ゴールデンウイーク3日目は八甲田山に続き岩手山だ。
滝沢村の馬返駐車場から山頂へ登るポピュラーコースで往復登山を楽しむ。
コースタイム(行動時間7時間40分) 単独
馬返駐車場8:30-5合目1030~10:35-8合目避難小屋11:40-岩手山12:30~12:35-8合目避難小屋13:25~13:40-馬返駐車場16:10
宿泊した八幡平市の「なかやま荘」近くから見た早朝の風景ですが、冠雪した岩手山とようやく花開いた桜とが織り成す景色は最高でした。
しかし、こんなに天気が良かったはずの岩手山ですが、山に入ると大変な天気でした。
馬返の広い駐車場に到着したときは青空が広がっていたのがウソのように厚い雲で覆われるようになってしまった。
それにしても車の数は思いの外少ないが、大半が県外の車で占められていた。
中央部から吹き出る冷たい水で喉を潤した後、登山口に設置されていた登山届けをポストに入れてから出発。
この辺りから残雪が目立つようになる。
2合目、3合目と時々残雪を踏みながら高度を上げて行くが4合目から上には雪はあまりないが左側からの強風が強くなり時折り飛ばされそうな風も来る。
5合目付近からは小石が飛んでくるようになり、顔面に石が当たり痛い。
この5合目の岩陰で風を避け5分ほど初めての休憩をとる。
5合目から6合目の稜線上ででは、強風で顔に当たる小石に悩まされたが、上部になるにつれ尾根の影になる勢か風も収まってくる。
そして、一面が雪面となった広い尾根を登る。
駐車場からここまで3時間10分で到着。
その避難小屋から不動平を目指したが、トレースをたどっていると途中から不動平をショートカットすると思われるトレースがあったので、そのトレース痕をたどる。
そして雪面を登り切ると岩肌が露出した夏道に入り、避難小屋から30分で山頂の一角に到着。
右側がお鉢の中の雪面だ。
とにかく風が強く左手からの強風に耐えながら先に進む。
お鉢の淵に立ってからは、一層強くなった風に腰を落として飛ばされないようにしながら進み、およそ20分で山頂に到着。
強風にあおられ写真を撮るのもままならない。
もちろんガスで視界は利かないがお鉢を周回するつもりだったので、先に進んで見たが思いの外、急な下りでこの強風では危険と判断し、来たルートを引き返すことにする。
少しでもガスが切れないかとの期待から岩陰に身をひそめ、昼食のパンをほおばりながら5分ほど待ったが幸運は巡ってきそうもないため下山を開始する。
ところが山頂から10分ほど下ると山頂付近のガスが晴れ青空で覆われた。
が、それもわずか10秒に満たない程度の時間だけで再びガスで覆われてしまった。
下りは正規ルートの不動平の分岐を経由して再び8合目の非難小屋に到着。
ここまで下ると風は全く無い。
ここで山頂のガスが切れないかと少し待っていると、ほんの一瞬山頂を望むことが出来たのでカメラを構えて撮ったときには再びガスに覆われ、こんな状態。
そして、避難小屋からの下りはしばらくは雪渓の中のすばらしい景色を楽しみながらの快適な下山となる。
1合目から下になると数は少ないが春の花が咲き始めているので、最後に花たちを愛でながらのんびり下ることに。
ショウジョウバカマ キクザイチゲの青花 キクザイチゲの白花
カタクリ オオバキスミレ エイレンソウ
登山口の鬼又清水まで下山し改めて山頂を見上げると、相変らず山頂部だけは雲の中の状態だった。
最後に清水で喉を潤し、そして設置してあったブラシで汚れた靴の泥を落としてから駐車場に戻り、3日目の登山終了とする。
明日は天気は良くなさそうだが、最後の締めくくりの八幡平だ。