初めての山なのでどこから登るか迷ったが、まずは最も一般的な唐沢鉱泉から黒百合平を経由し、東天狗平、西天狗岳へ登り、下山はそのまま西尾根を下り、出発点の唐沢鉱泉に戻ると云うオーソドックスな周遊コースを歩くことにした。
コースタイム(行動時間6時間15分) 単独
唐沢鉱泉に至までの道が砂利道だったので、久々の体験だったが、道路自体は余りデコボコしているわけではないので、タイヤが時折滑る程度で大きな問題はなかった。
到着した唐沢鉱泉の駐車スペースは午前7時前でもすでに一杯で、若干の空きがあった路肩に車を停め7時10分に歩き始める。
宿の前を通って登り始めると、すぐ上にこの鉱泉の源泉がありました。
源泉は小さな池になっていて、湯の花で白くなっているので青く写る水の流れと苔むした緑のコントラストが美しく印象的でした。
歩き初めてしばらくすると、深い森に光が差すようになり、美しい姿を見せてくれました。
パノラマコースとの合流点には丁度1時間で到着。
ご覧のようにこの付近の登山道は大きな石がゴロゴロと重なった沢筋の道で、ここから非常に歩きづらくなる。
黒百合ヒュッテは中山峠の手前の開けた場所に静かにたたずむ雰囲気のいい山荘だ。
立地条件もよさそうで、ついのんびりしてみたくなる。
天狗岳への道は中山峠経由で登る道もあるが、ヒュッテの正面からすりばち池や天狗の奥庭を経て東天狗に向かう方が楽しめそうなので、こちらの登山道に入る。
ヒュッテから小高い丘を10分ほど登ると展望が一気に開け、正面に東天狗(左)と西天狗(右)が並んで見える。
足元にはミヤマキンバイなどが見られ、楽しめます。
そして、遠くに連なる美しい山並みが確認できますが、一番右手の奥に見えるのが御嶽山の山塊のようです。
少し歩き、天狗の奥庭と呼ばれる辺りでは、後方に蓼科山の美しい姿を見ることができました。
また、登って行くときには足元に多くの花々を見ることが出来ます。
ゴゼンタチバナ シナノオトギリ オンダテ ミヤマコゴメグサ
唐沢鉱泉から3時間10分でこの東天狗岳の山頂に到着。
周囲はあちこちで沸き立つ雲が見られ、東側の展望はまったく得られません。
着いた時に、何とか八ヶ岳の主峰赤岳の姿を見ることが出来たのはラッキーでした。
このあと間もなく完全に雲の中に隠れてしまいました。
そして、お隣の西天狗岳も、最初はこのように山頂は良く見えていましたが・・・・
こちらも休憩中にガスに覆われまったく見ることが出来なくなり残念です。
西天狗岳の山頂に来ても、相変わらず雲の中でしたので、少しガスが切れるのを期待しつつ待ってみましたが、結局展望を得ることはできませんでした。
西尾根の下山も、下にさがるにつれ雲が切れ、先方が見えるようになりますが、相変わらず八ヶ岳の山頂付近は雲の中です。
結局、途中の 第2展望台、第1展望台でも展望は得られなかったのは残念でしたが、時折高山植物を愛でながらの下山になりました。
イブキジャコウソウ ヨツバシオガマ タカネニガナ
下山途中にポツポツと雨もありましたが、山頂から2時間15分で唐沢鉱泉に到着です。
今日の温泉は帰り道の途中にある玉宮温泉 望岳の湯(¥400)にしました。
望岳という名前に惹かれてここにしてみました。
温泉は普通のアルカリ質のもので特筆するものはありませんが、やはり湯船から見る八ヶ岳の景色はすばらしいものがあります。
風呂場からは写真は撮れませんので、湯上りに撮影しましたが、この時点では八ヶ岳の山並みがはっきり見ることができるようになっていました。