以前から大島の三原山に是非登ってみたいと思っていましたので、コロナウイルスによる自粛ムードもありましたが、今回、人出の少なそうな時期を狙って一泊二日で三原山と大島観光を兼ね計画を実行してきました。
ただ、想定外だったのは出発前に元町港の観光協会に立ち寄り、直接三原山頂口へのルートの状況を確認したら、御神火スカイラインが台風による崖崩れのため通行止めになっており、登山道に入ることが出来ない上、道も相当ヤブに覆われ荒れているという事実を知り、残念でしたがやむを得ず急きょ元町港から三原山頂口までバスで行くことにしました。
幸い、三原山頂口に向かうバスが10:15発で待ち時間も無く、丁度良いタイミングでしたのでラッキーした。
(自宅にもどってから改めて考えてみると、島の反対側の都立大島公園までバスで移動し、三原山テキサスコースにて山頂に登り、山頂を一周したうえで大島温泉ホテルに向かうコースにすべきだったと思う)
コースタイム(行動時間3時間30分) 単独
三原山頂口10:50-三原神社11:45-火口展望スポット12:15-(昼食12:20~12:35)-剣ヶ峰12:50-大島温泉ホテル分岐13:05-大島公園分岐13:40-大島温泉ホテル14:20
御神火スカイラインが通行止めのため、急きょ計画を変更し元町港からからバスで到着したのが、この三原山頂口。
今日は平日でもあるため、このバスで降りた人は他に2名のみという状況でした。
山頂に向かう遊歩道の入口に外輪山三原山展望所があり、正面に山頂部を望むことができました。
この写真では判りずらいが左手に蒸気でしょうか白い煙も確認できます。
山頂に向けて舗装された遊歩道を30分ほど歩くと、1986年の噴火に伴う溶岩流の先端部のゴツゴツした岩の塊があり案内板もありました。
「アア溶岩」と呼ばれるようです。
所々にこんんなシェルターも設置してあります。
山頂部に刻まれたジグザクの遊歩道を登って行き振り返ると、外輪山の山並みの向うに伊豆半島もかろうじて確認できました。
スタートから1時間弱で三宅神社がある内輪山山頂部の一角に到着。
内輪山のお鉢めぐりコースを反時計方向に巡って行くと、雲の下に利島や新島を望むことが出来ました。
三原神社から30分で火口展望スポットに到着です。
剣ヶ峰の山頂近くでは南の島々の上にかかっていた雲も一時的に切れ、利島、新島の様子も良く確認できるようになりました。
剣ヶ峰付近から見た火口と内輪山の様子です。右手奥にはスタートした外輪山の三原山頂口も確認できます。
内輪山のお鉢めぐりコースも大島温泉への分岐点の手前で割れ目噴火B2火口の大きな亀裂を見ることが出来ます。
この写真では判りずらいが右手奥の外輪山の一角に今日の宿泊する大島温泉ホテルの建物も確認できました。
本来、天気が良ければ海の向うに富士山が見えるはずですが、今日は雲も多く残念ながら全く展望が得られませんでした。
お鉢めぐりコースは大島温泉分岐点から大島温泉ホテルへ下ることになります。
火山砂礫の道を30分ほど下ると大島公園への分岐点に着きます。
写真は分岐から振り返った山頂部です。
外輪山近くになると周囲が雑木林で覆われた中を進むようになり、最後に少し登るとホテルに到着です。
内輪山の分岐から1時間15分、スタート地点の三原山頂口から3時間30分での到着で、三原山ハイク終了です。
ホテルには速い到着でしたので、早速源泉かけ流しの温泉にゆっくりつかりリフレッシュしましたが、その後、周辺はすっかり雲の中となってしまい、全く展望が得られないようになり、結局写真は一枚も撮らずじまいとなってしまいました。
翌日は観光スポット巡りとし、初めはこの「地層切断面」です。
昭和28年の大島一周道路の建設工事中に偶然発見されたものということですが、正に大古より繰り返される噴火による火山灰などの噴出物が堆積し、15,000年もの間の大地の物語を辿ることが出来るものです。
このあと見学した「伊豆大島火山博物館」には、約12,000~15,000年前の地層20層を表面剥離した実物が展示されており、ここでもまじかに見ることが出来ました。
大島火山博物館の見学の後は元町港近くの定食屋さん「かあちゃん」で海鮮ラーメン(@880.-)を食べ、写真の長根岬の見学です。
ここからも天気が良ければ奥に富士山が見える絶景のスポットですが・・・
長根岬は1338年の元町大噴火で流れ出た溶岩が溶岩流となり海岸に流れ込んだ跡で、当時は100mほど先まで陸地だったものが波で浸食され固い溶岩だけが残ったという岬です。
最期は元町港から路線バスで移動し、泉津の切り通しの見学です。
椿トンネルのバス停を降り、少し戻ると道路脇にこんなに狭く小さな苔むした岩肌で覆われた小さな階段の切り通しがありました。
いかにも神秘的な風景でした。
ここを見学し、あとは今日の出航地岡田港まで、およそ4Kmを50分ほどかけて戻り二日間の旅を終えました。