今年の夏休みは初めて北海道の百名山に挑むことにしました。
北海道最初の山旅は4泊5日で羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳の3山に登るべく、1か月前に宿や飛行機の予約を済ませましたが、7月28日に雌阿寒岳が突然噴火警戒レベルが2に引き上げられ、火口から500m(7合目より上)が入山禁止となってしまったために、7合目から隣の阿寒富士の方に登らざるを得なくなったのが残念でしたが、計画通りすべての予定をこなすことが出来ました。
コースタイム(行動時間7時15分) 単独
岩尾別温泉5:30-オホーツク展望地6:05-弥三吉水6:45~7:00-銀冷水7:45-大沢入口8:00-羅臼平8:35-羅臼岳9:30~9:50-羅臼平10:30-銀冷水11:05-弥三吉水11:45~11:50-岩尾別温泉12:45
宿泊した屈斜路湖のにぶし温泉から羅臼岳の登山口まで距離があるため、早朝3時40分に宿を出発したが、北海道の道は車も少なく予想より大幅に早く着きそうだ。
知床半島の海岸沿いの道路を走っているとき前方に羅臼岳と思われる山が確認できたので思わす車を停め撮影してしまった。
道路脇で蝦夷シカやキタキツネなどの動物と出会えるのも北海道ならではの光景です。
登山口の岩尾別温泉へ向かう道に入ると、すぐに前方に目指す羅臼岳の雄姿を確認することが出来た。
この岩尾別温泉のホテル地の涯には5時15分ごろ到着し、屈斜路湖から1時間35分ほどで、予定していた時間より1時間も早いものでした。
ホテルの前は駐車場になっていますが、満車でしたので少し戻って道路の路肩に駐車し、準備を済ませてからここに戻ってきました。
右側が登山道入口です。
すぐに、木下小屋がありこの右手に登山届の記載場所がありますので、ここで記帳を済ませ出発です。
登り始めて35分でオホーツクの海を望める岩場の上に立つことが出来ました。
曇り空なので海と空の境がはっきりしませんが、すばらしい展望が得られます。
弥三吉水で15分ほどで朝食休憩を済ませ、登山道を歩いていると曲がりくねったダケカンバが目につくようになる。
見かける木々のすべてがひどく曲がったものになっており、知床の自然環境の厳しさを物語っている。
極楽平からは目指す羅臼岳の頂が確認できた。
雲が湧いているのが気になるが・・・・
仙人坂の急登を登っている時、眼下に知床五湖も見えました。
今日、下山後にここに立ち寄るつもりだ。
8時に大沢の入口に到着。
ここからは沢づたいに登ることになる。
下の方では少なかった雪渓も上部になると固い雪面がしっかりと残っている。
この雪渓はストックが欲しい所だが持ってこなかったので、滑らないように慎重に進む。
雪渓が切れる辺りになると周囲は高山植物が咲き乱れ、我々の目を楽しませてくれるようになる。
チシマノキンバイソウ エゾノツガザクラ エゾツツジ タカネトウウチソウ
多くの花々を愛でながら羅臼平に到着。
目の前には羅臼岳の頂がそびえている。
ここから山頂まではコースタイム1時間の距離だ。
羅臼平から30分ほど登って北側に連なる硫黄山への山なみを確認できたし、羅臼岳の山頂も見えていましたが、残念ながらこのあと間もなくガスが広がって視界を遮られてしまった。
山頂に着いた時にはすっかりガスに覆われて周囲の展望は全く得られなくなっていたのは大変残念でした。
休憩がてら20分ほど山頂でガスが切れるのを待ちましたが、あきらめて下山開始。
下山時も沢山の高山植物を愛でながらの歩きです。
イワブクロ イワギキョウ ハイオトギリ エゾコザクラソウ
羅臼平の木下弥三吉豪翁の前まで下ってくると三ツ峰の頂は確認できるが、羅臼岳の山頂部は相変わらずガスの中でした。
大沢の雪渓の下りはストック無しでは一層危険なので、ここは慎重に下る。
丁度、銀冷水の水場まで下ってきた時に偶然にシマリスとの出会いがあった。
流石に北海道で、今までにない貴重な経験が得られました。
岩尾別温泉の駐車地点へ12時45分に帰着。
山頂から2時間55分でした。
この後 知床五湖の散策のため知床自然センターに行き、シャトルバスのチケット売場に行ったら、今日はこの時間は直接マイカーで五湖まで行けると言われ、改めて五湖の駐車場に向かう。
五湖の周遊コース内に入るためには散策の注意事項やヒグマに遭遇した場合の対処方法などのレクチャーを受ける必要があるということで、フィールドハウスにて15分ほどの説明を聞き、ようやく周遊コース内に入る。
五湖、四湖と巡り三湖まで歩くと湖の向こうに知床連峰のすばらしい展望を得ることができるが、最も大きな湖の二湖では写真のように左手の硫黄山から羅臼岳までの連なりを一望できすばらしい。
一湖を見学した後は周遊コースは立派な高架木道に入ります。
ここにはワンウエイのゲートがあり、一度高架木道に上がると元に戻ることが出来ないようになています。
ここからの眺めもまた格別です。
高架木道はスタート地点のレストハウスまで続いており、展望デッキで雄大な風景を眺めながらのんびり戻るのは気分が良くなる。
今回の周遊の時間は1時間20分でした。
明日の斜里岳はこちらです。