹ごしらえでパンをほうばる。
今日は、ここから蛭ヶ岳まで足を延ばすが、向かう方向で頭の中に入っていたのは地図上の小屋の位置がルートの右手に位置していたことで有り、休憩の後の出発に際し、ろくすっぽ標識を確認せずに小屋を右手に見ながら宮ヶ瀬湖へ向かうルートに入ってしまった。
間違いに気付いたのがこの大礼ノ頭のピークに立ち標識を確認した時だったので、何ともお粗末でみっともない話で有る。
早とちりに自分を戒める。
結果的に1時間15分ほどのロスになってしまった。
今度は改めて標識に従って蛭ヶ岳へ向かう。
午後になっても相変わらず同じような天候で、ガスは一向に切れない。
途中 こんな珍しい芸術的なオブジェに出会う。
鬼ヶ岩付近は大きな岩場になっており、天気が良ければ眺めが良いのだろう。
今は足元の花を眺めながら行く。
丹沢山から1時間20分ほどで蛭ヶ岳山頂に到着。
山頂からの眺めは次回を楽しみにして、ここで少し腹を満たし、 10分ほど休憩してから下山。
帰路は登山道脇の草花を愛でながら下る。
草花は蛭ヶ岳と鬼ヶ岩の間が特に多く、のんびり花を見ながら下りたい所だが時間も遅くなってしまったのであまりのんびりも出来ない。
見かけた花をまとめて紹介する。
ヤマオダマキ ミヤマカラマツ ウスユキソウ
塔ノ岳からの下りは大倉尾根のこの堀山の家から二俣に下るルートを通ってみた。
丁度二俣から大倉に抜ける林道が工事中のためか下山口には何の案内もなくトラロープが張ってあったが、このロープをくぐって尾根に入る。
しかしこの尾根のルートはあまり整備されておらず、時折り杉林の中にある赤テープを確認しながら下らなければならない。
それでも徐々にルートははっきりしたものとなり最後にこの小草平の沢を渡渉する。
水量が多かったため渡る場所を選び岩づたいに飛び石でクリアーする。
出発点の県民の森林道ゲートの駐車スペースへの帰着17:45分。
余計なアルバイトもあり一時気を揉んだが予定通り蛭ヶ岳への往復登山を終える。