2009/7/19(日)
コースタイム(行動時間7時間5分) 単独
青木鉱泉7:45-南精進ケ滝10:00-鳳凰の滝10:50-白糸滝12:15-五色滝13:00-鳳凰小屋14:50
天気予報は曇り時々雨と云うことで、今日は展望は期待できないためドンドコ沢の滝めぐりをしながらのんびり鳳凰小屋へ向かうこととする。青木鉱泉へは20号線から桐沢橋で釜無川を渡り、すぐ県道12号に突き当たるので、左折して20mほどで林道への道(青木鉱泉への案内板がある)に入る。最初はひどいジャリ道だが、すぐに立派な舗装路に変わり、青木鉱泉の案内板に導かれ鳥居峠を越えれば、すぐ青木鉱泉の入口に到着する。
青木鉱泉の駐車場は3連休の中日でほぼ満車状態だったが、何とか空きスペースに車を停める。駐車料金は少し上にある鉱泉の趣のある建屋に立ち寄り、車のナンバーを伝えて2日分1400円を支払う。
この青木鉱泉の庭先から鳳凰小屋に至るドンドコ沢コースが始まる。
7:45最初の滝である南精進滝へ向かう。ドンドコ沢コースはイメージではもう少し沢沿いに高度を上げるのかと想像していたが、南精進滝に至るまではドンドコ沢に流れ込む支流をいくつか横切るが、それも歩き始めて1時間半以上のことで肝心のドンドコ沢そのものは全くその気配さえ感じることが出来ないまま滝に至ることになる。
予備知識がないため初めて目にする滝のスケールの大きさにまず驚く。写真は2段に落ちる滝の全容をワンカットで納めることが出来ないためパノラメ構成とした。
今度は鳳凰の滝だが、この滝は一旦沢に降りて遠くに滝を確認できるのだが、更に5分ほど歩いて近づくと今まで確認出来なかった右側から流れ落ちる滝の流れが確認でき、ここでも予期せぬ二筋の流れに嬉しくなる。
滝見学を楽しんだあと分岐に戻るときに見つけた一輪のクルマユリが綺麗だった。
分岐から1時間15分で3つ目の白糸滝だ。滝の少し手前から沢に降り滝に少しづつ近づきながら大きな岩の中を落ちる見事な滝を堪能できる。この滝もダイナミックだ。この白糸滝は元に引き返すことなく、そのままルートに戻ることが出来る。
さていよいよ最後の五色滝だ。この滝も2段になって落ちる滝だ。滝の上部は天気が良ければ青空が広がり滝が一層、引き立つと思うが、今日はガスがかかって滝の流れが不明瞭になってしまっているのが残念だが、水量は少ないながら大きく流れ落ちる姿は格別だ。
いづれも豪快な滝をのんびり楽しみ、後は小屋に入るのみとなったが小屋に到着する少し手前はドンドコ沢の最上部で緩やかな流れの休憩に最適なガラ場となっており、途中激しく降った雨もここでは穏やかに上がったため2度目の昼食がてらの休憩をとる。
鳳凰小屋14:50着。明日の朝食は皆さんにお弁当を勧めているということなので、私もそのお弁当を頼んでとりあえず部屋へ。大変混んではいるが、幸い時間も早いため角地を確保。。
少し休んでから外で1人祝杯を上げる(ビール600円也)。
小屋からオベリスクの岩峰も見える。
2009/7/20(月)
コースタイム(行動時間)7時間10分
鳳凰小屋4:40-賽ノ河原5:40~6:05-観音岳7:45~8:00-薬師岳8:30~8:40-御座石9:10-ドンドコ沢丸木橋11:35~11:45-青木鉱泉11:50
夜中、時折り降る激しい雨が屋根を叩きうるさかったが、午前3時頃外に出て空を見上げるとすっかり晴れ上がり満天の星空だった。今日の朝食はお弁当を昨夕の夕食後に受取っていたので、夜明けと共に歩き始めるつもりだったが、結局、出発は4:40となってしまった。
小屋から樹林帯の中に刻まれた登山道を着実に高度をかせぐと30分ほどで正面が開けオベリスクが望めるようになる。登山道も次第に砂となり、オベリスクが大きくなってくると砂の色も白さが増す感じだ。
丁度1時間でオベリスク下の賽ノ河原着。ようやく対面にある山々を目にすることが出来る。まず目に飛び込んでくるのは甲斐駒ケ岳だ。沢山の地蔵像の奥に見る甲斐駒は絵になる。
もちろんちょっと遠くなるが仙丈岳、そして八ヶ岳の一塊も望める。ただ稜線は風が強く非常に寒い。防寒具が必須だ。風を避けて朝食のご飯を平らげ、しばらく景色を楽しんだあと観音岳に向かう。
およそ1時間半ほどで観音岳到着となるが、ここから見るオベリスクと甲斐駒の姿もすばらしい。
そして、富士山もまた薬師岳の背後に美しい姿を見せている。
一般的に鳳凰山とは地蔵岳、観音岳、薬師岳の総称のようだが、山梨百名山の標柱は観音岳と薬師岳の両方にあった。地蔵岳にはオベリスクに登っていないので不明だが多分無いのだろう。
観音岳を経て薬師岳まで何処を見ても素晴らしい景色が続くのでほとんど疲れを感じさせない快適な稜線歩きが出来る。
そして薬師から見る北岳、間ノ岳はすばらしい。
また色々な高山植物にもお目にかかれるのも楽しい。それぞれの山を充分堪能して、最後に薬師岳から中道を下る前に名残惜しい思いで富士の姿を眺め8:40下山にかかる。
約30分で御座石着。
その後は目標にすべきポイントが無かったが、途中2回ほど休憩を取りようやく林道に到着。この林道を下ること約30分で青木鉱泉への近道の標識があるので、林道から外れドンドコ沢の河原に降り、丸木橋を渡ればすぐ鉱泉到着だが・・・
最後に丸木橋の横の沢水で汗を流し着替えなどをしてから鉱泉に戻る。
到着11:50。結局、下山は3時間10分だった。
今日の温泉はこの付近では評判の良い韮崎旭温泉(600円)だ。泉質は柔らかく温度も適温、湯に入るとまたたく間に肌に気泡がまとわり付きツルツルする。透明薄緑色の湯は源泉たれ流しで飲料可だ。しかも持ち帰り自由とある。今度来るときにはポリタンクを持参しよう。ただ湯船が内湯一つだけなため、夏はほてった体をさます場所がなく、出来れば露天にベンチなどが欲しい。