紅葉の景観を求めて久々に寄(やどろき)から鍋割山をめぐる山旅を楽しんできました。
寄から雨山峠へ至るコースは、前回2007年4月に雨山・檜岳へのハイクの際に歩いているので、丁度10年ぶりということになりますが、その時と比べて大分登山道も整備され道標も新設されているようだったので、かなり歩き易くなった印象でした。
そして今回、雨山峠から鍋割山のコースを初めて歩きましたが、このルートも危険箇所には鎖やロープがきちんと設置されていたので、何となく入山者が少なく、少し荒れ気味なのかなというイメージが有りましたが特別に問題になるようなこともなく楽しむことができました。
鍋割山では山荘前に並ぶ鍋焼きうどん待ちの行列が相変わらずの人気を現していましたし、すごい人出で山頂から下山し始めてからも下から登って来る人の列が続く状況で、驚きの盛況ぶりでした。そして、若者が多かったのにも驚きです。
コースタイム(行動時間8時間05分)単独
寄駐車場6:30-水源林管理棟ゲート7:10-寄ヨシバ沢分岐8:40-雨山峠9:15~9:20-鍋割峠10:20-鍋割山10:45~11:40-後沢乗越12:20~12:25-栗ノ木洞12:55-寄駐車場14:35
寄の駐車場には他に車はありませんでした。
支度を済ませ、6時半に出発です。
35分でやどりき大橋に到着です。
橋を渡った左手に駐車場がありますが、たぶん満車なのでしょう。
橋の手前の路肩にも車が溢れていました。
この少し先のゲートを抜けると、水源林管理棟があり、ここで登山カードを記載しポストに投函。
ここが寄沢の最初の徒渉地点です。
意外に水量が豊富で慎重に飛び石で渡りました。
その後も徒渉が続きますが、このカンバンが新設されていて大分、わかり易くなっています。
寄沢の支流の沢を越えて、木製のハシゴで尾根に取り付きます。
15分ほど美しい紅葉の尾根筋の道を歩くことになり目を楽しませてくれます。
一旦尾根筋から下った所が「寄ヨシバ沢」の合流地点になります。
ここから直接鍋割峠へのルートが伸びていますが、このルートを通る人は少ないのでしょう登山道は荒れ気味で不明瞭です。
稜線近くになると沢もV字で浅くなり、程なく前方に鉄階段が見えてきます。
雨山峠に到着です。
木々の間から、かろうじて富士の姿も確認することができました。
雨山峠近辺では紅葉の木々もだいぶ葉を落しており、来るのが少し遅かった印象です。
鍋割山へ続く稜線からは時々視界が開けるポイントがあり、丹沢山や蛭ヶ岳を確認できます。
鍋割峠の一つ前のピークには長い鎖が敷設されています。
この鎖を頼りにしないと登るのに苦労しそうな所もあり、助かります。
鍋割峠に到着です。
峠にはこんな珍しい姿の古い地蔵尊も見られ、歴史を感じさせます。
ここから寄ヨシバ沢へ直接下るルートもあるので、機会があれば一度歩いてみたいと思いますが・・・。
鍋割峠から鍋割山への登りになって、初めて大きく視界が開けるようになり、素晴らしい展望が得られました。
右から蛭ヶ岳、臼ヶ岳、中央の檜洞丸、そしてその左の三角の同角ノ頭と、丹沢主稜の連なりが一望できる絶好のビューポイントで、中々見れない素晴らしい展望です。
鍋割山山頂には寄駐車場から4時間15分での到着になりました。
雨山峠では木々の間に見事な富士の姿を見ることが出来ましたが、この時間になってすっかり雲に覆われ、全く見ることが出来ません。残念。
ちなみに、前回の鍋割山の記録はこちら で、その時は見事な富士を見ることができました。
鍋割山荘前には鍋焼きうどん待ちの長い行列が出来ており、相変わらずの人気ぶりですが、前回来たときは鍋焼きうどんを頼みましたが、今日はここに陣取り焼きそば&コーヒにて昼食タイムとしました。
下山は後沢乗越から寄に下山しますが、登ってくるハイカーもまだまだ多く見られました。
後沢乗越あたりまで下ってくると紅葉も最盛期の様相で素晴らしいものがあります。
そして、後沢乗越を過ぎてもこんな見事な紅葉の景色に出会えました。
栗ノ木洞、櫟山と続く稜線を歩き、後沢乗越からおよそ1時間45分で寄の町並みを眼下に見渡せる茶畑になります。
茶畑の横を通って駐車場までのんびり下山しましたが、途中大きなイチョウの木の下で銀杏を拾って土産とし、紅葉を楽しむ山旅を終えました。
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