埼玉と群馬の県境に位置する石灰岩の奇峰二子山は低山ながらもどこからでも際立つ山で、今回股峠の北登山口近くに車を停め、まず東岳をピストンしてから股峠に戻り、その後西岳に登り西峰を経由してローソク岩コースで股峠に戻る周遊コースを楽しんできました。
コースタイム(行動時間2時間55分) 単独
北登山口8:20-股峠8:25-東岳8:45~8:50~股峠9:15-西岳9:50~10:00-西峰10:20-ローソク岩分岐10:40-股峠11:10-北登山口11:15
299号の坂本登山口のヘアピンカーブから林道に入り二子山の北側にあるこの北登山口駐車スペースに到着。
7~8台分の駐車スペースしかないため早めに自宅を出てきたが、先行者は1台しかなく少し拍子抜け。(下山時には駐車スペースから溢れた車が林道の路肩に多く停まっていました)
登山口から緩やかな登山道を5分ほど歩くと、東岳と西岳の間の股峠に着く。
ここでは左下に設置されているステップを使って登ったが、この足がかりが無いと登るのに危険性が高まる場所で、要注意だ。
その岩場を登り詰めるとゴツゴツした稜線の先に二子山の東岳が見える。
東岳の山頂には股峠から20分ほどで到着。
山頂から隣の西岳が間近だ。そして南側には両神の山々が広がっている。
今回、二子山は初めてなので西岳の上級コースを知るために誰か登っていないか目を凝らしたが、時間が早い勢か確認は出来なかった。
ここから見ると正面の岩場の傾斜はかなりの急傾斜に見えるが・・・。
山頂で周辺の山々の景色を5分ほど楽しみ今度は西岳に向かうため下山。
股峠に戻ったあと、西岳へは急傾斜の林の中を上って行くが、登って行くにつれルートが右に巻くようになり、おかしいと思いつつ歩いていると左手からの水平なトラバースルートが合流したので、その道に入り少し歩くとそこに上級コースと一般コースの分岐点があった。
途中、左手に踏み跡の薄い道があったが、そちらが上級コースへの道だったようだ。
その分岐から少し登ると石灰岩の岩場が待ち受けていた。
早速その岩場に取り付く。
手掛かりは豊富であまり苦労する場所もなく快適に登れる。
左の写真は途中で撮ったものだが、この岩を登り切ると急な岩場がほぼ終わる。
展望も開け先ほど登ってきた東岳が良く見える。
もちろんここからの展望も最高だ。
右端は秩父槍ヶ岳か?
西峰を過ぎると正面に見事に頂上部が無くなった叶山が現われる。
秩父セメントの採石場だが、今も削り取られ続けているこの山が消えてしまうまであとどれくらいのかかるのだろうか。
西峰からの下りではこの鎖場が最後の岩場でここを過ぎればあとは普通の登山道となる。(下り切った後に撮影)
ローソク岩分岐まで下って振り返ると今歩いて来た稜線の連なりが一望できる。
もう少しスリリングな箇所もあるかと思ったが・・・楽しかった。
ローソク岩分岐から少し歩いた所で、この辺ではめずらしくカモシカと遭遇しました。
少し小さくまだ若いカモシカのようでした。
西岳の南面の岩場の下をたどるコースは杉林の中をたどるため展望は得られないが、30分ほどで股峠に戻ることが出来る。
峠付近はニリンソウの群生地になっているがまだ全くその姿を見ることは出来ない。でも丁度花を咲かせようとしていたカタクリがあった。
この付近のカタクリは開花までもう少し時間がかかりそうだ。
今回のコースは結果的に予定より大分早く3時間ほどで回ることができた。