5月連休の2日目は尾瀬御池ロッジの駐車場から燧ケ岳の往復登山だ。 燧ケ岳は4度目となるが、いずれも夏から秋にかけての登山で、5月は初めての入山となる。
御池駐車場7:30-広沢田代8:45-熊沢田代9:45-俎嵓11:20~11:25-柴安嵓11:50~12:00-俎嵓12:35~13:25-御池田代14:55-御池駐車場15:10
前日に桧枝岐温泉の民宿「こまどり」にお世話になり、キリンテ付近での夜間通行規制が解除される午前7時に合わせ御池ロッジに向かったが、実際には早めに通行できるようになっていたようで、7時前のゲート通過でも待機する車は無く順調に御池駐車場に向かうと次第に道路脇の雪の高さも高くなり美しい景色となる。
広い御池の駐車場は一部が除雪され多くの車が駐車しているが、多くはスキーを楽しむ人達だ。
登山者の姿はちらほら見られる程度で、意外に少ない。 登山口から奥に続く夏道の記憶をたどり切れた林の中を進んだが、少し歩き御池田代方向に入り込んだことに気付きルートを修正するが、前方に御池田代とおぼしき雪解けした場所があるので帰りに立寄ってみることにする。
1時間ほどかけて広沢田代の奥に到着し、振り返ると明日登る予定の会津駒ヶ岳が綺麗に見える。
広沢田代からの急登を1時間ほどこなすと、まだ高くそびえる燧ケ岳を前にした熊沢田代に着く。
スノーシューは持参したが、結局使わずじまいでアイゼンだけで全く問題ない。
熊沢田代から先の山頂までの急登はさえぎる樹木もなく、踏み跡をトレースするためルート確認が不要で気が楽だ。
11時20分ようやく俎嵓に到着。
御池駐車場から3時間50分だった。
山頂には多くのスキーヤーがいるが、もちろん隣の柴安嵓へは誰も行かない。
良く見ると丁度、急な雪面に取り付いている人がいるので私も早速柴安嵓へ向かう。
雪の無い俎嵓の西面をアイゼンをつけたまま下り、柴安嵓を見上げると意外に急な登りだ。
今までストックで済ませいたが、流石にここでピッケルを使用し慎重に雪面に刻まれたトレースをたどる。
俎嵓から25分で燧ヶ岳山頂に到着。
ここからは尾瀬ヶ原が眼下に見渡せる。
あいにく曇り空で鮮明さに欠けるのが残念だが、尾瀬ヶ原の奥にお馴染みの至仏山、そして右端の平ヶ岳まで見事に見える。
風が強く寒いため10分ほどこの風景を楽しんだのち、再び俎嵓に向かうが雪面の下降があるため慎重に下り、結果的に時間は登りより多く35分かかってしまった。
俎嵓に戻り、改めて氷結した尾瀬沼を確認したあと、風を避けた場所で昼食休憩とする。
山頂からの下りはかかとを利かせ新しい雪面を軽快に下り熊沢田代まで30分ほどで下山。
この田代を横切るときにガスで見通しが利かないと苦労しそうだが今日は問題ない。
御池駐車場に下山する手前で、左手の林を突っ切り御池田代に立寄ってみる。 雪解けの中の湿地には予想通り水芭蕉があちこちに見られ、今回の山旅の最後を締めくくってくれた。