黒滝山不動寺を中心に観音岩、九十九谷の岸壁、馬の背渡り、鷹ノ巣山、幕岩などの山全体を黒滝山ということなので、何となくはっきりしなかったが、この山を歩くために起点は黒滝山不動寺と決めていたので、順当に不動寺から馬の背渡り、観音岩と巡ったが、鷹ノ巣山付近にて九十九谷の岸壁の凄さを体感し、上底瀬の登山口まで下って周回するこのルートが、スリリングな馬の背渡りや観音岩での360度の展望、九十九谷の絶景などを体感することができる納得のルートであることを認識しました。
コースタイム(行動時間3時間10分) 2019/03/02 単独
不動寺駐車場9:30-不動寺9:40~9:55-馬の背分岐10:05-見晴台10:35-観音岩10:50~11:00-鷹ノ巣山11:30-九十九谷登山口11:45-黒滝山登山口11:50-馬の背分岐12:30-不動寺駐車場12:40
不動寺の駐車場は20台ほど停められる駐車場で、奥にはトイレもありました。
駐車場から10分ほど急坂を登って岸壁に囲まれた不動寺に着く。
崖の上の立派な鐘楼がまず目を引きます。
ここからの眺めが素晴らしい。
こちらが不動寺の立派な山門、奥に本堂の不動堂などが続きます。
延宝3年(1675年)潮音禅師によって開山されたという山寺ですが、よくこんな絶壁に建立したものだと感心します。
不動寺でのお参りを済ませ、10分ほどで馬の背の分岐になっている峠に到着。
直進方向の林道は上底瀬へのルートで、帰りは上底瀬からここに戻ってきます。
まずは、ここから左手の馬の背渡りへのルートに入ります。
分岐を左折してすぐに鉄梯子をひとつ登ると、両側が深く切れ落ちた馬の背渡りが始まります。
狭い岩稜に敷設された鎖を頼りに慎重に進みます。
途中には急な鎖場や鉄梯子が沢山待ち受けています。
最後に垂直に近い鉄梯子が待ち構えていました。
一段の段差が大きく、手すりをしっかり掴んで登らいといけないので案外疲れます。
岩の上に御嶽神社の小さな石祠がある見晴台に到着しました。
空身で行けば石祠まで上がれそうですが、落ちたら大怪我確実なのでやめておきました。
この見晴台から鹿岳と左奥に妙義の山塊を臨むことが出来ますが、ややカスミ気味なのが残念でした。
観音岩に到着です。
大きな岩峰の下には沢山の観音菩薩像が祀られていました。
観音岩の上に立つと、さすがにここからの眺めは抜群で、正に360度のすばらしい展望が得られました。
眼下には岸壁に囲まれた黒滝山不動寺も確認できます。
観音岩から九十九谷の分岐まで戻り、鷹ノ巣山に向かうと、すぐに右手に切れ落ちた九十九谷を覗き見ることが出来ました。
本当は立木の無い場所で谷の様子をじっくり覗き込みたいのですが、足元は深く切れ落ちているのでなかなか満足できる写真がとれませんでした。
鷹ノ巣山が近づいてくると、右側が切れ落ちた九十九谷で左も傾斜した岩稜を進みますが、滑り落ちないようにフリクションを利かせて通過します。
岩稜の下には登山道も付いており、この岩を巻くこともできるようでした。
左奥の山頂に立木があるピークが、これから向かう鷹ノ巣山です。
標高767mの鷹ノ巣山の山頂に到着です。
観音岩から丁度30分でした。
下を覗き込むと木立ちの間から下底瀬の集落が案外近くに確認できました。
鷹ノ巣山から15分ほどで九十九谷登山口の上底瀬口に下山し、車道を5分ほど登っていくとこの黒滝山登山口と書かれた林道の入口があります。
ここから馬の背渡りへの分岐点の峠に戻ることになります。
峠に向かっている途中、山の稜線部の馬の背渡りが見えました。
稜線をズームで撮影したのがこちらです。
結局、上底瀬の黒滝山登山口から休憩含め50分ほどで馬の背への分岐の峠に戻り、その後不動寺の駐車場に帰着、3時間10分の黒滝山周遊コースの歩きを終えました。
今日は、この後 もう一つの群馬百名山の白倉神社の祭られている天狗山に登ります。
天狗山の記録はこちらです。