縦走最終日の今日は天狗山荘から鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳と白馬三山を登り、大雪渓を下って猿倉までの歩きで、3泊4日の山旅も最終日を迎えました。
4日目:8/13(火) 天狗山荘から白馬岳へ登り大雪渓を下山 ←3日目に戻る
コースタイム(行動時間7時間55分) 単独
今日は縦走最終日で、少し余裕を持って下りたいとの思いから今日も早めの出発になってしまった。
白馬鑓ヶ岳への登りにかかったところでご来光を迎え、ほどなくして山頂に到着。
今日も良い天気で周辺の山々は美しい姿を見せてくれている。
この鑓ヶ岳の山頂からお隣りの杓子岳、そして白馬岳、その左手の旭岳と連なる山並みの風景はすばらしい。
振り返って、いままでたどって来た山々もすべて一望出来るこの鑓ヶ岳の山頂からの展望は一級品だ。
そして、杓子岳へ1時間ほどかけて移動し、山頂から望む展望は、稜線の東側に残る小雪渓。
白馬岳直下の白馬山荘、鞍部にある村営頂上宿舎などその様子が良くわかる。
杓子岳のがれた登山道を下り丁度最低鞍部まで下ると西側の斜面には多くの高山植物が見られる。
出会った花々は後でまとめて紹介するが、この鞍部で少しお腹を満たしたり、花を観察したりしたりの一時を過ごす。
そして丸山に登り返していると、高度を増すごとに剣岳の全体像が確認できるようになり、緑の山肌とマッチして絵のような美しさになっている。
丸山の頂に立つともう白馬岳の山頂は目の前だ。
この辺りから急に登山者が増え賑やかになる。
今回の山旅の最終目的地 白馬岳山頂には8時45分に到着。
山頂からは今日歩いてきた鑓ヶ岳と杓子岳、その右手奥には剣岳・立山連峰、鑓ヶ岳の奥には五竜岳・鹿島槍ヶ岳、と大展望が広がっている。
また、眼下には白馬山荘とその下には村営白馬頂上宿舎の建物が見える。
山頂で展望を楽しんで、いよいよ下山だ。
稜線から頂上宿舎に下る辺りから周辺はお花畑状態で、花を愛でながらの下山になる。
お花畑は避難小屋辺りまで続き目を楽しませてくれた。
避難小屋から10分近く下り、上を見上げるとガレ場の上の小雪渓が美しい。
葱平(ねぶかっぴら)を過ぎ、小さな沢を横切るといよいよ大雪渓に入る。
ここからはアイゼンが欲しいところだが、今回の縦走では持参しなかったため出来るだけステップを刻み慎重に下る。
雪渓末端近くになると大きなクレパスもありルートも荒れ気味になるが50分ほどで雪渓を抜ける。
ここで今日出合った花々を紹介すますが、今回の縦走ですでに紹介したグンナイフウロ、ダイモンジソウ、ヨツバシオガマ、コマクサ等々花いっぱいの登山道でした。
今日が初めての出会いだったミヤマアケボノソウは、初めてだけに印象的でした。
ミヤマアケボノソウ タカネナデシコ ミヤマキンポウゲ オタカラコウ
ミソカワソウ キヌガサソウ ミヤマカラマツ タマガワホトトギス
雪渓の末端からは時折り道端の花を楽しみながら下り、白馬尻小屋に到着。
小屋の前のベンチは観光客で一杯でしたが、ここから見る雪渓風景は上部がガスで見えないのは残念でしたが、素晴らしい風景で気持ちいいものでした。
村営頂上宿舎から2時間35分で猿倉に到着。
元々13時35分のバスで帰る予定だったが、12時20分発が間に会ったためこのバスで白馬駅に向かい、駅前のおいしいお蕎麦屋さんで久々にのんびり昼食。
ここでビールのつまみのつもりで食べた野沢菜のおやきは最高でした。ついもう一つ持ち帰りで頼んでしまいました。
信濃大町に戻ってからバスで扇沢に戻り、車で今日の温泉「湯けむり屋敷 薬師の湯」に立寄る。
立地条件が良いせいか温泉も少し混んでおりましたが、ここで山旅の疲れをいやしのんびりとした一時を過ごすことができゆっくり帰路につくことが出来ました。