上信越自動車道の日暮山トンネルの上にある日暮山(にっくらやま)は、その整った山容から「矢川富士」とも呼ばれ群馬百名山に選定された山ですが、先月同じく近くにある群馬百名山の高岩に登ったおりに、午後からこの日暮山に登る予定が、台風19号の影響で道路が不通ということになり移動が出来くなってしまったため断念。
今回仕切り直して、改めて登ることにしたものです。
コースタイム(行動時間 合計3時間25分) 2019/11/2 単独
浄水場下の駐車スペース8:00-下山路分岐9:15-山頂9:50~10:15-下山路分岐10:30-浄水場下の駐車スペース-11:25
初鳥屋から小平向かうときに前方に美しい山容の日暮山を目にすることが出来ました。
左手のこんもりした山は上ノ山です。
駐車は浄水場のすぐ下にある路肩スペースに車をUターンさせた上、停めました。
駐車場所のすぐ上にはこの浄水場が有ります。
最初は快適だった林道歩きも、10分ほど歩くと路面に流木や大きな石コロが堆積した状態となり、100メートルほどはこんな状態が続く状況でした。
その後も所々で荒れた状態が見られました。
先日の台風の影響と思われますが、沢すじからの水流により堆積したようです。
林道を遡るにつれ荒れた部分も多くなりますが、特に未舗装の部分では1m以上深くえぐり取られた状態になっている場所もありました。
これも、今回の台風の影響と思われますが凄い状況でした。
でも、歩く上ではあまり問題にはなりません。
林道終点広場付近までやって来ると紅葉で色付き始めたカラマツ林も見られ、前方には目指す日暮山の頂も見えます。
また、この付近以後の登山道は特別に台風の影響は感じられませんでした。
出発してから1時間15分で下山路の分岐点に到着です。
ここには、「山頂まで急斜面」と記された日暮山への標識もあり、ここから日暮山に向かって尾根筋の道を直線的に登って行きます。
尾根の登り始め付近は割りあい緩やかな傾斜で、紅葉した木々を楽しみながらの登りでした。
登りはしだいに急傾斜となり、つづら折りでの登りならまだ良いのですが、直線的に登る部分が多く、しかも土の斜面のため滑り易いので、難儀しながら登ることになりました。
下山路分岐点から35分、ようやく山頂に到着です。
山頂には大きな御嶽神社の石碑と祠があり、信仰の山として存在を伺わせるうががわせます。
ここは周りの木々で周囲の展望が妨げられていますが、奥に進むと広く展望が得られます。
特に東側に広がるこの風景は最高でした。
上信越自動車道が貫いている山が大山で、その左手の石尊山、大山と石尊山の間には前回登った高岩が確認できます。
奥には妙義の山塊が連なります。
中央の高岩部分をアップしたのが下の写真です。
右手の大山の奥に妙義山塊の最高峰の谷急山、その左のやや低い二つの岩峰が高岩で右手が雄岳、左側が雌岳です。
北西方向には浅間山の山塊が大きく見えます。
そして、西側には物見山や遠く八ヶ岳も確認できましたが、残念ながら木々の間から垣間見ることしかできない上、全体にカスミ気味でしたので残念でした。
山頂でのひとときを過ごし下山ですが、分岐点までは尾根筋を歩くので良いのですが、その先は道が不明瞭で一時 道を見失ってあらぬ方向に進んでしまいました。
こんな時はGPSでの現在地確認が役立ち、すぐに登山道に戻れましたが、ふみ跡がほとんど無い平らな場所では注意が必要と改めて痛感。
スタートしてから3時間25分で駐車ポイントに帰着で、他の登山者との出会いもなく静かな山旅を終えました。
この後は、群馬百名山97座目となる観音山を歩きます。