甲州街道の旅も4日目を迎えました。
今回は藤野駅をスタートし猿橋駅までの歩きです。
次第に寄り道をしなくなってしまいましたが、往復の移動時間を考えると歩く距離はもう少し減らし、ゆとりある計画にすべきと反省。
2022/6/4(土)単独 行動時間 8時間10分
藤野駅 8:30-鶴川宿碑10:30~10:40-山谷バス停14:35~14:45-猿橋駅16:40
相模と甲斐の国境になっていた境沢に架かる境沢橋を渡ります。
橋から覗くと意外に深い沢でした。
現在は神奈川と山梨の県境になっています。
上野原宿の中心部にある歴史を感じさせる立派な商家です。
鶴川を渡ります。
橋の上からアユ釣りの方々10人ほどが見られましたが、この鶴川宿は小宿ですが、川留めになると賑わいを見せて鮎が名物だったようです。
鶴川宿碑の近くに休憩スポットがありました。
ここで少しお腹を満たし休憩です。
鶴川宿の風景は大変静かなものでした。
寛政12年(1800)建立の廿三夜塔です。
江戸時代から昭和の初期にかけて行われた、お経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという月待行事のために建てられたもののようです。
大椚(おおくぬぎ)観音堂の奥に吾妻神社がありますが、地名の由来になった大椚がこの神社の境内にあったようです。
入口にある杉の巨木は樹高約20m、樹齢約600年という見事なものでした。
右の新栗原橋で中央高速を跨ぎ野田尻宿へ向かいます。
奥に見える扇山が山頂部だけ確認できます。
野田尻宿に入りました。
野田尻宿も静かな街道の風景を見せてくれました。
急傾斜地を通る街道は昔は大変な道だったでしょうが、今はフェンス付きです。
林を抜けるこの道も甲州街道です。
尾張藩主の定宿を務め庄屋を兼ねた米山家です。
入口あった「尾張の殿様が定宿としたいわれ」によると、ここから富士山が良く見え甲州街道で最も眺望が良いために気に入り、定宿になった旨が記されていました。
犬目宿碑です。
奥のお店は農産物の直売所で、お茶をご馳走になりました。
道路の石積ブロックの上に設置された鉄製の祠の扉を開けてウヒャー。
中にはリアルな男石、女石が鎮座していました。
恋塚の一里塚は南塚のみ現存していました。
案内板には一里塚は旅人が距離を知るだけでなく、人夫や馬を借りるときの駄賃を決める基準にもなっていたとありました。
そうでしたか、知りませんでした。
山谷バス停近くの街道沿いにはクマモンなど面白い案山子が目を楽しませてくれました。
車道から草原の道に入ると正面の山々を眺めながら気持ち良く下山です。
天気が良ければ山並みの向こうにに富士山が見えるはずでしたが・・・残念。
国道20号まで下山し下鳥沢宿を歩きます。
ここも宿場町らしい町並みです。
最後は猿橋です。
橋の上から見下ろすと渓谷に挟まれた桂川の川面がある絶景が広がっていました。
日本三奇橋のひとつとされる猿橋ですが、橋の架け替えの記録から宝暦6年(1756)には現在のような刎橋の形で作られていたようです。
現在の橋は嘉永4年(1851)の図面を元に昭和59年に復元されたものということです。