北海道の百名山 2山目は斜里岳です。
登山口に向かう前にコンビニで買い物をして、改めてカーナビに清岳荘を入力しようと電話番号を入力したら、そこは役所のようで、結局ナビの地図から清岳荘の場所を特定することが出来ずに、入力をあきらめ途中で見かけた斜里岳への案内標識を頼りに走ることになってしまいましたが、結果的に特に迷うこともなく無事清岳荘の駐車場に車をつけることができました。
コースタイム(行動時間6時35分) 単独
清岳荘5:25-下二股6:15-上二股7:55-馬ノ背8:30-斜里岳8:45~9:15-馬ノ背9:30-上二股9:50-熊見峠10:30-下二股11:10-清岳荘12:00
昨日に引続き、宿泊した屈斜路湖のにぶし温泉からの移動中に斜里岳の素晴らしい姿を確認することが出来ました。
昨日は山頂部に雲がかかっていましたが、今日は全体像を見せてくれています。
それにしても広大な牧草地の奥に見えるこの風景は、北海道ならではの光景で素晴らしい。
この写真は帰着時のものですが、到着時は清岳荘の手前に広がるこの駐車場に数えるほどの車しかありませんでした。
清岳荘の横手にある記帳場所で登山届を記載し、駐車料金100円を回収ボックスに入れ出発です。
林の中を抜けたあと、しばらくこの林道歩きが続きましたが、清岳荘から15分ほどで、林道の終点にある登山口に到着。
登山道を沢沿いに歩いて行き、飛び石で渡渉を繰り返すようになり、最初は3回、4回と渡渉回数を数えていたのですが、それを何度も繰り返すようになり途中で無駄なことと思い止めてしまいました。
水量は幾分多めなのでしょうか、靴が濡れることもあります。
下二股の旧道コースと新道コースの分岐点に到着です。
ここは左手の沢沿いに進む旧道に入ります。
羽衣の滝は大きな岩盤を流れ落ちる滝ですが、流れの横を登るとき見た目は滑りそうですが、意外に滑ることもなく気持ちよく登れます。
ここで、軽く食事をとりながら休憩。
途中、ルートの赤リボンや赤ペイントを探しながら最後の霊華ノ滝まで登ってくると傾斜はきつくなりますが、水量はかなり少なくなった印象になります。
下山時はここを右に折れ熊見峠を経て下二股に下りることになります。
霊華ノ滝を過ぎ沢筋が細くなるにつれ登山道脇に花が目につくようになったので、花々を写真に収めながらの登りになります。
ミソガワソウ エゾキンバイ ウメバチソウ チシマフウロ
最後のガレ場をこなし馬の背の鞍部に到着。
左奥に目指す斜里岳が見える。
ここから、まだずいぶん距離がありそうですが、雲が湧き出ているようなので休まず山頂を目指します。
斜里岳の手前のピークを過ぎた辺りから遠くオホーツクの海を確認することが出来ました。
そして、馬ノ背から15分ほどで斜里岳山頂に到着。
コースタイムは30分とありますが、思いのほか早く着きました。
山頂から眺めたかった羅臼岳方面の展望は真っ白い雲に覆われ全く確認できなかったのは残念でした。
でも、南側に広がる南斜里岳に連なる山並みは綺麗に見えました。
そして、この写真では分かりずらいかもしれませんが、中央左手に屈斜路湖を確認することもできました。
山頂で、休憩をとりながらもっと雲が取れないか期待しつつ待ちましたが、雲が切れる様子は無く30分ほどして下山開始です。
下山は下二股まで戻ったあと、熊見峠へ向かって新道に入ります。
すぐに竜神ノ池への道標があったので、せっかくなので見学していくことにしました。山の斜面の一角にポツンと存在する小さな池でした。
この池の先に赤リボンのマーキングがありましたが、新道に戻る道かどうかはっきりしなかったので、下って来た道を引き返しましたが、新道に戻り、少し歩くと竜神ノ池から上がってくる道があったので周回できるようになっていたようです。
トラバース道の林の中から抜け、最初のピークの上に立つと一気に展望が開けます。
振り返ると1時間前に立っていた斜里岳の山頂が、もうこんなに遠くに見えるようになってしまいました。
そして前方は熊見峠へと続くハイマツで覆われた美しい稜線が続いています。
熊見峠などと名前が付いているほどだから、熊が出没しそうで、他に歩いている人も見えず、何となく不安な気持ちになります。
実際の峠はここから南西側にある鞍部になると思いますが、ここを熊見峠としているようです。
熊見峠から更に15分ほど下ると稜線から外れ下二股に下ることになりますが、最後に稜線上から前方に屈斜路湖を望むことが出来ました。
峠から下二股に下山し再び沢沿いに清岳荘に戻ります。
川辺のナナカマドが少し色付き始めていました。
ここも秋には素晴らしい紅葉スポットになるのでしょう。
今回の北海道旅行で足になっているマイレンタカーにジャスト12時に帰着。
行動時間6時間35分ほどでしたが、一の沢の滝が連続する楽しい遡上、熊見峠へ向かうハイマツの美しく雄大な稜線、斜里岳の美しい姿など印象深いものでした。
明日は今回の山旅最後の雌阿寒岳が変じて登る阿寒富士です。