古峰ヶ原と云う山名の山は存在しないため、関東百名山の制覇を目指すうえで、この山をどう解釈すれば良いのか良く分からなかったが、どうも古峰原峠からの山の頂である三枚石付近の三角点と考えることでよさそうであるため、今回午前中の三毳山に続きこの三枚石、古峰ヶ原を目指すことにした。
コースタイム(行動時間5時間) 単独
古峯神社駐車場10:05-三枚石新道入口10:15-三枚石12:05~12:20-方塞山12:35-三枚石12:45-三角点12:50-古峰原峠13:30~13:40-古峯神社駐車場15:05
鹿沼から古峯神社に向かって古峰原街道を走っているとご覧のような立派な鳥居があった。
予備知識を持たないままここに来るとまずこの鳥居に驚く。
そして更に少し走ると道路の左手に巨大な不動明王像が立っていた。
古峯神社の駐車場に車を停める。 駐車場前には土産物屋が並んで、ここは正に観光地の趣きだ。
最初に参拝をしてから歩き始めようとの想いから神社の拝殿を探しながら奥に歩き、拝殿としては少し小さいが、見事な彫刻が施された拝殿場所と思われるここで参拝を済ます。
この神社の境内には日本庭園「古峯園」(有料300円)などもあり少し見てみたい気もしたが・・・
駐車場から古峰原峠へ向かう車道を10分ほど歩くと三枚石新道入口のカンバンがある。
健脚者に限るとの良くわからない表記もあったが、今日はここから入る。
尾根上に刻まれた登山道も登るにつれ苔むした気持ち良い雰囲気のものになるが、ただこの尾根を登り始めてから、相当上に登り詰めるまでライフル射撃場から発砲される射撃音がひっきりなしに静寂を破り、気になってしょうがなかった。
この尾根も三枚石の稜線近くになると五枚石と呼ばれるこんな面白い石も現われる。
また、この付近には他にもこんな変った石などが多くあるので楽しみながら歩ける。
駐車場から歩き始めて丁度2時間でこの金剛山瑞峯寺奥の院となっている三枚石の横手に到着。
ここにはこの社のほか竜神などの像が多く建立されている。ここでしばし昼食休憩。水が溢れ出ている様子も良くわからなかったので写真を撮って近くに寄ろうとしたら右手の奥で大きな音がした。それは、丁度 熊が木から下りた時のバキっと云う音で、向こうも驚いたのだろうが、こちらもビックリ! そのまま驚いて逃げ出した。
少し逃げて振り返ったときにはもう熊の姿を確認することはできなかった。
今までの長い山人生で熊と出合ったのは初めてのことでほんとうに驚いたが、今思うと写真の1枚でも撮っておけばと悔いが残る。
尾根に戻ってからこの付近では最高峰の山になる方塞山(1388m)まで行って見た。
しかし、結局そこにはこの井戸湿原への標識があっただけでただの林の中の一角と云う場所で、山頂をうかがわせるものは何も無かったためそのまま引き返す。 三枚石に戻った後、古峰原峠に向かって歩き始めるとすぐに左手に三角点への案内標識が有る。 林の一角が綺麗に払われて中央にこの三等三角点が鎮座していた。
ここが、標高1377.7mの頂ということになる。
三枚石の山頂から下る途中で雨に見舞われ、途中で雨具を着て下山。
40分ほどで、あずまやがある古峰原峠に到着。
この峠の下に古峰原湿原が広がっているが生憎の天気でここには立寄らず下山。
下山は舗装された林道ではなく、この峠から林道をバイパスする登山道を下る。
しかし、この道は関東ふれあいの道になってはいるが、あちこちで道が大きく崩れており、また石も多く歩きずらいことこの上なし。
むしろ距離はあるが、車道を下った方が楽だったかも知れない。
およそ、1時間25分で駐車場に帰着。
前回石裂山の帰路ニューサンピア栃木に立寄ったので、今日の温泉は前日光つつじの湯と考えていた。
つつじの湯は、来るときに来た道を戻るつもりでいたが、この古峯神社の前から林道前日光線が分岐しており、つつじの湯への案内板もあることからこの林道を使って全く他の車が見当たらない道をのんびり移動することが出来た。
ここでゆっくりくつろぎ、土産の漬物などを買って今日の宿泊先 大金へ向かう。