晴天を期待して出かけた空木岳への日帰り登山だったが、予報に反して雨にたたられ展望も得られない残念な山行になってしまった。
また、林道崩壊による通行止めの処置で池山林道終点の駐車場までは車が入れず、手前の沢沿いに新たに設けられた駐車場から林道を500mほど戻り登山道に入らねばならないという状況で、歩行時間も1時間近く増えてしまった。
コースタイム(行動時間11時間25分 登り6時間40分 下り4時間30分) 単独
臨時駐車場6:50-登山口6:57-林道終点駐車場7:17-水場8:20-マセナギ9:00-迷い尾根10:10-分岐11:30-駒石12:00~12:05-駒峰ヒュッテ12:50~13:15-空木岳山頂13:30~13:45-駒峰ヒュッテ13:55-空木平避難小屋14:35-分岐14:55-マセナギ16:25-水場17:00~17:05-林道終点駐車場17:50~17:55-臨時駐車場18:15
自宅を3時25分に出発して、この駐車場に6時40分ごろ到着。
今日も順調な移動だったが、途中雨もあり雲行きが怪しいのが心配だ。
駐車場はすでに満車状態だったが、何とか場所を確保し駐車する。
ここに来て初めて知ったのだが池山林道は途中で林道が崩壊し現在この場所で通行止めになっていた。ここに新たに駐車場が設けられており、登山口まで林道を500mほど戻ることになった。
事前にわかっていれば、手前の登山口前にある駐車スペースにはまだ少し空もあったのでそこに停めたのだが・・・・・
駐車場から林道を7分ほど戻りこの登山口から長い一日が始まる。
登山道を20分ほど登ると林道終点にある駐車場に着く。
いまはご覧のように静かな状況だ。
鷹打場まで平坦過ぎる登山道をスイッチバックのように進んで少し嫌気がさした上に更に平坦な道を進んでいると、カラマツ林に見事なサルオガセが付着した木を見つけた。
あまり見たことがない見事なものだったので思わず写真に収めた。
サルオガセは直接空気中の水分を吸収して自活しているため、木から養分を摂取して木を腐らせるということもなく木にとっては無害と云うことだが、枯木に付着した様子を見るとこのサルオガセが木の養分を吸収しているのではと疑いたくなる。
この水場にくるころから雨も降り出したが、まだ雨具を着るほどでは無く、ここでこの冷たい水を飲み、顔も洗って少し休憩。
登山道脇にあるこんな水場はほんとうにありがたい。
水場から40分、木の高みに古い標識が打ちつけられている。下を向いて歩いていると確実に見落とす高さだ。
地名はなぜマセナギなのか良くわからないが場所を確認するポイントの一つになっている。
大地獄に入るとこんな岩場もあるが、ルートは良く整備されており登り易くなっている。
痩せ尾根の南側のルートに小さな尾根を回りこむ地点がある。
ここが迷い尾根だ。
一息つく良いポイントになっている。
11時過ぎから雨も大粒で激しくなったので途中で雨具を着け分岐に11:30ごろ到着。
登りは右手の駒石へ向かう稜線へと辿る。
残念ながら雨の中で奥に見えるはずの空木岳は雲の中だ。
12:00丁度に駒岩に到着。
雨が激しいため駒岩のハングしている場所で5分ほど雨宿り。
駒岩の次のピークに着くころ雨が上がり、一時的にガスも切れ空木岳の山頂が見えてきた。
駒峰ヒュッテ到着12:50。
雨も上がっているので、横のテラスで昼食とする。
昼食中に一時的にガスが綺麗に晴れ山頂が見通せたので、改めて写真撮影。
山頂までほんの少しの距離のようだ。
昼食後、改めて山頂を目指し、15分ほどで山頂到着。
山頂からは近くの稜線しか確認できないが、南側に連なる稜線は気持ち良さそうな稜線歩きが出来そうな連なりだ。
山頂での短い一時を過ごし、下山はこの駒峰ヒュッテの前から右手の沢に下り、空木平、避難小屋経由で分岐で再び合流するコースとする。
沢を下り始めて小さな川の流れに沿って下るようになると、空木平となり多くの高山植物で飾られた中を歩くような状況で予想外に多彩な花を愛でながらの下山となった。
駒峰ヒュッテから避難小屋までおよそ40分、赤ペイントが無く登山者が積み上げた小さなケルンをたどるルートは不鮮明なので注意を要する。
ここで空木平からの沢筋などで出合った花々を紹介する。
ヨツバシオガマ ハクサンチドリ チングルマ(花穂) ミヤマキンバイ
ニッコウキスゲ クルマユリ コイワカガミ ハクサンフウロ
分岐まで戻った後は往路をひたすら戻ることになる。
途中再び雨足も強まり遠くでカミナリも鳴り響くようにもなるが断続的だ。
水場まで戻り冷たい水を飲んで小休止のあと長い登山道を足早に下る。
駐車場帰着18時15分。何とかヘッドランプも使わずに下山が出来た。
今日の温泉は一番近くにある露天こぶしの湯だ。
今日は久々の長時間にわたる山歩きで足にだいぶ負荷がかかったのでゆっくり湯につかり疲れを癒し、帰路につく。