2014年の夏は平ヶ岳と越後駒ヶ岳をセットで登る計画を立てたが、初日の移動日に所要時間がかかる駒ヶ岳に登るのは無理があるため、宿泊先の奥只見山荘がある銀山平から登ることが出来る荒沢岳にも登って見たかったため、今回は宿に入る前に200名山でもあるこの荒沢岳にも登ることにしたものだ。
(GPSの軌跡ログがOnになっていなかったため、スタート地点に遅れがあります。)
コースタイム(行動時間8時間45分) 単独
神奈川の自宅を午前4時前に出発し、荒沢岳登山口駐車場に着いたのが7時30分前、今回も予想より大分早く到着することが出来ました。
ただ、天候は思わしくなく、低い雲が垂れ込んでいる状況ですが雨は降っていません。
トイレも完備したこの登山口駐車場を7時40分に出発。
最初のピークである前山の山頂に45分ほどで到着。
ここには三等三角点が埋まっており、展望が良いのだろうが今日は何も見えない。
最初は稜線上に花々を見かけることはなかったが、高度を上げるにつれ色々な花を目にするようになりました。
シャクジョウソウ ミヤマママコナ ツリガネニンジン ハクサンオミナエシ
前山から1時間半ほど登ってくると、前嵓の岩場にかかり、いくつかの鎖場をこなすとこんな直角に近い梯子も現れる。
それでも、稜線上を登って行くルート上にある鎖場や梯子はまだ気持ちよく快適に登れる。
行く手に前嵓の岩峰が待ち構えているが、ガスがかかり全貌を見れないのが残念。
前嵓の岩稜を左から巻くようにこんな岩場を登っていくが、鎖が無い場所もあり濡れた岩場なので、滑らないように慎重に進む。
結局、前山から1時間30分で岩峰の上部の前嵓の頂に到着。
このルートで初めて見掛けた道標は倒れた状態で横たわっていました。
稜線歩きもこの後、30分ほどは登山道に張り出した笹などが綺麗に刈られて整備された状態でよかったのですが、標高1650mあたりで、草刈機が登山道脇に保管されており、そこから上部は草露をまともに受けながらの歩きになり途端に快適さのトーンが下がりました。
そんな状態で、荒沢岳からの稜線に上がった時、突然目前に広がったこの風景に感動。
今まで、ガスの中でまったく展望が得られなかったのが、この稜線に立った瞬間に視界が大きく開けた。
この稜線の北側(左側)から登ってきたが、この稜線を境に雲が綺麗に切れ、見事な景観を見ることができるようになった。
手前のピークの岩稜、そしてその先にも岩場が続きましたが晴れ間ものぞく稜線歩きは気持ち良い。
そして、稜線に出てから15分ほどで山頂に到着。
まだ新しいそうな立派な標石に迎えられました。
山頂から越後駒ヶ岳方面の展望は全く得られませんでしたが、山頂部が雲で覆われた中ノ岳やその左手に兎岳も見ることが出来ました。
そして明日登る平ヶ岳も山頂部が雲の中でしたが大きな山塊を確認できました。
中央やや左に燧ケ岳も望むことができ大満足です。
山頂で昼食をとりながら30分ほど景色を堪能し下山ですが、稜線から前嵓へ下る尾根道に入った途端すぐガスに覆われ展望がまったくなくなった。
しかも少し下ると雨も降り出したため雨具をつけることにもなったが、帰路は濡れた岩場の下山さえ気をつければ楽なので、やはり花を愛でながらのんびり下ることにした。
今まで見かけた花々を列挙する。
クルマバハグマ モウセンゴケ アカハナシモツケソウ ヨツバヒヨドリ
ウツボグサ キンコウカ ミヤマシシウド オヤマノリンドウ
結局、前嵓の岩場の下りも雨の中だったが、心配したほど手間取ることもなく無事こなし、その後はゆっくり下山。
結局、行動時間 計8時間45分で駐車場に帰着。
ここは勿論初めて利用した宿ですが、部屋は綺麗で、温泉にものんびり入れて、しかも食事も最高でした。
明日は平ヶ岳登山で早朝3時50分の出発ということなので、早々に就寝。