お目当てのサンショウバラには何とか出会えたのは良かったが・・・・
想定外の林道崩壊地の通行などもあり大変でした。
コースタイム(行動時間5時間5分--除く自転車移動時間) 単独
丹沢湖世附橋駐車場7:05-(自転車)-山市場7:40-番ヶ平9:05-不老山9:45~10:00-世附峠10:25~10:30-樹下の二人10:40~10:50-世附峠10:55-番ヶ平11:55-山市場12:45-(自転車)-丹沢湖世附橋駐車場13:35
世附川橋の少し先にある駐車場(公衆トイレあり)に車を停める。
今日は月曜日でもあるためか駐車場はガラガラで他に1台も停まっていない。
ここから愛用の自転車にまたがり登山口の山市場の棚沢キャンプ場前近くの吊橋まで行く。
駐車場から世附川橋を渡るとき下流の丹沢湖方面を見ると、川原が砂地となっておりジャリが見えない様子は堆積した土砂の多さを物語るものか?
ゲートの横をすり抜け正面に永歳橋を眺める辺りは丹沢の山々が湖面に映え綺麗だ。
山市場の吊橋への入口に自転車をデポして出発。
この時点では、帰りにここでこの自転車を回収するつもりだったが・・・
(写真は橋を渡ったあと振り返って撮影)
民家の横を通って梅林から登山道に入っていくが、道標に「平成22年の台風9号によりつり橋流出のため世附方面への下山は出来ません」との掲示があり、世附ってひょっとすると浅瀬へ下る吊橋のことか?と思いはっきりしないながらも登り始める。
上り始めてしばらくはこんな気持ちよい新緑の中ですが、その後は始終杉やヒノキ林の中の登山道になる。
登山道はしっかりしたもので、道標も多く良く整備された道です。
林の中はほとんど草花には出会えませんでしたが、唯一このフタリシズカと対面できました。
山市場から歩き始めて1時間25分で稜線上の小さな峠のような番ヶ平に着く。
そして、番ヶ平から稜線上を20分ほど歩くと休憩ベンチのあるこの林道にぶつかるので、ここを横断する形で先に進む。
林道を越え更に20分ほど歩いてお目当ての山頂に到着。
山頂は樹木に囲まれ展望は得られないが、広々として明るい。
今日はサンショウバラを見るため世附峠まで行くつもりだが、このベンチで少し早い昼食とする。
世附峠へ移動の途中マムシグサにも出会いました。
その世附峠には山頂から25分で到着。
ここで、下山予定だった浅瀬への道標を見ると「世附・丹沢湖方面登山道通行止め」の掲示があり、山市場に戻らねばならないことが確定的になりました。
ただ、お目当てのサンショウバラは咲いておりラッキーです。
花を付けていた木は2本で、少しさびしかったですが初めて対面することが出来ました。
花は高い位置に咲いているため観察はしづらいですが大輪の綺麗な花です。
2本だけで少しもの足りなかったため、山と高原地図にサンショウバラと表記があった「樹下の二人」にも出向いてみました。 しかし残念ながらサンショウバラの木は多くあるものの花を付けている木はありませんでした。
今年は外れ年なのでしょうか。
ここは開けていて展望が良く、今登ってきた不老山も大きく見えます。
天気が良ければ富士山などの素晴らしい展望が得られるのでしょうが、今日は残念ながら富士は雲の中でした。
ただ、箱根の山々がかすみ気味ですが綺麗に見えます。
ところで、この地には「樹下の二人」と云う変った名前がついていますが、この看板には別名「蘇峰台(そほうだい)」と呼んだ史実があるとも紹介されています。
なお、ここの道標には小さく「サンショウバラの丘」とも明記されており、この名称が一番なじむような気がします。
世附峠に戻り改めて道標にあった掲示内容を確認すると
「平成22年9月の台風による大雨で吊橋が流出し、林道も通行禁止です。」とあったが、林道とは浅瀬に向かう林道と解釈し不老山を巻くように付いている林道を草花を楽しみながら歩く方が良いと思い、この林道で戻ることにした。
ところが・・・・
歩き始めて10分ほどすると目前の道路が完全に消失している現場に遭遇。
林道通行禁止とはこちらの林道のことだったのか?・・・
ともかくここを下り、反対側の斜面を滑りながらよじ登り何とか通過。
その後も林道が完全に土砂で埋った箇所を倒木を乗り越えながらこなすことを3度ほど繰り返し、こんな右のコンクリートしか残っていない危険箇所を通過したりで大変でした。
それでも草花には出会えませんでしたが、丁度綺麗に咲きそろったヤブウツギに出会えました。
その後も崩壊や石で埋没した林道を通過しながら最後には眼下に丹沢湖を望むことが出来るような地点もあり楽しむことが出来た。
この後の林道歩きは問題なく、登って来るときに横断した場所に合流し、後は来た道を戻るだけです。
山市場に戻った後、再び自転車にまたがり丹沢湖の西の外れまで登って行くのは気が重かったですが、坂道は押して歩いたものの、朝よりは10分プラスの50分ほどで駐車場に戻ることが出来た。