前日の平標山・仙ノ倉山登山に引続き今日は巻機山登山を楽しむ。
本来であればヌクビ沢コースで山頂を目指す予定だったが、宿泊した宿の話で最近は事故も多く沢コースは登山禁止とアドバイスされ、ポピュラーな井戸尾根を往復するルートで楽しむことにした。
コースタイム 行動時間(7時間5分) 単独
桜坂駐車場5:50-七合目7:50~8:05-前巻機山8:45-御機屋9:15-巻機山9:25-牛ヶ岳9:40~9:50-巻機山10:00~10:05-御機屋10:35~10:40-前巻機山11:05-桜坂駐車場 12:55
清水の宿を5時半に出発し、この桜坂駐車場に15分ほどで着いたが、初めてのため様子がわからず橋の手前に有った新しい駐車場に車を停め歩き始めたら橋を渡った先に大きな駐車場があり、こちらの方がまだスペースに充分な余裕がありました。
この駐車場の左手の奥が登山口になります。
直進すると沢コースなのだが、ここは尾根コースに入る。
花やめずらしいきのこなどを撮影しながら登ることおよそ1時間。
五合目付近にくると登山道脇がこんなにほれぼれするようなブナ林になる。
思わず足を止めすばらしい林に見入る。
六号目を過ぎるとヌクビ沢と割引岳を正面に見ることができる。
沢にはまだ予想以上に大きな雪渓が残っており、たしかに今の時期この沢を詰めるには難義しそうである。
ここからは日差しをさえぎる木も無いが、ここで宿で作っていただいたおにぎりで朝食休憩とする。
七合目から上は階段が続くようになるので単調な登りとなるが、見通しがよく気持ちがいい。
登山口から3時間弱で前巻機山の山頂に到着。
一般的にニセ巻機山と呼ばれているこのピークが九合目になっている。
このニセ巻機山からはこんなにすばらしい景色が望める。
正面になだらかな山頂部を持つ巻機山で右端が最高地点のピークで左端が御機屋(おはたや)と呼ばれる山頂部になっている。
左手には割引岳の頂が美しい。
ニセ巻機山から避難小屋まで一旦下ったあと、巻機山に向かって登り返して行くと池塘が点在する湿原になる。
ここは開放感溢れる天空の散歩道のようで気持ちいい。
登山口から3時間半ほどで御機屋(おはたや)に到着。
ここに巻機山山頂の標識がある。
今日はこの先の牛ヶ岳まで行くのでここはそのまま通過。
巻機山の最高地点の過ぎてからは人の往来が少ないため木道に草が覆いかぶさるようになる。
牛ヶ岳が確認できるようになると牛ヶ岳から東に派生する尾根の手前にこんなに大きな雪渓が広がっていた。
全く想定していなかったので、美しさもひとしおだ。
牛ヶ岳近くになると登山道脇にキオンの群落が見られ華やいだ気分になる。
牛ヶ岳の山頂まで緩やかな登りで、山頂には笹原に標識が横たわっていたが、傍にある三角点で山頂を確認。
この山頂もかなり平坦な山頂で南北に大きく広がっている。
そのため、北側に広がる山々を見るため山頂の北端まで移動。
牛ヶ岳の北端に着いて越後三山の山々を確認したかったが、残念ながらほとんど雲の中。
かろうじて中央に八海山と思われる姿を確認。
そして東へと続く稜線の彼方に平ヶ岳や燧ヶ岳もみえるはずなのだがこちらも残念ながら雲の中でした。
牛ヶ岳からの帰路は登山道脇に咲く花々を鑑賞しながらの下山です。
ハクサンフウロ ウツボグサ イワイチョウ
オヤマリンドウ タテヤマリンドウ イワオトギリ
巻機山の最高地点にはこんな池糖も見られキンコウカなどで彩られています。
最高地点まで戻ると、ここには大勢の登山者が休憩中でした。
牛ヶ岳を往復する間は誰にも会いませんでしたが、ここまで来る人は大勢いるようです。
私もここでしばらく休憩。
御機屋まで戻り今登って来た牛ヶ岳を確認する。
やはり、山頂部は平で広い。
山頂からの下山時も湿原に咲く花などを愛でながら下る。
ワタスゲ モウセンゴケ キンコウカ
ニセ巻機山近くまで登り返して、最後にもう一度この緑豊かな巻機山の美しい姿を目に焼きつけ下山とする。
ニセ巻機山からの下山は途中7合目での休憩をはさみ桜坂駐車場まで1時間50分。
出口で駐車代金の500円を支払い、宿泊した「雲天」に戻る。
ここで帰着時に受取ることになっていると言って受取らなかった宿泊代金を支払う。
その際、上がってゆっくりしてということで、お茶や漬物もごちそうになり、最後には雲天のオリジナルカップまで頂いてしまいました。 ありがとうございました。
帰りは湯沢温泉の日帰り温泉「山の湯」に寄り汗を流してのんびり帰宅の途につく。