夏休み2日目は平ヶ岳へ中ノ岐林道経由の短縮ルートを使って登る。
前日の荒沢岳登山を終え、奥只見山荘に宿泊したが、今日は早朝から山荘のマイクロバスで中ノ岐林道の終点まで運んでもらい山頂を往復するものだ。
ただ、天候に恵まれず上部では始終雨に見舞われ、全く展望が得られなかったのは残念でした。
でも、当日知らされたのですが、話題の「日本百名山ひと筆書き」の田中陽希さんが今日、この中ノ岐林道経由で平ヶ岳に登る予定なので、必ず会えますよと言われた通り、下山時にすれ違い挨拶を交わしました。
コースタイム(行動時間5時間45分)
林道のゲートを4時35分ごろ入ったので林道だけで45分を要したことになる。
今日は奥只見山荘と伝之助小屋の2台のマイクロバスが登山者を運んできたが、伝之助小屋のバスは団体客も含まれておりかなり大勢だ。
支度を済ませ早々に奥の登山道に入る。
すぐにこの平ヶ岳沢を渡らなければならないが、木製の橋の手前が川に中に浸かっていたので、マイクロバスを運転してきた山荘の人と一緒に橋を引き上げ、架け替え作業を手伝う。
歩き始めて丁度30分ほど登ると突然右手の視界が開け、前面に大きな山が現れた。
剱ガ倉山というようだが、山肌に刻まれた谷を流れる水の流れも確認できる。
さらに少し歩くと、こんなお地蔵さんがあった。
まだ、そんなに古くなさそうですが、歩きの道しるべになるものです。
登山口から1時間10分、尾根の背後の景色が開ける。
雲がかかりはっきりしないが、昨日登った荒沢岳も見えてもよいがはっきりしない。
周囲の展望が得られたのはこの頃までで、この後次第に雲行きが悪くなり完全に雨模様となったため、途中で雨具を着用。
登山口から2時間15分で玉子石への分岐に到着。
この先の頂に玉子石がある。
玉子石辺りは奥に池塘が広がっている美しい所だが、池塘への道は無く行くことはできない。
右奥の山が剱ガ倉山のようだ。
不思議な光景です。
玉子石から山頂へ向かう途中の湿原付近から一時的に遠方に燧ケ岳の山塊と思われる姿をかすかに確認できた。
でもこの風景を見ることが出来たのはこれが最後で、後は全く展望は得られなくなった。
水場まで一旦下がったあと再び登り返して山頂部に到着。
横からの雨で写真も思うように取れない。
三角点のある平ヶ岳山頂です。
実はここに来た時に地図を落としてしまったことに気づき、帰りは道端を探しながら下らねばならないが、来るときは高山植物は帰りにと思っていたので写真を撮りながらのんびり下ることにしたが、姫ノ池方面に寄らずに来た道を戻っても、地図は見つからなかった。
結局、姫ノ池には寄らずじまいで下ってしまった。
いままで見かけた花々は
ツルアリドオシ イワショウブ チングルマの種子 ハクサンフウロ
イワイチョウ モウセンゴケ オヤマリンドウ クガイソウ?
下山途中、大木の下で雨を避けながら山荘で準備していただいたお弁当をいただく。
川魚の甘露煮付のおにぎり、キュウリの漬物もおいしかったです。
30分ほど休憩し下山にかかりましたが、深くえぐられた登山道をゆっくり下っているときに、カメラとか三脚とかの撮影器材を片手にしたスタッフと一緒に、元気良く登ってくる田中さん一行に出会ました。
ほぼ空身のスタッフで、皆さん若い方々でしたがハイスピードの登りに良く付いて登っていました。
平ヶ岳沢まで下ってくると、沢の横にこんな湧き水が流れていました。
この水は正に名水で冷たくて大変美味しいものでした。
雨のせいもあり予定より大分早く下山してしまった。
バスの発車時刻は12時30分の予定だったが、全員早めに戻ったため、出発したのは11時45分くらいだったろうか、大幅に早い出発となった。
バスの車中から深田久弥さんが平ヶ岳に登ったのはこの沢(二岐沢)だと教えてくれたが、川床が岩盤で覆われた美し沢だ。
そしてほどなく林道の起点になっているゲートに到着。
この後も湖畔の風景を楽しみながら山荘に帰着。
早めに戻ったので今日も山荘の温泉に入り、のんびりさせていただきました。
そして明日は最終日で越後駒ヶ岳登山です。