妙高山は今回で3度目となるが、前回はもう20年ほど前の6月だったと思うが、まだびっしり雪に覆われてトレース跡も少なく途中ヤブ漕ぎなどもあり苦労した記憶がある。
今回は梅雨の晴れ間を狙って、燕温泉から妙高に登り、黒沢池ヒョッテで一泊し火打山をピストンした後、三峰を経由し出発点の燕温泉に戻るというルートを楽しむことにした。
火打山も2度目となるが、いずれも古い記憶しかないものなので、初めての山同然だが今回は下山後の温泉を楽しみにこんなコースとした。
1日目(7月12日)
コースタイム(行動時間7時間50分) 単独
関温泉経由で行ってくれとあったので、道が良くわからないまま急きょ関温泉方面に向かって走ったが、多少遠回りとなったもののそれ程おおきな時間ロスはなく無事燕温泉下の道路脇にある駐車場に到着。 でも、ご覧のように駐車場は満車状態だったが、かろうじて道路の反対側にスペースを確保でき、予想より早く8時丁度に出発できた。
駐車場から燕温泉を望む風景ですが、道路脇にホテルやみやげ物屋さんがこじんまりと立ち並んでいます。
無料の足湯もありました。
登り始めて30分ほどで前方に妙高の頂と思われる山が確認できます。
そして1時間近く歩いてこの水場に到着。
水場の横に「赤倉温泉源湯」と刻まれた石碑があったので源湯なのかと口に含んだが、匂いもない冷たい美味しいお水でした。
奥の建屋が源泉管理小屋です。
ほどなく前方に北地獄谷の光明滝と称名滝の2段に落ちる見事な雄姿が目に飛び込んできます。
そして更に少し歩くと上段の称名滝を間近に見ることが出来ました。
天狗平まで登って来ると傾斜も緩み、少し先に光善寺池がある。
この付近から登山道脇に色々な花を見ることができ、急に華やいでくる。
ここで、この付近で見られた花々を紹介しておく。
イワイチョウ ゴゼンタチバナ アカモノ(イワハゼ) ツマトリソウ
山頂部が近づくと長い鎖場が待ち受けていました。
この岩場を登り切ると展望が一気に開けます。
少し歩くと南西の方向に高妻山・乙妻山の山塊が美しく見えてきます。
妙高大神が祀ってある妙高山の南峰に到着。
ここは標高2454mで妙高山山頂とされている三角点のある北峰よりこちらの方が8m高い。
そしてここは北アルプスの最高の展望台で、丁度白馬岳が正面に見え、大雪渓も確認できる。
左端の鹿島槍、五竜岳、そして奥には立山、白馬三山の右手には雪倉山、朝日岳と素晴らしい展望が得られる。
妙高山山頂に移動して改めてここでしばらく休憩とする。
ここは多くに人で賑わっているが、大半が日帰りと思われる人のようだ。
こちらの山頂からは明日登る火打山が間近に見える。
まだ谷筋には残雪が多く残っている。
山頂からは長助池分岐までは大きく下ることになるが、分岐の直前には長い雪渓の下りが待っていた。
余りステップは刻まれていないので、ここは慎重に一歩一歩ステップを刻みながら下る。
結局、山頂から1時間で長助池への分岐に到着。
ここから大倉乗越を経て黒沢池ヒュッテまでもうわずかなので、近くの日蔭で少し休憩とする。
大倉乗越までのトラバースルートに入ると丁度最盛期を迎えたサンカヨウやキヌガサソウを楽しむことができました。
エンレイソウ サンカヨウ キヌガサソウ ショウジョウバカマ
途中眼下に長助池を俯瞰することができます。
池糖の右手には木道も見えます。
黒沢池ヒュッテに15時50分着。
直前に決めたので、予約は入れていませんでしたが、宿泊者は総勢20名を少し超える程度で、空いていました。
2日目(7月13日)
コースタイム(行動時間9時間25分) 単独
黒沢池ヒュッテ5:00-高谷池ヒュッテ分岐6:00-火打山7:40~8:10-高谷池ヒュッテ分岐9:30-黒沢池ヒュッテ10:30ー三峰分岐11:50-大倉分岐12:05-大倉沢13:10-麻平分岐13:40-燕温泉駐車場14:25
5時に黒沢池ヒュッテを出発し、丁度1時間かけて高谷池ヒュッテの分岐に着く。
この高谷池付近はご覧のようにまだ水芭蕉が多く残っていました。
天狗の庭から見る火打山の姿は美しい。
そして、色々な花が咲き目を楽しませてくれます
ハクサンチドリ ハクサンコザクラ モミジカラマツ ミヤマキンバイ
途中、時折小雨がパラツキこの火打山頂もガスに覆われていたが幸いここに着いたころは雨もなく周囲を見渡すことが出来ました。
ここで、黒沢池ヒュッテで用意してもらったお弁当を食べようと中を開けてビックリ、中身はただ、レトルトパックのお赤飯とチャーハンを温めただけのもの。
受取ったとき少し薄っぺらいとは思いましたが・・・お弁当を頼むときに確認はしませんでしたが、一言、云って欲しかった。
しかも、箸も用意されていません。
・・・無理して一つだけ平らげましたが・・・景色の方は、時折ガスが切れるときに撮影しましたが、北アルプスの連なりも確認できたのは幸運でした。
右手の丸い焼山の左手の奥に小さく雨飾山も見えます。
昨日登ってきた妙高山も時折、ガスが切れきれいに姿を見せてくれました。
下山途中から次第に雨が強まり、高谷池ヒュッテの分岐にて雨具を着けなければならなかったが、ゆっくり花を楽しみながらの下山です。
黒沢池ヒュッテから三ツ峰に向かうルートに入ってからも思いの外多くの花との出会いもあり、シーズンが終わったと思っていたシラネアオイとも出会うことが出来ました。
ベニバナイチヤクソウ ミズバショウ ヨツバシオガマ シラネアオイ
ヤグルマソウ キバナニガナ テガタチドリ ギンリョウソウ
三ツ峰付近まで下ってくると雨も上がり神奈山への稜線がよく見えます。
大倉沢の渡渉地点はこんな枝を渡した簡易な橋がありましたので、この枝の上を慎重に渡りました。
名瀑百選の惣滝を見に行くかどうか迷ったが、結局立ち寄らずに来てしまった。
振り返って、滝の方を確認したが林道からは滝を見ることはできない。
燕温泉の駐車場に14時25分帰着。
この後、温泉街の一番上にあるお土産屋さんで遅い昼食のラーメンを頂いたあと、お店の前の宿「針村屋」でゆっくり温泉を利用させていただく。(¥600.-)
湯船は大きいものではありませんが、他に誰もいないので、屋外の露天の浴槽ともども一人でのんびり温泉を堪能させていただきました。
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