コースタイム
雨飾高原キャンプ場5:20-荒菅沢6:40~6:45-笹平7:55-雨飾山8:25~8:50-笹平9:15-荒菅沢9:55~10:25-雨飾高原キャンプ場12:30
まだ暗いうちに登山口の駐車場に到着したが、すでに満車に近い状態で車であふれている。大型バスまで入っている。さすがに人気の山だ。少し明るくなるのを待って5:20ヘッドライトを頼りに出発。20分くらいでライトは不要になり辺りの景色も楽しむことが出来るようになる。今日は快晴だ。周囲はすべてブナなどの自然の林で紅葉が見事なほどに美しい。
1時間ほどでブナ平着。
大きなブナの木が集まるところで
紅葉で彩られた中の開かれた空間
が気持ちいい。
ここから20分ほどの所に荒菅沢が見下ろせる場所に到着する。ここからの眺めは雨飾山の朝日に映える紅葉をまとった姿と青空に浮かんだ白い月。見事の一言に尽きる。
少し下ると荒菅沢に到着するがここからも
再びすばらしい景色を楽しむ。
荒菅沢から笹平までも紅葉のトンネルの中を徐々に高度を上げ、しばらくすると森林限界で、今度は遠方の景色を楽しむことが出来るようになりまた楽しい。
笹平まで来ると文字通り付近一帯が笹で覆われた広い緩やかな山頂となり目の前に雨飾山がそびえる。
いったん雨飾山の直下の丁度荒菅沢が突き上げた部分まで下り、最後の急登を10分ほど登ると山頂だ。
山頂は小さな双対峰となっており右手には古い祠と石碑が並んでいる。山頂からは今まで見れなかった北アルプス後立山連峰とその奥に剣岳。また遠方には槍の穂先も確認できる。目を北に転じれば、すぐ近くがもう日本海だ。
しばらく眺めを堪能した後、次第に込み合う山頂から引き上げることとする。下っていく途中も登ってくる人がひっきりなしだ。
笹平から下の樹林帯に入り来るときとは違った日差しを受けた紅葉のトンネルを下り荒菅沢で昼食休憩とする。ここで休んでいる間にもまだ次々と上ってくる人がいる。途中行き交う人の話し声を聞いていると、多くは関西なまりだ。関東よりむしろ関西方面からの方が多いのかもしれない。
また、一しきり沢から見上げる雨飾山の紅葉の姿を写真に収め出発。
登山口近くの木道を歩いているとき横を流れる小川に20cmはあろうかと思われる大きなやまめ?を発見。小さな小川なのにさすが自然豊かなこの地ならではの光景で嬉しくなる。
12時半駐車場に戻る。今日はまず雨飾荘の温泉に入りそれから帰る方法を決めるつもりでいたが、雨飾荘の手前の林道入口に妙高へ通り抜け出来ます。とカンバンがあったので帰路はこの林道を使うことに決めた。
雨飾荘の温泉は400円で入れる。温泉としては何の変哲もないもののようだが、源泉掛け流しの熱い湯と露天風呂から眺める外の景色が最大の魅力かも知れない。外の露天風呂は溜め湯状態だったので外気で湯もぬるくなっていたが、むしろ長時間入るには良い湯加減だ・・・今日はあまりのんびりもできないので、内湯と露天に2回づつつかり早々に上がる。
山荘は食堂もあり「ざるそば」600円を食べながら帰路の地図を確認。林道は小谷温泉と妙高高原笹ヶ峰を結ぶもので山荘の人の話によると相当ダートな林道のようだ。
林道といっても奥の松尾川橋を渡るまでは舗装道路で、谷沿いの道は紅葉に彩られた景色が最高に美しい、また何といっても驚いたのは紅葉の写真を撮るために集まってくる愛好家の人が非常に多いことだ。あちこちで三脚に付けた一眼レフを構え盛んにシャッターを切っていた。この道は写真愛好家にとっては絶好の場所なのかもしれない。
乙見山峠のトンネルを抜け新潟県に入ると林道も杉野沢林道と名を変えるようだが、道は一段と荒れてくる。紅葉も長野県側ほどでもなくなるが笹ヶ峰付近までは紅葉の景色が続くすばらしいものだ。
笹ヶ峰は昔 妙高、火打登山の際に訪れたときの印象とは大分異なり随分開けてしまったようだ。信濃町IC入口の道の駅でおみやげを購入し15時前に帰路につく。自宅19時20分渋滞もなく順調だった。