寄の駐車場に車を停め6時45分出発。
早朝は車がほとんど無かったが、帰着したときも6~7台程度しか停まっていなかった。やはり梅雨の時期はこんなものなのか?
駐車場を出てすぐ中津川を渡り、まず右手のに見えるシダンゴ山を目指す。
道標に導かれながら舗装された急傾斜の農道を歩き、このイノシシ防護柵に到着。
出発してからここまで25分。
防護柵の中に入って杉や檜の林の中を進み、右から上がってくる林道と合流した先にこの水場がある。
わずかな水量だが、冷たい水で喉を潤す。
シダンゴ山山頂到着は寄から1時間15分。
山頂まで上りつめ、雲に囲まれ笠雲も乗せているものの富士の雄姿が確認できた。
何も見えないかもと心配していたが姿を拝めてありがたい。
シダンゴが震旦郷と書き、その由来が書かれた石碑と小さな祠がある山頂は明るく開けている。
この時間にはもちろんまだ誰もいない。
眼下には秦野盆地から相模湾まですばらしい展望が大きく広がっている。
広重の東海道53次の平塚で描かれた高麗山(標高167m)が中央に見える。
シダンゴ山を後にし、一旦下って林道を横断してから再び登り返して、このダルマ沢ノ頭(880m)に到着。
今回の周遊コースの中でこの地が最も標高が高い場所になるが、残念ながらここも杉林の中で全く展望を得ることが出来ない。
秦野峠への分岐を過ぎると登山コースが一般的でない点線の登山道になるが、稜線上でしかもスギや檜の林の中に刻まれた道なので雑草もなく一般登山道と変らぬ明瞭な登山道が続いている。
分岐から35分ほど歩くとこの大きな高圧線鉄塔が有る。
もちろんここも展望が得られるわけではないが、現在地を把握する上では大変役立つ。
同じような稜線上の林を歩いて鉄塔から30分で西ヶ尾に到着。
ここも、なだらかな山頂で標識がなければ山頂であることに気付かず通過してしまいそうな頂きだ。
その西ヶ尾から稜線を10分ほど下るとこのヒネゴ沢乗越に着く。
今日は高松山まで行った後、ここから下山する予定だ。
高松山山頂到着はシダンゴ山から丁度4時間。
広々とした山頂からはさえぎる木々もなく素晴らしい展望が得られる。
ガイドブックでは展望が良くないとあったが、周辺の木を伐採したのか眺めはすこぶる良い。
南側は小田原の町並みの奥に真鶴岬、その奥に初島、そして大島の大きな島影もはっきり見える。
残念ながらシダンゴ山では見えていた富士山は完全に雲の中でした。
左手の箱根の山も雲に隠れているが、中央奥の愛鷹山・位牌岳その手前には金時山も見える。
今日はこの山頂でのんびり昼食とする。
ところが、カップ麺の焼きそばをラーメンと勘違いし粉末ソースを入れた後、お湯を注いでしまった・・・・
3分後味気ない焼きそばにチャレンジし、情けない思いに。
それでも食後にドリップコーヒーとしゃれ込み景色を楽しみながら少し満ち足りた一時を過ごす。
1時間近い休憩後、下山。
さきほどのヒネゴ沢乗越まで戻り、ここから「はなじょろ道」を下るわけだが、ここにはこんなチェーンソーのアート作品が飾られている。
制作はNPO法人ウッドボイスとあるが、チェーンソーで製作した割には精緻な出来だ。
下山する道沿いにウサギの彫り物が全部で10個近くあったが、特に目に付いた作品は下記でした。
ヒネゴ沢乗越から丁度50分でこの「はなじょろ道入口」に到着。
今回は山中で花との出会いが無く残念だったが、このアート作品を愛でながらの歩きは少し楽しさを与えてくれた。
今回の山旅は花との出会いはほとんどなかったが、 帰路はこんなシジミ蝶や孵化したばかりのアゲハ蝶が目を楽しませてくれました。
最後に寄の駐車場まで戻るために中津川沿いの道路をひたすら歩いて駐車場に帰着。