大山はいつも大勢のサークルメンバーで登る機会の多い山だが、今回は2005年以来の久々の単独登山になるので、少し趣向を変え、登りは紅葉の真っ盛りの阿夫利神社を経て山頂に立ち、下山は初トライとなる三峰山へ充実の山旅を楽しむことにした。
コースタイム(行動時間 7時間20分) 単独
大山ケーブル駅(バス停)7:30-(女坂)-阿夫利神社下社8:25-大山9:35~10:05-唐沢峠11:05-三峰山12:07~12:22-物見峠13:27~13:36-煤ケ谷14:50
丁度紅葉が真っ盛りと思われるこの季節だが、まだ早い時間ならほとんど混雑もない。
大山ケーブルも始発は9時なので、観光客の姿もない。
今日はここを直進して女坂から登る。
小学生の「大山の最高でしょう紅葉狩り」の句がぴったりな女坂の登りだ。
女坂に入って15分ほどで寶珠山来迎院と云う古い趣ある社に着く。
ここは後ろにある紅葉とマッチして非常に良い風景を作ってくれている。
大山寺へ通じる石段付近は紅葉真っ盛りで、モミジの彩りがすばらしい。
大山寺にある案内カンバンには紅葉祭り特別開帳とあるが、まだ社の扉は閉じたままだ。
大山寺からケーブルの上をまたいで、一登りすると阿夫利神社の境内に到着する。モミジの赤が一段と美しい。
付近の紅葉を楽しみ、神社で御参りを済ませたあと、裏手の参道の階段に取り付く。この階段は登るのを尻込みさせるような迫力ある急登だ。
登っているときにも時々山頂から下山してくる人と挨拶を交わしながら山頂到着。
バス停大山ケーブル駅から2時間5分での到着だ。山頂裏手の展望台からの丹沢の姿。
今日は左手の富士は残念ながらほとんどが雲の中。
その間に南アルプスの真っ白な山塊が見える。
北側の眼下の雲の下には、これから向かう三峰山の山塊が綺麗に見える。
写真では判りずらいが、山肌は紅葉で彩られている。
まずは、この不動尻への分岐を左折。
阿夫利神社の紅葉も綺麗だったが、唐沢峠へ下る尾根にはこんなすばらしい紅葉も見られる。
まだ、大分距離がありそうだ。
唐沢峠を過ぎ不動尻への道を右に分けたあと、直進するルートの踏み跡はほとんど無くなるが、尾根上を歩くのは判り易い。
少し歩くと唐沢側の斜面は見事に紅葉した林が連なるようになり嬉しい。
それにしても大山からこのルートに入って出会う人の数は数えるほどで、まだ3組4人だけしか出会っていない静かな歩きが続いている。
不動尻から登ってくる道と合流してから三峰山に至るルートは痩せた尾根が多く、ハシゴやこんな鎖場が数多く見られるようになる。
鎖が歩行の邪魔になるような所もあり、過剰気味に設置されているきらいもあるが・・・・
山頂は雑木にさえぎられてあまり展望が利かないのが残念だが、ここで少し休憩をとりながら簡単に昼食。
三峰山からの下山も時折り左手の展望が開け色づく紅葉の向こうに丹沢の山々を望むことができる。
物見峠へ下る手前のピークから煤ヶ谷へ下る道もあるが今日は順当に物見峠まで行き煤ヶ谷に下ることにする。
物見峠で1時間に1本のバスの時刻に余裕があるためここで少々休憩し時間調整。
物見峠からの山肌に刻まれたトラバースルートも紅葉に彩られた素晴らしいもので、のんびりこの景色を堪能しながら歩く。
物見峠から煤ヶ谷に下り近くの金剛山正住寺の境内を見学させていただいたりしながら、およよ1時間15分でバス停到着。
近場ながら今まで来る機会がなかった山に意外な良さを見出した山行でした。