北沢峠から仙丈ヶ岳往復
コースタイム(行動時間11時間) 単独
長衛荘5:30-大平山荘5:45-馬ノ背ヒュッテ8:20~8:30-仙丈小屋9:35~9:50-仙丈ヶ岳10:25~11:20-小仙丈ヶ岳13:10~13:45-馬ノ背ヒュッテ分岐14:20-北沢峠16:30
今日は仙丈ヶ岳を目指すが、再びこの北沢峠の長衛荘に戻り2泊目を過ごす予定なので時間は充分あるとの思いから6時ごろ出発するつもりであったが、早朝から周囲が騒々しくなり私も4時半起床となってしまった。
昨晩受取った朝食用のお弁当を食べたあと、まだ暗いが何とかヘッドランプなしで歩けるようになった5:30に小屋を出発する。
林道から太平小屋に下り、小屋の横から樹林帯に入りしばらく緩やかな登りが続くが、次第に急な登りとなる。
1時間ほどすると木々の合間から遠くに藪沢大滝を見ることが出来るポイントに出る。ここで小休止としたあと、再び沢沿いに高度を上げる。
30分弱で藪沢をまたぐ丸木橋に着く。ここからは甲斐駒の展望がすばらしい。
橋を渡って今度は左岸を沢沿いにツメ、約1時間で藪沢小屋からの登山道の合流地点に到着する。
馬ノ背ヒュッテはこの合流地点から沢を離れ、10分ほどダケカンバーの林の中を登ってようやく到着する。長衛荘から2時間50分だ。
ここで昼食用に水を補給するつもりでいたが、残念ながら屋外に設置してあった蛇口は凍結していて水が出ないため、更に上の仙丈小屋の水場で補給することにした。
馬ノ背ヒュッテで10分ほど休憩したあと山頂を目指す。
ヒュッテから10分で丹渓新道との合流点である馬ノ背に到着する。ここからはルートが稜線上となり森林限界を超えハイ松主体の尾根のため眺めも良くなる。
20分ほど上がると仙丈ヶ岳の頂きとカールの下に仙丈小屋が見える。
まだ、大分遠い印象だが、高低差はそう多くない。
更に約50分で仙丈小屋の直下に沢の水を引いた水場があった。
水は大分氷結が始まった沢からホースで引いて登山道の横にて放水させている。ここで、水を補給し直ぐ上にある仙丈小屋に向う。
小屋から正面の甲斐駒や八ヶ岳の見事な景色を楽しみながら少しのんびりする。15分ほど休憩の後、仙丈ヶ岳を目指す。
少し登って振り返ると、今までいた仙丈小屋が眼下に見え、バックの甲斐駒とともにベストビューのポイントとなっている。
10時25分 仙丈ヶ岳到着。
山頂は大勢の人で溢れかえっているが、ともかく記念撮影を済ませる。
そして周囲の山々を心おきなく楽しむ、それにしても今日は久々の晴天に恵まれ、遠方の北アルプスは雲に隠れ気味だが甲斐駒、北岳、間ノ岳、鳳凰三山、八ヶ岳などすべてが見渡せる素晴らしいものだ。
山頂で昼食の後は、あまり静かな時間を過ごせそうもないので、辺りの景色を楽しみながら、ピーク毎に休み のんびり過ごす。
結局、小千丈ヶ岳でも景色を眺めながらのんびりとくつろぐ時間を過ごす。
更に甲斐駒ヶ岳の勇姿を心おきなく楽しむ。
13:45区切りをつけて下山を始める。
ところが馬ノ背ヒュッテからの合流地点を過ぎ五合目付近で話好きのおばあちゃんと出会い、挨拶を交わしたのがきっかけで、行きががり上、一緒に下山をすることになった。
主人と一緒に来たが山に入ってからはお互いに山での楽しみ方が違うので別行動を取っていると云うことだったが、心もとない足取りに無下にお先にとも言えず様子を見ながら同行をして・・・
結局北沢峠近くまで下山して来た所で下から心配で迎えに来た相方と出会い、別れることになったが、結果的に五合目付近から北沢峠まで2時間強の超スローな下山となってしまった。
再び長衛荘に戻り明日の甲斐駒ヶ岳登山のため2日目を過ごす。