2009/8/10(月)
コースタイム(行動時間5時間10分)単独
小寺鉱泉駐車場9:40-朝陽館9:45-一服清水11:05-ハナヌキ分岐11:15-三沢清水11:50~11:55-小寺山12:30-熊越への分岐13:00-熊越13:20-銀玉水14:15-大朝日小屋14:45
蔵王から古寺(こでら)鉱泉へは朝日鉱泉へ通じる朝日川沿いに県道を南下し木川ダムの先から峠越えで古寺鉱泉へ入ったが、道は朝日鉱泉に向かう県道が1車線の道で狭かったものの、心配した古寺鉱泉への峠越えの道はほぼ2車線の立派な舗装道路でかえって驚いた。 古寺鉱泉の駐車場には9:30頃到着。蔵王温泉の宿から丁度2時間ほどの道のりだった。台風9号の影響で昨日から雨模様の天候のためか入山者は少ないのだろう、広い駐車スペースは空きが目立つ。
古寺鉱泉の一軒宿の朝陽館は、駐車場から古寺川沿いに300mほど遡ったところにあるが、登山はこの鉱泉の前から始まる。
今日は大朝日小屋までの行程のため、宿で朝食を済ませてからの移動で、遅い出発時間のせいか他の登山者にはまったく会わない静かな山道だ。
登山道も良く整備されており快適に登れる。ガイドブックのコースタイムでは鉱泉からハナヌキ峰分岐まで2時間15分とあるので、およそ1時間ほどのポイントで小休止の後、再び歩き始めるとほどなく一服清水に着いてしまった。この清水で喉を潤して10分も歩くとハナヌキ峰への分岐となる。鉱泉から丁度1時間30分だ。
相変らず雨模様の陽気で展望はまったく無く、ただひたすら高度を上げる
丁度古寺山山頂への中間点辺りに三沢源頭からホースで引水してきた三沢清水の水場が設置してある。水量は豊富だ。このコースは更に上にもう一つの水場があるが、ここで持参したポリタンクに水を補給する。そして丁度昼時でもあり、お握りをほお張り昼食とする。またここで登りの登山者に会う。
ここから古寺山へは35分ほどだったが途中また同年輩の登山者に会う。どうも先ほどの人と同じパーティーで10名以上の団体のようだ。古寺山の山頂からは本来朝日岳に至る稜線の山々が見事に見えるはずだが、今は雨は上がっているものの展望は無い。
古寺山から少し下り再び小朝日岳への登りとなり、約30分で小朝日岳を巻くトラバースルートの分岐に到着する。今日はピークを踏まずトラバースルートを進む。約20分で熊越の分岐となり、ここから少し下ったあと大朝日小屋に向けての登りが続く。
この辺りの稜線沿いから高山植物が楽しめるようになる。
マツムシソウ コガネギク ハクサンシャジン
など大朝日小屋の周辺は色々な高山植物で彩られいる。
高山植物のおかげで、少し華やいだ気分で小屋に到着 14:45で古寺鉱泉から丁度5時間掛かったことになる。
小屋には2つのツアーの団体客もあったため予想以上に入り総勢56名と云う話しだった。
2009/8/11(火)
コースタイム(行動時間5時間30分)
大朝日小屋6:25-大朝日岳6:40~7:00-大朝日小屋7:15~7:20-熊越8:35-小朝日岳9:00~9:05-小寺山9:40~9:50-ハナヌキ分岐10:30-朝陽館11:50-小寺鉱泉駐車場11:55
今日は天気の回復を期待したが、残念ながらガスが掛かって周囲は何も見えない、時折り雨粒も落ちてくるような状況だ。今日も展望は期待できそうもないか。
ともかく、小屋に荷物を残し、山頂まで空身で出かけ、約15分で山頂着。
記念撮影を済ませ、しばらく山頂にて高山植物を見ながらガスの切れ目を待ったが、そんなにすぐ回復する様子もなくあきらめて下山、小屋に戻る。
山頂から戻るときに見かけた高山植物は左からコゴメグサ/ウメバチソウ/トリカブト/ミヤマシシウドなどこの季節ならではの華やかさだ。
小屋に戻り下山のため7:20小屋を出発。ところが、このころだけ一時的にガスが晴れ少し展望が開け小屋と大朝日岳のワンカット(左)と隣にそびえる中岳の頂き(右)を写真に収めることができた。
これがせめてもの救いか。
結局この後は時折り雨まじりの中をただ黙々と下ることになる。登る際にはバイパスした小朝日岳を経由して、古寺山、ハナヌキ峰分岐、と往路を戻り古寺鉱泉駐車場着11:55。
今日は酒田に宿泊し、明日の鳥海山登山に備えるが、途中にある「なの花温泉田田」に寄りのんびり温泉を楽しむ。温泉は茶褐色の温泉で、一つは源泉そのままで、もう一つの浴槽は少しろ過しているようで、色が少し薄くなっている。また、特徴的なのは遠赤外線サウナのマイナスイオンルームとやらが併設されていて、中にいると乾いた空気感があり気持ちよかった。