今年の夏休みは秋雨前線の影響で雨模様が続き、計画していた南アルプス南部の縦走は断念した。
その代わりに天気が幾分良さそうなこの日を選んで、前々から考えていた山梨百名山の難関の一つである鋸岳の日帰り登山を実行に移すことにした。
コースは最近ネット上に多く見られるようになった釜無川沿いの釜無本川工事用道路を使って自転車で終点まで行き横岳峠から鋸岳・第一高点を往復するものだ。
釜無本川工事用道路はゲートから終点までおよそ9.5Km、でも大半は自転車を引いて歩かなければならないため登りは2時間を要した。下りはほとんどこぐことがなく55分ほどだったが、上部はジャリ道の上、路面の凸凹が激しくお尻にダメージがくるためほとんどサドルには座れない状態でした。
コースタイム 行動時間(合計11時間43分、車道終点から山頂往復の時間:8時間30分) 単独
ゲート手前の駐車スペース5:12-ゲート5:15-車道終点7:15(ここまで自転車) 車道終点7:20-横岳峠8:42~8:52-三角点ピーク10:52-角兵衛沢のコル11:30-鋸岳12:00~12:17-角兵衛沢のコル12:40-三角点ピーク上部13:15~13:35-三角点ピーク13:40-横岳峠14:55~15:00-車道終点15:50-(ここから自転車)車道終点16:00-ゲート16:50-ゲート手前の駐車スペース16:55
ゲートの手前300mほどの幅の広い道路脇に駐車。
この自転車で釜無川沿いの工事用道路をさかのぼる。
今日はお盆で当然工事は休みと思っていたが、工事関係者と思われる人達がゲートにおり、ゲートは開いていたので挨拶をして中に入る。
ゲートから先を望むと曇り空だが、遠くの山も見えるので一先ず安心。
最初は舗装されていた道路も4Kmも行かないうちにジャリ道になり後半はほとんど自転車を引いて歩く状態になる。
道路脇には始点(ゲート)からの距離が記載されたカンバンがほぼ500mおきに設置されており、最後がこの9.0Kmのカンバンだったと思う。
9Kmのカンバン以降も一層悪路になり苦労してようやく終点に到着。
ゲートから丁度2時間を要した。
ここで、小休止のあと準備を済ませ左手の河原に降りる。
河原に降りて少し上流に移動し、涸れ沢のガレ場から遠方に赤ペンキを確認。
ちょっと分かりずらいが赤い矢印が確認できた。
歩き始めて35分でこの標識。
この先 富士川の水源と書かれていたのだろうか、今は半分割れている。
近くの小さな沢水で喉を潤してから再び上を目指す。
さらに10分歩いた地点にも富士川源流 釜無川本谷←のカンバンもあったが、沢には降りず登っているとますます傾斜がきつくなり、一気に高度を上げるようになる。
標識には戸台への案内もある。
戸台側のルートにも赤のマーキングテープを見ることが出来たが、踏み跡は心もとないものだ。
ここで軽く腹を満たしてから出発。
峠から5分ほど登ると隣の横岳が間近に望める。
こんもりとした緑豊かな森の山は綺麗だ。
更に稜線を登って行くと右手の展望が開けた。
方角からすると独標なのだと思うが、はっきりしない。
三角点ピークの頂上が近付いてきて初めて稜線の先に鋸岳への稜線が確認できたが、上部は完全にガスの中。
三角点ピークはルートから少し外れた場所にあるがしゃくなげなどの樹木で視界はあまりない。
天気が良ければ北側の展望は得られるのだろうが、今日は残念ながら周囲は何も見えない。
ここで、今日二人目の登山者と出会う。
一人目はこのピークを登っているときに下山してきた人で、ガスで何も見えないから角兵衛沢のコルから引き返してきたと云っていた。二人目は丁度休憩が終わって、これから上を目指して出発するところで、私と同様ゲートから自転車で来たとのことだった。
三角点ピークから角兵衛沢のコルに向かって岩場の下りとなるが、ここでは色々な花を楽しめる。
イワギキョウ タカネビランジ イワベンケイ
ここからは第一高点に向かってもう一登り。
コルから上の岩場も花が溢れる登山道で花々を愛でながらの登りとなる。
トウヤクリンドウ ミヤマホツツジ ハクサンシャクナゲ登っている途中で本降りの雨になり、雨具を着たりして遅くなったが、山頂に登った時点では雨も上がり ここで、昼食休憩。
先行していた人は途中ですれ違い、早々に下山していったが、ガスが切れるのを期待しつつしばらく待つも結局、ガスが切れることなく下山を開始。
下山時も花一杯の稜線の花々を楽しみながらゆっくり下山。
ミヤマアキノキリンソウ ヤマブキショウマ ウメバチソウ
イワインチン ヤマハハコ イワオウギ
イブキボウフウ ミネウスユキソウ シナノナデシコ
三角点ピークに登り返していると、いままでガスの中で確認出来なかった鋸岳の第一高点の頂が確認できるようになった。
ここで、しばらくもう少し綺麗にガスが取れないか20分ほど粘ったがこの状態がベストカットでした。
それでも、この結果に満足して下山。
下山時の自転車はジャリ凸凹道に苦労したものの、後半の舗装路では快適そのもの。
気分良くゲートに到着。
ゲートは閉まっていたので自転車を持ち上げ乗り越える。
最後に駐車場所まで自転車をころがし登山を終える。
帰路は近くにある塩沢温泉フォッサ・マグナの湯(700円)で長い一日の疲れを癒して帰途につく。
投稿情報: |