7月の中旬に、夏休み中の羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳の百名山3山の山行計画を立案し、飛行機や宿などの手配も終えていたのですが、7月28日に突然雌阿寒岳が噴火警戒レベル2に引上げられたため計画を他に切替えるわけにもいかず、やむなく雌阿寒岳は代わりに隣にそびえる阿寒富士に登ることにしました。
もし、時間的に余裕があれば下山後、雄阿寒岳に登って見たいと思っていましたが、結果的にオンネトー湯ノ滝見物や阿寒湖畔の遊歩道散策、雄阿寒岳の登山口付近に点在する太郎湖・次郎湖などを巡る観光ということになってしまいました。
コースタイム(行動時間5時15分) 単独
オンネトー登山口4:45-二合目5:15-五合目6:05-七合目6:30-阿寒富士7:20~7:55-七合目8:50-オンネトー登山口10:00
オンネトー湖の野営場の駐車場の奥に雌阿寒岳・阿寒富士への登山口がある。
入口にある登山者名簿に名前を記載し、置いてあった雌阿寒岳の火山周辺警報による7合目より上への立ち入り禁止を呼びかけるチラシを確認し、スタート。
この登山道はこんな合目の標識がきっちり設置されている。
五合目を過ぎ、森林限界を超えると一気に視界が開けるのでしょうが、今日は残念ながら上がるにつれ上の方はガスに覆われ展望は得られなくなる。
この七合目のポイントを左に進むと雌阿寒岳へ向かうことになるのだが、登山道は立入り禁止の処置がされているため入れない。
阿寒富士はここから右手に折れることになる。
でも、振り返ると登ってきたオンネトー湖を見ることが出来た。
阿寒富士へ登る登山道脇では、こんな色とりどりの実をつけたものとたくさん出会う。
ブルーベリー シラタマノキ コケモモ ガンコウラン
下山時に撮った写真もありますが、高山植物の花々も色々目にすることが出来ました。
メアカンフスマ コマクサ イワギキョウ イワブクロ
7合目から花などの写真を撮りながら50分ほどで阿寒富士の山頂に到着。
残念ながら展望はまったく得られません。
山頂で30分ほど雲が晴れることを期待して待ちましたが、結局あきらめて下山を始めたら10分ほど降りた辺りで正面の雲が薄くなり雌阿寒岳が徐々に見え始め、しばらくするとこんな素晴らしい風景をみることが出来るまでになりました。
阿寒富士の斜面で30分以上景色を眺めていたでしょうか。
満足して七合目まで下山すると、朝は全く見えなかった雌阿寒岳の様子がわかります。
そして阿寒富士も今は山頂までその姿を見せてくれています。
下山後に、まず近くのオンネトー湯の滝を往復1時間10分かけて見物してきました。
滝を流れる温泉水から、微生物の作用でマンガン酸化物が沈殿し、陸上で観察できる最大のマンガン酸化物の生成場所として世界的にも注目されてるということですが、見た目にはただの滝で、少し期待外れ。
オンネトー湖に戻って見ると、雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)が揃ってその素晴らしい姿を見せてくれました。
下ってきた直後は雌阿寒岳の山頂に雲がかかっていましたが、両方の山頂が揃った姿を確認できてラッキーでした。
オンネトー湖から雄阿寒岳の登山口に移動し、近くの太郎湖や次郎湖付近を散策したあと、ボッケの見学のため歩いた阿寒湖畔遊歩道から温泉街の向こうに雌阿寒岳も見えました。
この後、雨が降りだし湖畔の宿に入りましたが、結果的に今回の3日間の山旅の中で、一度も雨に見舞われず過ごすことができたのは大変幸運でした。
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