今年の夏休みは昨年に引き続き、北海道の日本百名山巡りの山旅だ。
今年は4泊5日で旭岳、十勝岳、トムラウシ山の3山に登る計画をたて、初日は旭岳ロープウエイを使って旭岳に登り、間宮岳を経て裾合平を巡る周遊登山とした。
この日は朝から晴天に恵まれ、山頂から大雪山系の素晴らしい山々の眺めと、高山植物に溢れた峰を歩くことが出来、最高の一日となりました。 また、旭岳から先では出会う人も極端に少なくなり静かな山旅を存分に楽しむことが出来ました。
コースタイム(行動時間7時間25分)単独
ロープウエイ姿見駅6:25-旭岳8:40~9:00-間宮岳10:15-中岳分岐10:35-中岳温泉11:05-裾合平11:50~12:20-ロープウエイ姿見駅13:50
宿泊した大雪山白樺荘から、ロープウエイ乗場の少し下にあるこの無料駐車場に数分で到着。
早朝にも関わらず、意外に多くの車で埋まっていたが、広い駐車場の奥はまだ空きも多く駐車に問題はない。
6時15分発のロープウエイに乗り込み、姿見駅に向かう。
上るにつれ、遠くに十勝の山塊が姿を現し、素晴らしい景色を提供してくれる。
ロープウエイ駅を降りて、早速正面に旭岳を仰ぎ見ながら登り始め、20分のほどの歩きでこの姿見の池を見おろすポイントに到着。
丁度、山頂付近から陽が昇って来た。
せっかくなので、池を回るように地獄谷に向かって少し歩き、噴き上がる噴煙の見学に行って見る。
近くまで行けるわけではないが、絶え間なく噴き上がる噴気に生きている山を感じる。
火山礫の登山道を歩き次第に高度を上げると、遠くにトムラウシ山(中央)や右手の十勝の山々も良く確認できるようになる。
9合目の上の金庫岩を過ぎるともう山頂は近い。
旭岳の山頂に到着です。
写真には登山者の姿は写っていませんが、沢山の人がそれぞれ山頂での一時を楽しんでいます。
それにしても、ここから眺める 大雪山系のパノラマ展望は正に絶景です。
これから向かう間宮岳もその広い山頂が確認できる。
そして、もちろんトムラウシ山も目指す方向に大きくそびえているので非常にわかりやすく、見つけやすい。
ここには、明後日登る予定だ。
山頂から間宮岳への下りは、急傾斜の非常に滑り易い砂礫の道だ。
ここを慎重に下って、ほっとしたのもつかの間。
今度は、この長い雪渓が待ち受けており、気を抜けない。
ここを下ってようやく一段落。
そして、最初にこんなに素晴らしいチングルマの花薗が待ち受けていた。
更に続いてエゾノツガザクラの群落が待ち受けている。
更に登山道脇に次々と高山植物の競演が続くので、うれしくなる。
エゾコザクラ キバナシャクナゲ イワギキョウ
ミヤマリンドウ ウスユキトウヒレン イワブクロ
登山道脇の花々を撮影しながらのんびり歩き、北海岳への道を分け、平坦な台地を歩くと間宮岳の山頂標識がある。
山頂と云ってもほとんど平らな頂なので、この標識が無いとどこが山頂か分からないような所です。
山頂から中岳の分岐に向かって少し下ると眼下に御鉢平を望むことが出来るようになる。
そして、中岳分岐に到着し裾合平へ向かって下りますが、ここは前面が大きく開け、広々として気持ちよい道です。
途中で、シマリスとの出会いもあり嬉しくなります。
そして、中岳温泉到着です。
小さな浅い手掘りの天然浴槽があるので、入って見たい気もしましたが・・・
湯は複数個所から湧き出しているのでチェックしてみると50℃以上はあるでしょうか、可成り熱かった。
中岳温泉から少し下ると周辺が緑の草原となり、再び登山道脇で美しい花々の競演が始まる。
エゾリュウキンカ イブキトラノオ ヨツバシオガマ
裾合平が近くなると、群落するワタスゲも見られました。
そして、綿毛のチングルマも一面に広がって美しい。
結局、中岳分岐から1時間15分、花々を楽しみながら裾合平に到着。
丁度昼時なので、ここで昼食休憩とする。
裾合平からは花も少なくなり単調な道が道が続き、最後にこの第一展望台で旭岳と最後の対面。
結局ここから5分ほどで姿見駅に到着し、すばらしい山旅の一日を終えました。
最後に、登山道脇で出会った花々でいままで紹介できていない花を紹介しておきます。
マルバシモツケ チシマクモマグサ メアカンギンバイ
他にもイワツメクサ、エゾオヤマリンドウ、クモマユキノシタ、コバイケイソウ、イタドリなど沢山の花々との出会いがあり、素晴らしい一日を過すことが出来ました。