コースタイム(行動時間9時間5分) 単独
鉾立登山口5:05-賽ノ河原6:00-御浜小屋6:25~6:30-七五三掛(しめかけ)7:25-頂上御室8:50-新山9:15~9:25-七高山9:55~10:00-頂上御室10:20~10:50-七五三掛11:50-御田ケ原分岐12:15-万助道分岐(鳥海湖)12:40-河原宿13:00-賽ノ河原13:25-鉾立登山口14:10
酒田のホテルを出発した時は小雨が降っており、今日もダメなのかと云う思いもあったが、鉾立の駐車場にたどり着いたときには雨は上がっており、鳥海山の頂も雲に隠れ気味だが確認できるほどの天気でひとまず一安心。
支度を済ませ5:05立派なコンクリートの歩道を登り始める。しばらくは緩やかな傾斜を直線的に登る道が続くが、10分ほど登った地点に展望台がある。正面の尾根に刻まれた渓谷が綺麗だ。
整備された幅広の登山道は犀の河原からほぼ御浜小屋までつづくので非常に登り易い。
しかし、残念ながら高度が上がるにつれ雨粒が落ち始め、御浜小屋付近では雨足が強くなってしまった。ここで、雨具の上下を身につける。
しばらくは雨が続いたが七五三掛(しめかけ)辺りまで来ると、ガスで視界は遮られているものの雨は上がった。
思いの外、大きな千蛇谷(せんじゃだに)雪渓を横切り、しばらくは雪渓に沿って高度を上げる。
8:50頂上御室着。
ここから新山山頂へはガレた岩の上をペンキのマークを頼りに進む。新山そのものが隆起にて生まれたものなので、岩石の割れ方がいかにも隆起で生じたものを感じさせるものだ。
トリッキーな岩のルートを25分で山頂到着。残念ながらガスで展望は無い。ともかく、記念写真を撮りしばらく様子を見たがガスが切れるようでもないため下山。
帰路は東側のルートを下り、途中から外輪山にある七高山(2229m)へ登る。ここで新山の様子を少し垣間見ることが出来た。
この付近はチョウカイフスマ / イワギキョウ / イワブクロ / ホソバイワベンケイ
などの高山植物が多く見られ予想外のことに少し嬉しくなる。
この後、頂上御室に戻り昼食をとりながら休憩。今日は下山路にこの御室から外輪山の行者岳へ直接登り、七五三掛まで行くつもりであったが、行者岳へのルートが標識も無く、良くわからないため神社の売店の人に尋ねたら、現在はルートの崩落が激しく通行禁止になっているとの事であった。外輪山ルートへは先ほど登った七高山へ行くルートしかない・・・・あきらめて往路を戻ることとし下山。
下山時は千蛇谷雪渓の中ほどまで下ってくるとガスが切れて雪渓の様子が良く確認できるようになった。
左は七五三掛付近から見た千蛇谷雪渓の様子。
外輪山ルートは取れなかったが、帰路は御田ケ原分岐から鳥海湖の南のルートを通り河原宿から賽ノ河原、鉾立登山口に戻るルートを取ることにした。
このルートに入ると登山者は少なく、南面のルートで日当たりも良いせいか多くの高山植物も見られ、花を愛でながらのんびり歩くのには最適だ。
鳥海湖には直接下ることは出来ないが、山深い場所の静かな湖と山並みの景色は貴重だ。
河原宿から賽ノ河原へ抜けるルートは道標は一切なかったが、踏み後を確認しながら雪渓の脇を雪解け水の小さな流れに沿って下ると、20分ほどで犀ノ河原に戻る。
途中綿毛のチンブルマ/イワイチョウが綺麗だ。
犀ノ河原から石畳の歩道を下り、鉾立登山口に戻る。14:10着。
今日の温泉は吹浦のに「ぽあん西浜」だ。海水浴場に近いため海水浴帰りの家族連れも多いようだ。温泉はやや緑ががったお湯でなかなか良い温泉だった。
この後、明日の月山登山のため姥沢のロッジに移動。