前々から行きたいと思っていた谷川岳から万太郎山への縦走プランを山行3日前に決め、宿の予約をしたが、その時点では概ね「晴れ」が続く予報だったものが、その後「曇り時々雨」予報に変わってしまい、残念ながら結局は雨にも見舞われてしまう山行になってしまった。
でもオジカ沢ノ頭を過ぎるあたりでは稜線上のガスが切れ、万太郎山へ向かう美しい稜線の連なりが見えたこともあり、思いがけずすばらしい展望も得られたので良かったということでしょうか。
コースタイム (行動時間9時間50分)
土合駅駐車場7:25-ロープウエイ駅7:45~8:00-(ロープウエイ)-天神平8:15-熊穴沢非難小屋8:50ー谷川岳トマノ耳10:15~10:20-肩の小屋10:25-オジカ沢ノ頭11:25~11:35-小障子ノ頭12:10-万太郎山13:40-吾作新道分岐13:45~13:50-大ベタテノ頭15:05-吾作新道登山口16:15-土樽駅17:15
4時半に神奈川の自宅を出て2時間強で土合駅に到着。
今日は帰りに隣の土樽駅18:07発の電車でここに戻る予定だ。
ここからロープウエイ駅まで丁度20分ほどの歩きになる。
今日は平日のため、始発が8:00となるロープウエイに乗り込み天神平へ向かう。
展望が得られないのは残念だが、雨に見舞われないことを願いたい。
天神平に到着し、早速山頂を目指し山歩きスタートとする。
天神尾根では周囲の展望が得られないので、もっぱら登山道脇の花々の鑑賞ということになった。
ミヤマシシウド シナノオトギリ ハクサンシャジン
コメツツジ ジョウシュウキオン ミヤマアキノキリンソウ
谷川岳トマノ耳には天神平から丁度2時間で到着。
天気が良ければオキノ耳にも行っても良かったが、周囲の展望はゼロだったので、小休止のあとそのまま肩の小屋まで戻り、万太郎山に向かうことにした。
万太郎山への稜線に入ると、登山道脇の草原にはあちこちに高山植物が咲き乱れる花の散歩道の様相を見せてくれました。
ハクサンフウロ タテヤマウツボグサ クルマユリ
ミネウスユキソウ タカネコンギク オオバギボウシ
ハクサンオミナエシ ニッコウキスゲ シモツケソウ
登山道脇の花々を楽しんでいる内に、目前にオジカ沢ノ頭が前方に確認できるようになった。
今まで周囲の展望は余り得られなかったのが、ここに来て幾分周囲のガスが薄くなってきたようでうれしい。
オジカ沢ノ頭では殆んど展望は得られなかったが、下っている時からガスは次第に薄くなり前方の小障子ノ頭への美しい稜線が望めるようになってきた。
でも、奥に見えるはずの万太郎山はまだガスの中だ。
右手に切れ込んだ万太郎谷も見えるようになり、奥には関越自動車道も確認できました。
この写真では判りづらいが、万太郎谷の中ほどに関越トンネルの換気塔と思われる建物も確認できます。
万太郎山の登りでは西側の斜面にニッコウキスゲの群落に出会えました。
奥に大源太山と思われる山も見えます。
まだ登っていないので近々行きたい山です。
そして、吾作新道の分岐に到着。
ここから山頂まで5分ほどですが、山頂に登って、またここに戻ってきます。
万太郎山の山頂到着13:40でした。
残念ながら展望は全く得られません。
吾作新道の分岐に戻り、小休止の後いよいよ土樽に向け下山です。
道標が無いのではっきりしませんが、ここが井戸小屋沢の頭と思います。
ここまで雨にも見舞われず、まずまずと云う状況だったのですが、この後が大変でした。
この付近から吾作新道登山口まで下り、土樽への林道歩きの途中まで時折り大粒のひどい雨に見舞われ、足場が悪い中、大変な行程になりました。
結局、吾作新道の分岐から2時間25分かけてこの登山口に下山となりました。
そして、登山口から1時間、17時15分に土樽駅到着。
水上行きの電車は18:07発予定でしたが、結局15分遅れで到着です。
無人駅ですが、遅れの情報は構内のスピーカーからアナウンスされるため不自由しませんでした。
また、乗車券は車内で購入するのだろうと思っていましたが、乗った電車はワンマンカーでは無く、車掌さんもいましたので、車内で土合駅までの乗車券を購入し、予定より少し遅れましたが計画通りスタート地点の土合駅に到着でき無事今日の山旅を終えました。
今日の宿は水上温泉の天野屋です。(写真は翌朝撮影)
部屋でくつろぎながら食べる食事と、何といっても24時間いつでも温泉を利用できるのが良かったです。
夕食の前後と翌朝もお風呂に入ってしまいました。