今回歩く袋井宿は江戸と京のどちらから数えても丁度27番目の宿場にあたり、五十三次のちょうど中間の宿場になるが、小さな宿場ながら「東海道どまん中ふくろい」をキャッチフレーズにした取り組みがあふれる宿場だ。
日本橋からスタートして15回目で東海道中間点を歩く旅になる。
新幹線側の駅舎とは対照的な掛川駅の昔なつかしい印象の木造の駅を8時25分に出発。
クスノキの大木を見たあと街道に戻るとこんな建物を見つけました。
実はこれは清水銀行の建物です。
宿場町とはいえ銀行も町の景観にかなり配慮しているようです。
この門はかって掛川城の内堀のほとりに建てられていたものをの廃城後の明治5年に円満寺が山門として買い受けて移設したものと云う蕗の門です。
江戸から丁度60里にあたる塚は現存はしていませんが、袋井東小学校の一角の跡地に碑が作られ、新たに塚も設置されています。
ここに寄ったときに丁度JRさわやかウォーキングに参加されている方と一緒になったため混雑していましたが、袋井市で出土する化石を展示していましたので少し見学させてもらいました。
色々な貝の化石が所狭しと展示されています。
袋井市の中心部に近付くとこんな立派な秋葉山常夜灯がありました。
市内には木造の屋形の常夜灯が14箇所も現存しているようです。
常夜灯なのに意外に精緻な造りで驚きました。
そして、観光案内所になっているどまんなか茶屋に到着です。
ここでもJRさわやかウオーキングの方々が多かったですが、ここで暖かいお茶をごちそうになり小休止です。
袋井宿場公園にあった宿場の案内図です。
宿駅制度が出来てから15年後の元和二年(1616年)の開設で、宿内町並みが東西 五町十五間(570m)と云うものなので小さな宿場だったようです。
許禰(こね)神社に立寄ったらこんなユニークなカエル6匹の像が・・・・
傍に「平和五十年を六蛙(迎)える」とあった。
戦後50年を経て造ったのだろうが、洒落もここまでやると立派です。
掛川城近くの公園にも大きなクスノキがありましたが、ここ許禰神社の一角にあったこの巨大クスノキは本当に歴史を感じます。
見付宿の木戸跡に東木戸のモニュメントが設けられていました。
道路の反対側と対になってます。
実際には木戸の扉は夜間は閉じられ通行できなかったようです。
見付には国史跡の旧見付小学校があります。
明治8年に建てられた日本最古の木造洋風小学校です。
現在は資料館になっており無料で内部を見学することが出来ました。
館内一階に当時の授業風景を再現した教室があり、児童が使っていた石盤(卓上型の黒板)と石筆(チョーク)、教科書が備えられ興味深く見学させていただきました。
今日の歩行距離は23.6Km、時間は休憩などを含め7時間40分の旅でした。
そんなに歩いた印象はなかったのですが、最後に磐田駅に向かう時にはさすがに疲れがでていました。
この旅も神奈川の自宅から遠くなるにつれアクセスに時間がかかるようになったため、今回の東海道の旅は初めて新幹線での移動とした。在来線だと今までは2度3度と乗り換えて3時間以上はかかったが、今日は掛川駅までわずか2時間での到着でした。・・・・財布にヒビクようになりましたが・・・・
次へ