今回の平標山・仙ノ倉山への登山は巻機山と抱き合わせで、初日にこの仙ノ倉山への往復登山のあと 巻機山の麓の清水集落の山の宿「雲天」に宿泊し巻機山に登る1泊2日の山旅を楽しむものだ。
最近の山行ではいつも天候に見放された結果だったが、ここしばらくの晴天は今日も続き松手山から平標山、仙ノ倉山の花多き稜線歩きを堪能することが出来た。
また、平標山から平標山の家の稜線でも花々との出会いもあり一層楽しませていただいた。
コースタイム 行動時間(7時間35分) 単独
元橋駐車場7:45-松手山9:20-平標山10:40~10:50-仙ノ倉山11:50~12:05-平標山12:50~13:10-平標山の家-13:45~13:53-林道登山口14:25-元橋駐車場15:20
国道17号沿いにある元橋駐車場は有料の駐車場で、支払いは帰りに係員に支払う(500円)ようになっている。
自宅から3時間半かけて7時半ごろこの駐車場に到着した時は駐車場はすでに多くの車で埋っていたが、まだまだ余力がある広い駐車場だ。
登山口は駐車場の奥にあるトイレの横になっている。
歩き始めてからしばらくは林の中を登るもので、日差しもさえぎられて気持ちいい登りだ。
登山道脇の花などを楽しみながら1時間ほどかけてこの大きな鉄塔の下に到着する。
行く手には松手山の頂も確認できるようになる。
松手山まで登ると目指す平標山へ至る稜線がきれいに見えるようになる。
中央のやや右側に平標山の頂上もはっきり確認できる。
ここから見るとまだ大分距離がありそうだ。
松手山からの自然林の稜線を少し歩くと森林限界となり、稜線上は正に「花の百名山」の名ににふさわしく花々との出会いがある。
ミヤマヨメナ ウツボグサ ミヤマシシウド
シモツケソウ ツリガネニンジン ミヤマコゴメグサ
平標の山頂近くになるとシモツケソウのピンク色で斜面が彩られるようになり、この季節ならではの景観を楽しみながら登る。
振り返って遠くを見ると平らな山頂部から急に落ちる独特の姿をした苗場山が確認出来る。
平標山へと伸びるすばらしい稜線歩きも もう少しと云う所にきても登山道脇の花々は途切れることなく楽しめる。
登山口から2時間ほどで平標山山頂に到着。
周囲はガスの中に入ったようで、展望出来ないのが残念。
ここで10分ほど休憩し仙ノ倉山へ向かう。
平標山から仙ノ倉山の稜線もまた多彩な花で彩られ、時折り足をとめ楽しみながらの歩きとなるが、風が強く写真撮影も苦労する。
イワオトギリ エゾシオガマ ニッコウキスゲ
カラマツソウ キオン クルマユリ
仙ノ倉山の山頂に着いても残念ながら谷川岳方面は隣の万太郎山を含めて雲の中で、左に目を転じてこの景色が時折りガスがの切れ目に望むことができた。
仙ノ倉山で簡単に昼食のあと再び平標山へ戻るが、来るときと違って今は木道の連なりの奥に綺麗に平標の山頂が見える。
そしてその平標山まで戻ってくると仙ノ倉山も綺麗に望むことが出来た。
木道にはこの時間でもまだ仙ノ倉山を目指す人がたくさんいる。
平標山から平標山の家に下る稜線も木道の歩き易い登山道になっている。
この稜線入ってまず目に付くのがこのキンコウカの群落だ。
ここでも、尾根の鞍部にある平標山の家まで花を楽しみながらのんびり下る。
平標山の家には湧き水が引かれており登山者が利用できるようになっている。
ここで冷たいありがたい水にありつく。
最後にこの小屋の裏手から今登って来た平標山の美しい姿。
そして谷を挟んだ対面に見える仙ノ倉山のどっしりとした姿をしばらく眺め、今日廻ってきた山の余韻を楽しんで下山とする。
平標山の家から30分ほどで、平元新道の登山口に到着。
ここからは林道を丁度1時間ほど歩いて元橋駐車場に戻り中身の濃い周遊登山を終える。
明日は巻機山登山のためこのあと清水集落の宿「雲天」に向かうが、先ずは近くの日帰り入浴「宿場の湯」でゆっくり汗を流してから向かうことにした。
雲天にておいしい山菜料理をいただいた後、偶然今日がこの清水集落の巻機権現火渡りが行われる日であると言うことだったので、せっかくなので近くの神社に見学に行った。
神事のあと火がつけられ、炎が立ち上る。
そして、まだ赤い炭の上を次々に渡る地元の方々。このあと希望者は自由に参加できるということで、有志の列も出来たが・・・明日のこともあり自制して宿に引き上げる。