コースタイム(行動時間3時間50) 単独
高宕第一トンネル手前駐車場7:50-石射太郎山8:10-高宕観音8:50~9:00-高宕山9:10~9:20-八良塚分岐9:55-八良塚10:05-金つるし10:20-怒田沢林道10:45-高宕大滝11:05-高宕第一トンネル手前駐車場11:40
アクアラインに入り、早朝から多くの人が集う海ほたるPAで休憩する。
丁度日の出の時刻を迎えるも東の空には雲が多く、お日さまはまだ登らないが対岸の富士山や丹沢の山並みが美しく、寒いながらもしばらくここからの景色を堪能する。
石射太郎山、高宕山への登山口は高宕第一トンネル駐車場のすぐ先の右手にある。林道はトンネルの手前で通行禁止になっている。
登山道を登っていくとこの付近も良質の石が取れたのだろうか、採石した痕跡も所々に見られる。
しかし、こんなに傾斜のきつい山中で採った石はどうやって下ろしたのだろうか?大変だったろうと少し思いを馳せる。
稜線に出て石射太郎山に登ると、隣の岩峰の向こうにこれから目指す高宕山や八良塚の連なりが見える。
石射太郎山から稜線上を南に辿る登山道は最初はこのように日当たりも良く気持ちよい道だ。
稜線歩きを続けることおよそ40分で25000分の1の地図にも記載のある高宕観音への階段がある。
狛犬とその奥には仁王様の像も控えている。
いずれも大分朽ちており、如何にもその歴史を感じさせるものだ。
石の階段を上がり切ると観音堂が岩の中にめり込むように建てられている。
そして観音堂の前からは意外と広々と展開する山波が見れる。
高宕山の山頂は狭いが小さな岩峰となておりここからもすばらしい展望が得られる。
左手の双耳峰が富山、中央の小さいが丸い頂は津辺野山だ。東京湾の向こうの三浦半島も見える。
そして東側には今回のコースで標高の最も高い八良塚のピークが見える。
山頂で休憩の後、下山は一旦大滝へ下る分岐まで戻りそこから高宕山を巻くように八良塚方面へ行くルートが正しいようだが、25000分の1の地図には、このトラバースルートは記載されておらず、ルートを探して不確かなまま山頂からトラロープを越えて下り始める。
やや不明瞭ながら登山道も付いており5分ほど下って正式な登山道に合流した。どうやら山頂から直接下る道を廃し、関東ふれあいの道として安全なトラバースルートに切り替えたのだろう。
高宕山から始終見通しのきかない杉林の中を歩き、奥畑への八良塚分岐まで下ってから再び長い階段状の登山道を登りこの八良塚山頂に到着。
ただ、ここは完全に杉林の中でまったく展望は得られないのですぐ先に進むことに。
八良塚から金つるしのピークを過ぎる辺りから周囲が雑木の林となり空も見える明るい雰囲気になる。
登山道は怒田沢林道のトンネルをまたぐ形で付けられており、地図には直接林道に降りる道はなかったが、案の定登山道から左に降りる道が付いており、ここを下るとトンネルの手前に出る。
それにしてもこの付近は成田に降りる飛行機の航路になっているのか頻繁に旅客機が飛び少々うるさい。
芽吹きの頃はもっと楽しめるのだろうが、春はもう少し先だ・・・
林道を少し外れた所にある大滝と云うのが気になり見に行くことにした。
水量が少ない川を眼下に確認し100mほど歩くと高宕大滝のたて看板があった。
滝はどこかと探すと、林道から見おろす位置に真っ黒い岩肌を持つ滝が見られる。ただ水量は乏しくまた枯れ草に阻まれ下まで見えないため全く迫力は感じなれない。
あまり期待はしていなかったが下から見上げる滝を想像していただけにこのスチエーションは残念。
再び林道に戻り、今度は未舗装の道を30分ほど歩き出発点の高宕第一トンネル駐車場に戻る。
朝8時前には私の車だけだったが帰着時には10台ほどとなっておりほぼ満杯の状況となっている。
高宕山、八良塚をめぐる周遊も予定より早く3時間50分で終える。
本来、今日はこのまま帰路につく予定だったが、登山開始も帰着時間も予定より早かったため急遽もう1山登ることにした。 林道を歩きながら考えていたもので、少し距離はあるがこの後南房総の伊予ガ岳を目指すことにした。
伊予ヶ岳へ