北沢峠からアサヨ峰往復
コースタイム(行動時間7時間) 単独
北沢峠9:45-北沢駒仙小屋9:55-栗沢山12:10~12:20-アサヨ峰13:30~13:45-栗沢山14:35~14:40-仙水峠15:35-駒仙小屋16:30-長衛山荘16:45(泊)
今回の3連休は、前日まで台風の影響で登山バスが運休しており、最後まで気をもんだが連休前に無事復旧し予定通り運行するということなので、仙丈、甲斐駒、そしてアサヨ峰を計画通り目指すものだ。初日は出発時間が遅くなることもあり一番所要時間の短いアサヨ峰を計画した。
3連休の混雑を見込んで早目に自宅を出発したが、バス乗場近くの駐車場付近には車が押し寄せると言う状況ではなく、いたって静かなものだ。ただ駐車場はすでに多くの車で埋まっており、かろうじてバスに近い第三駐車場に車を停めることが出来た。すでに駐車中の車は早朝5:40分発のバス客のものだろうか。
(駐車場の上段がバス乗場)
7時40分発のバス乗場にはまだ数名しかいなかったが出発間際に来た人で満員で出発。広河原には予定通りほぼ1時間で到着。前回1995年の9月に北岳から奈良田まで縦走した時に来て以来14年ぶりと云うことになるが、ほとんど初めて来たと云う感じになっている。
ここから北沢峠へはマイクロバスで25分だが、途中の野呂渓谷の紅葉は丁度見ごろでバスを降りて紅葉を楽しみたい感じだった。
そして、この付近にたくさん生息していると云われる日本カモシカを林道脇の山の斜面で見かけることが出来たのはラッキーだった。
予約してあった北沢峠の長衛荘に宿泊申し込みをして、荷物を軽くしてからアサヨ峰を目指す。
出発はほぼ予定通りの9:45。
峠から北沢の川辺に建つ北沢駒仙小屋までは緩く下り、10分ほどで到着。ここから小屋の前の橋を渡って直進するルートが栗沢山への道だ。
このルートはほとんど樹林の中を進むもので、展望が開けるのは歩き始めて1時間40分~50分たってからで、ようやくハイ松に覆われた山頂部を目にすることが出来る。
今日は曇り空で周囲の展望は余り利かないが12時10分栗沢山到着、駒仙小屋から2時間15分だ。
目指すアサヨ峰がガスの切れ目から時折り望める。
小休止のあとアサヨ峰目指し稜線上の岩稜を行く
昨晩からの冷え込みで樹氷に覆われた木々がすっかり初冬の雰囲気となっている。
アサヨ峰着13:30、天気は回復傾向で幾分周囲の展望が利くようになってきた。鳳凰三山へと続く早川尾根のつながりも見えることもあるがガスは晴れそうで晴れない。
山頂での昼食の後 下山とすることとした。帰路は栗沢山まで下ったあと、仙水峠を経由して北沢駒仙小屋から北沢峠長衛荘まで戻る予定だが、栗沢山付近まで下った辺りから周辺のガスが消え始め先ほどのアサヨ峰やその奥の鳳凰三山が見事に姿を現し始めた。
アサヨ峰からは見ることが出来なかったが、改めてその姿を堪能する。
栗沢山から仙水峠へ下る道は、急傾斜ではあるがほとんどハイ松帯の中を下るルートで目前の摩利支天や甲斐駒を眺めながらのもので、疲れを感じさせないすばらしいものだ。
仙水峠着15:35。
ここには明後日の甲斐駒ヶ岳登山のため再び来る予定だが、今はすっかり姿を見せた目前の甲斐駒の頂きを楽しむ。
仙水峠からしばらくは甲斐駒斜面からの大きな岩が堆積したゴーロ状のルートだ、正面に仙丈ヶ岳を見ながらの下山だ。
仙水小屋を過ぎ沢を渡ってからは沢沿いに下り駒仙小屋と朝よりは幾分増えた色とりどりのテントで一杯のテント場の見ながら峠を目指し長衛荘着16:45。仙水峠から丁度1時間だ。
3連休中の山小屋はどこも満員で、この小屋も隙間なく敷かれた布団に毛布2枚づつを被っての一夜となる。
明日はいよいよ仙丈ヶ岳だ。