本来であれば、この3連休は光岳と聖岳に行きたかったのですが、便ケ島への林道が台風の影響で路肩が崩落し、通行止めとなってしまったため断念。 代わりにこの焼岳と乗鞍岳をセットで楽しむことにしました。
焼岳は新中の湯登山道の登山口から山頂を往復するだけでは面白くないので、下山は上高地としバスで中の湯バス停で降り、登山口まで登り返すことにしました。
バス停から駐車場に戻るための時間は結果的に約50分となってしまいましたが、今日は乗鞍高原の宿に入るだけなので、時間的にも余裕があり、天気にも恵まれのんびりした山旅を楽しむことが出来ました。
コースタイム(行動時間8時間45分 バスの移動時間も込み)
登山口駐車場8:35-休憩広場9:50~9:55-北峰・南峰のコル11:05-焼岳山頂11:20~11:55-焼岳小屋13:05-焼岳登山口14:55~15:05-田代橋15:20-上高地バスターミナル15:50~16:15-(バス)-中の湯バス停16:30-登山口駐車場17:20
平日の金曜日でしたが、既に駐車場は満車に近かったものの無事駐車場所を確保し、前にある登山口から登山スタート。
今日は、久々の好天で期待も弾む。
歩き始めて1時間10分ほどで、前方の視界が開け目指す焼岳の頂が見えるようになる。
今までの、鬱蒼とした針葉樹林の林から一気に明るい雰囲気になり気持ちが良い。
ここから焼岳の南峰と北峰、そしてその間で白く吹き出る噴煙の様子も確認できる。
赤く色付き始めたナナカマドに秋の気配を感じながらベンチで5分ほど休憩。
旧中の湯登山道の合流点はロープが張られ通行できなくなっているが、そこを過ぎると右手の尾根の向こうに明神岳から前穂、奥穂、そして霞沢岳のすばらしい眺望を得ることが出来た。
この付近から登山道脇に秋の草花をいろいろ目にすること出来るようになってくる。
ヤマハハコ ミヤマアキノキロンソウ オヤマリンドウ ノコンギク
気持ちの良い草付の斜面を登り、目指す焼岳の姿も次第に大きくなってくる。
標高が2270mを超えた辺りで後ろを振り返ると、明日登る乗鞍岳を確認することが出来た。
ここまで登ってくると硫黄の臭いが強烈で、すぐ下の火口だった場所には青い水をたたえた湖も見られ、まさに火山の様相だ。
山頂へはあの噴煙のすぐ右手を通っていく。
その、北峰へ向かう稜線上に着くと正面に穂高の絶景が目前に飛び込んでくる。
ただ、奥穂高岳の辺りは雲で覆われ山頂がかろうじて確認できるだけだなのは残念。
霞沢岳から上高地を挟んで穂高の山並みが素晴らしい。
今は奥穂の頂は見えず、完全に雲の中になってしまった。
そして焼岳の南峰と火口湖を望む。
南峰の方が標高が62mほど高いが、あちらは登山禁止となっている。
本来、南側には乗鞍岳や御嶽山が確認できるはずなのだが今は雲の中で、全く確認することは出来ない。
そして、山頂直下の噴気孔から噴煙を上げる様子が良く分かる。
下山は上高地・霞沢岳のすばらしい景色を眺めながらの下山になります。
焼岳の露岩帯を下ったあとは中尾峠に向かって傾斜もゆるく、のんびり歩く。
この付近まで来ると、霞沢岳の下の大正池やホテルもはっきり確認できる。
途中の景色を楽しみながら焼岳小屋に1時間10分ほどで到着。
ここから小屋の前を通って上高地に下ります。
草付の美しい斜面を下ると、次にこんなハシゴが待ち構えていました。
写真は下ったあと撮ったものですが、長く急な階段です。
長い単調な下りをこなしようやく焼岳登山口に到着。
ここからは田代橋を渡りバスターミナルまで平坦路です。
田代橋を渡ってから梓川沿いにバスターミナルに向かいますが、この辺りからは観光客も多く相変わらずの賑わいを見せています。
梓川の向こうに見える穂高の山塊はいまも雲に覆われ絶景を見ることは出来ません。
この後、バスターミナルに到着。
20分ほどの待ち時間で沢渡行きのバスに乗り、中の湯バス停で下車。
バス停から40分ほど歩いて中の湯温泉旅館の入り口です。
この旅館の右手に登山道があるので、ここから登山口に直接上ります。
結果的に、バス停から50分ほどで登山口駐車場に戻りました。
所で、朝ここに着いた時には気が付かなかったのですが、ここからも穂高の山々が見えていました。
この時間になって大分雲がとれ山頂が見え始めていました。