2泊3日の中山道歩き旅は今日が最終日で、今日はここ須原宿から三留野宿までの17Kmの旅となり、南木曽駅から自宅に帰ることになります。
昨日は時折 雨に見舞われるような天候でしたが、今日は予報通り晴れとなり気持ちよく歩くことが出来ました。
須原宿を歩いていると何ヶ所かこんな水場を目にします。
これは「水舟」と呼び、昔から沢水や湧水を利用した共同の水場として利用されていたようです。
豊かな湧水に恵まれたこの地ならではの光景です。
宿場のはずれには三都講の看板を掲げた旧「旅篭 柏屋」が昔の面影を残して現存しています。
木曽路の中でも最古刹といわれる定勝寺は国の重要文化財に指定されている名刹ということですのでここも是非立ち寄りたいと思っていました。
山門へ続く参道は絵になります。
そして、境内では枯山水の鶴亀蓮爽庭園や日本庭園などゆっくりと見学させていただきました。
中山道から木曽川を越え少し遠くなりますが、池口寺(ちこうじ)にも立ち寄りました。
開山は承平7年(937)とされます。
建武2年(1335)に薬師堂を残して火災により一切を焼失し、当時の豪士池口入道祥悟によって再建され、その後、天正二年(1574)禅宗に改宗され、定勝寺より貴山和尚を請じ開山とし、現在に至るとされるお寺です。
池口寺に続き、更に5分ほど集落の奥に進んでいくと、山腹に石造の鳥居があり急傾斜の石段の参道待ち受けている。
ここまで来たのだから大変だがこの階段を上って社殿を見学しようと思ったが、残念ながら内部はまったく確認できない。
参拝だけ済ませ戻ることになった。
中山道に戻る時に木曽川に架かる橋から眺める山々の景色は最高でした。
奥に見える冠雪した山は木曽駒ヶ岳などの山塊と思いますが美しい景色が広いかっていました。
野尻宿に入り西の外れまで歩いてくると、屋号が「はずれ」という家がある。
判りやすいネーミングで覚えやすかったでしうね。
十二兼の先の木曽川で南寝覚とも呼ばれる中川原狭の渓谷美が見れそうなので、ちょっと柿其橋の上まで行って見物してきました。
寝覚の床より岩の大きさは小さいですが、明るく開けた感じでここも良かったです。
国道から外れ、坂を上って三留野宿に入ると、古い家が立ち並んでいました。
静かで落ち着いた雰囲気で、いかにも宿場の雰囲気が漂う町でした。
そして14時過ぎには今日の旅のゴール地点である南木曽駅に到着。
電車は16時発なので、まずは昼食のため付近の食事処を探したが、結局駅前に戻り、駅前の喫茶室で食事とする。
出発まで時間があるので、近くの観光をと思って天白公園のミツバツツジを見るために出向きましたが、残念ながらもう最盛期を過ぎてしまい、ツツジはちらほらという状態でした。
帰りにもう一つの見所である桃介(ももすけ)橋を通ってきました。
桃介橋は国の重要文化財で電力王と敬称された福沢桃介が、水力発電開発のために架けた吊り橋ということで、全長247mの日本でも最大級の木製補剛トラス構造というものです。
近代化遺産ということですが、信じられないほど長く立派な橋で驚きました。
この後、南木曽駅に戻り予定通り帰宅の途に。
結局、今日の歩きはGPSログで22.8km、所要時間7時間35分で旅をこなし2泊3日に及ぶ中山道の歩き旅を予定通り終えました。