ゴールデンウイークの中山道歩き旅2日目は福島宿から上松宿を経て須原宿まで22Kmの旅となる。
今日は残念ながら時折 雨に見舞われることになってしまい、寝覚の床では岩場が滑りやすい状態になっていましたが、折角来たので滑って川に落ちないようコースを選び、大きな岩の中ほどにある浦島堂まで行って参拝してまいりました。
天気が良ければ寝覚の床でお弁当を広げたいと思っていたので残念でしたが、雨は小降りでしたのでまずまずというところでしょうか。
旅館「さらしなや」を出発してから25分ほど歩いて明治43年の中央線開通の折に作られたと云うこのトンネルに着きましたが、トンネルは通行止となっておりました。
安全上問題があり通行できないようで、中山道の標識は右手方向に案内されており、すぐに国道19号と合流するようになっていました。
名所 木曽の棧(かけはし)の名残を見るために、木曽川の対岸に行って、今この場所の下の基礎になっている17世紀中ごろに作られたという石垣を見たかったのですが、残念ながら橋が丁度メンテナンス工事中でここでも通行止めのため、対岸に渡ることができませんでした。
残念。
上松宿に入りました。
古い家並みも見られ、静かなたたずまいです。
名所になっている寝覚の床へ向かう道の両側に、立場茶屋「たせや」(手前)と有名なそば屋さんだったという越前屋(奥)の立派な家が残っており、昔の様子を感じ取ることができます。
臨川寺のチケット(¥200)を購入し、境内の奥から寝覚の床へ向かうことになります。
寝覚の床には中央線の下をくぐり相当下らなければなりません。
後で知ったことですが、ただ寝覚の床だけに行くのであれば木曽路美術館側から降りれば無料で行けます。
下って行く途中から、激流が花崗岩を侵食して造り出したという寝覚の床の渓谷美が迫ってきます。
浦島太郎がこの場所を気に入り住み着いたという伝説もあるそうですが、本当に美しい風景です。
生憎、丁度小雨が降りだし、奥に見える寝覚の床の上に立つ浦島堂の祠に行きますが、滑りやすい岩の上を飛び移ることも必要になるため気を付ける必要があります。
無事浦島堂に到着です。
本来であれば、ここで昼食をと思っていましたが、残念ながら小雨も降っているため、ここでお参りだけ済ませ戻ることにしました。
結局、昼食は臨川寺近くの食堂で五平餅とソバの定食を頂き、休憩の後再出発。
30分ほど歩くと広重も描いたという名瀑「小野の滝」が見られます。
現在は中央本線が上を走る状況になってしまっていますが、近くで滝を見ると大きな落差があるため迫力を感じます。
倉本駅を過ぎてからはこんな未舗装の草地のような所を歩くこともありましたが、この付近は昔の家も家も残っていたり、常夜灯があったりで古い街道の様子を感じ取れました。
街道から外れ、線路を渡った先に小さな神社がありますが、ここの大杉が必見とありましたので立ち寄って見ました。
確かに杉の巨木2本が神社の左右に控えて、特に左手のにあったこの杉は見たこともないほどの幹の太さで驚きでした。
須原宿に入り、予約した民宿へ向かうため木曽川を渡るときには満開の八重桜の彩りが美しかった。
宿に向かう前に近くの民俗資料館を見学するつもりで立ち寄りましたが、生憎 月曜日は休館日ということで空振り。
そんなことで、少し早かったので付近を散歩がてら歩き、16時ごろ今日の宿泊先の民宿「いとせ」に到着。
結局、今日の歩きはGPSログで24.7km 、8時間10分の歩き旅になりました。
ところで、ここ「いとせ」の名前は地元の山「糸瀬山」が好きでネーミングしたそうで、途中糸瀬山の登山口の道標を確認していたので納得です。
明日はいよいよ最終日で、ここ須原宿から三留野宿までの17Kmの旅の後、南木曽駅から帰宅することになります。