今年の5月連休は青森県の岩木山、八甲田山そして岩手県の岩手山、八幡平と4つの百名山をめぐる山旅を計画した。本来であれば早池峰まで含めて登りたかったが、早池峰は山開きが行われる6月の第2日曜日までは登山口まで車が入れず、およそ6Kmの車道歩きを強いられるため別な機会に改めてチャレンジすることにした。
まずは、天気にも恵まれた岩木山初日を、岩木山神社からの往復登山で楽しんだ。
コースタイム(行動時間7時間5分) 単独
岩木山神社前7:55-岩木山神社8:05-百沢スキー場8:30-焼止まり避難小屋10:50-鳳鳴避難小屋12:00-岩木山12:30~12:55-鳳鳴避難小屋13:05-百沢スキー場14:30-岩木山神社前15:00
さて、登山前日は移動日なので宿に入る前に弘前さくらまつりで賑わう会場を歩いてみた。
今年はさくらの開花があまり進んでいないのではと思っていたが意外にも3分咲き程度は咲いており、園内のあちこちではお花見の宴で盛り上がっていた。
お城の見学もしたが、この小さな天守閣の中は常に人の列がと切れることもないほどの混みようだった。
このしだれ桜が花開くと美しいと思うが、残念ながらまだほとんどがつぼみの状態だ。
翌日、宿泊した「ブナの里 白神館」から岩木山神社に向かう途中で撮影した岩木山の全景だが、津軽富士とも呼ばれる裾野を広げたこの美しい山を少し眺める。
神社の100mほど先にある無料の駐車場に車を停めさせていただく。
写真は帰着時だが、朝には1台もなかった広い駐車場にもまだ数えるほどの台数。
支度を済ませ、岩木山神社の鳥居の前に来ると中央に目指す岩木山の頂を拝むことが出来た。
山頂には神社の奥社があるのでここから奥社も見る事が出来るのだろう。
ここで参拝を済ませた後、神社の左手にある参道で上を目指す。
桜林公園を内を通って百沢スキー場まで来ると駐車場に多くのスキーヤーが集まっていた。
後で知ったのだが、ここから岩木山スカイラインの8合目まで定期的にバスが運行されていて山頂から下ってくるスキーヤーの便宜を図っているようだ。
スキー場から歩き始めてすぐ雪道になり林の中のトレース跡をたどりながら尾根筋に出てからしばらくすると前方に山頂を確認。
スキー場から45分ほどで、先はまだ長い。
この付近でアイゼンを着用する。
右手の林の中に焼止まり避難小屋が見えるあたりに来た時初めて上から下ってくるスキーヤーと出会う。
岩木山神社前から3時間弱で到着です。
避難小屋の林を抜けた後、最後の急傾斜を詰める。
ここは、見た目よりも急な傾斜だ。
そして、ようやく鳥海山との鞍部にある鳳鳴避難小屋に到着。
岩木山神社前から4時間5分でした。
ここから上の稜線には雪もないため、ここでアイゼンを外す。
山頂からの展望は奥に白神山地の白い山塊や日本海などが見え素晴らしい。
反対側には少し距離がある八甲田山がおぼろげながらだが確認できる。
そして、頂上部に岩木山神社の奥社の社が祭られている。
山頂には8合目から登ってくるスキーヤーやボーダーが中心で、登山客の姿はむしろまれのようだ。
特に神社から登ってくる登山者は途中で出合った人を含め総勢6~7人程度だろうか意外に少なかった。
山頂からスキーヤーが下っていくが気持ち良さそうだ。
山頂の一角で風を避けながら昼食休憩のあと下山とした。
鳳鳴避難小屋まで下った後、この雪面を快適に下る。
前方に下界の景色を眺めながらの下りは最高。
百沢スキー場までの下りは雪面を下るだけなので足の負担も軽く、途中1回の休憩を入れ一気にスキー場まで下った。
スキー場の下部は春が真っ盛りで、フキノトウがあちらこちらに顔を出している。
そして、その後も神社までは道端の花を楽しみながらのんびり下る。
カタクリ キクザキイチゲの白花 そして青花もありました。
下山後は早速、今晩の宿泊先のホテル十和田荘に直行。
明日は八甲田山に登る予定だが、途中の展望台から望む十和田湖の右奥にはその八甲田の山並みも見える。