今年の夏休みに未登の群馬百名山の金精山・温泉ヶ岳・四郎岳の三山に登ったが、最後に予定していた錫ヶ岳は残念ながら台風の影響で雨となり、登山口から歩き始めたものの風が強かったため登山を断念することになってしまった。
今回は改めてその錫ヶ岳にチャレンジするために計画したもので、初日に尾瀬の皿伏山に登ったあと湯元温泉に宿泊し、翌日菅沼登山口から錫ヶ岳に登り、五色沼非難小屋に一泊し下山する一泊二日でのチャレンジです。
もう少し日が長ければ日帰り登山も可能なのでしょうが、下山後に神奈川の自宅まで帰宅することを考えるとあえて無理に下山することもないので、非難小屋泊まりでチェレンジすることにしたものです。
結果、今回は天候にも恵まれ計画通りに難関錫ヶ岳を登頂することができました。
今回の山旅で群馬百名山93座達成です。
コースタイム (行動時間 合計14時間40分 単独)
2019/9/6(行動時間12時間5分)
菅沼駐車場5:25-弥陀ヶ池7:30-五色沼7:50-五色沼非難小屋8:15~8:30-白根隠山9:30-白桧岳10:05-水場11:45-錫ヶ岳12:55~13:10-水場13:50-白桧岳15:50-白根隠山16:40-五色沼非難小屋17:30
2019/9/7(行動時間2時間35分)
五色沼非難小屋5:55-五色沼6:20-弥陀ヶ池6:55-菅沼駐車場8:30
菅沼登山口駐車場の一番奥に車を停め、早朝5時25分に出発です。
登山口から2時間弱で弥陀ヶ池の湖畔に到着。
この景色を眺めるのは3度目になりますが、今日も正面に雲一つない青空をバックに白根山の雄姿が目に飛び込んでくる素晴らしい風景を目にすることができました。
五色沼に着くころには稜線の上から朝日が当たり、湖面が輝く美しい景色を提供してくれました。
8時15分に五色沼非難小屋に到着です。
小屋には誰もいませんでした。
今日は、ここから錫ヶ岳へピストンしここに宿泊しますので、宿泊に必要なコンロや水、シュラフカバーなど不要な荷物をここに置き、稜線上の分岐点に向け改めて出発です。
非難小屋から20分弱で稜線上の分岐に到着です。
白根隠山へ向かうルートには立ち入ることが出来ないようにバリケードが設けられていますが、ここを入ります。
稜線上からは正面に白根山、そして眼下に五色沼のを配した素晴らしい展望が得られます。
中央遠方に特徴ある燧ヶ岳の双耳峰も良く見え、燧ヶ岳の手前に先月登った四郎岳が確認できました。
稜線上の分岐点から1時間ほどで白根隠山の山頂です。
この山頂も周囲に遮るものはなく360度の素晴らしい展望が得られ、正面にこの白根山、背中側には中禅寺湖はよく見えましたが、男体山や大真名子山などの山並みは山頂部が雲で覆われていたのは残念でした。
そして、目指す錫ヶ岳も手前の白桧岳の奥に大きな山塊として確認できました。
左手遠方には赤城山の山塊、右手には武尊の山塊も確認できました。
白根隠山の次のピークの白桧岳の山頂です。
白根隠山から35分での到着でしたが、山頂はご覧のように笹で覆われており、休憩する場所もない状況です。
白桧岳から下り始めると前方に目指す錫ヶ岳が大きく確認できるようになってきました。
笹をかき分けるような状態が続き、30分ほど下って、一段落したポイントから望んだ錫ヶ岳です。
まだまだ先は長そうです。
白桧岳から1時間40分で水場に到着です。
水は補給する必要が無いため先に進みます。
足元は相変わらず笹のヤブ漕ぎ状態が続き、頻繁に倒木を跨いだり、迂回したりで、その都度踏み跡を探すことになり少々嫌気がさしますが、最後に錫ヶ岳本体への登りに入り山頂までもう一息です。
錫ヶ岳山頂へは五色沼非難小屋を出発してから4時間25分での到着となりました。
山頂は木立ちに囲まれてあまり展望は良くありませんが、それでも木々の間から日光の山々などを望むことが出来ます。
男体山は雲に隠れ気味ですが、中禅寺湖ともども確認することができました。
余りのんびりできないので、山頂で軽くお腹を満たし下山です。
錫ヶ岳山頂から20分ほど下山し、ほぼ下り切る地点から望む白根山や白根隠山、白桧岳の稜線です。
やはり先の長い道のりです。
白桧岳が近付いてきましたが、ヤブ漕ぎが一層激しくなります。
登山道は笹の葉の下に隠れていますので見えませんが、急な斜面では笹の葉につかまりながらの登りです。
白桧岳を過ぎると、今日最後の登り返しの白根隠山が待っています。
この登り斜面は笹藪ではなく、ガレ場主体になり、ヤブ漕ぎは解消されます。
白根隠山の山頂ももう少しという所までやってくると左の白根山、奥の五色山が並んでようやく今回の山旅も先が見えた感じです。
結局、白根隠山から50分で五色沼非難小屋に帰着です。
小屋を出発してから丁度9時間での帰着となりました。
小屋の利用者は私含めて6名でした。
寝具はシュラフカバー小さなマットしか持参しなかったので備え付けの毛布とスポンジマットを使わせて頂きました。
翌朝も天候に恵まれ五色沼では朝靄に包まれた神秘的な風景を目にすることが出来ました。
菅沼登山口へはのんびり下山し、非難小屋から2時間35分で駐車場に到着し一泊二日の錫ヶ岳往復登山を終えることが出来ました。