2009/9/19(土) 折立~太郎平小屋
コースタイム(行動時間4時間20分) 単独
折立ヒュッテ9:40~9:50-三角点11:20-五光岩ベンチ13:00-太郎平小屋14:10
早朝4時に神奈川の自宅を出発し安房峠を越えて国道471号から高山大山林道を経て有峰林道に入り折立に至るロングドライブだったが、思いのほか順調で5時間40分で折立に到着。
ただ、5連休に入ったこともあり駐車場は勿論満杯で、林道脇に路駐の車列がトンネル付近まで続いている状況だ。
私も何とか駐車場所を確保し5分ほど歩いて折立の登山口にたどり着く。
10時近いこの時間では他の登山者はだれもいないが今日は太郎平小屋に宿泊予定なので、時間的には問題ない。
三角点のある最初の休憩ベンチまでは樹林帯の中を黙々と歩んで、およそ1時間半で到着。地図には有峰湖の展望が良いとあるが、ここからは良く見えない。
この付近から上は稜線上の良く整備された登山道となるが、階段などむしろ歩きづらい面もある。
今日はおおむね天気は良かったのだが、途中からガスに覆われ視界が遮られ展望は利かない。
しかし、標高が高くなるにつれ次第にガスの切れ目から薬師岳の美しい姿を目にすることがで嬉しい。
そして太郎平小屋が見えてくるようになるとすっかりガスも切れて晴天が広がるようになった。
小屋着14:10、折立から4時間20分だった。正面に大きな薬師岳が望める。
そして東側には北ノ俣岳、野口五郎、三俣蓮華、そして水晶岳の山々の景色が展開しておりすばらしい。ここまで、見えるとは思っていなかっただけに感動もひとしおだ。
いつまで見ていても飽きないが、ひとまず小屋に入り居場所を確保。2畳に3人と云う状況だが、已むいえないか・・・。
一休みした後、太郎兵衛平に散歩に出る。すでに草原は秋の気配が色濃く、明日の薬師岳が楽しみだ。
2009/9/20(日) 太郎平小屋から薬師岳ピストンの後、折立へ下山
コースタイム(行動時間8時間)
太郎平小屋5:15-薬師平6:05-薬師岳山荘6:45-薬師岳7:35~8:00-薬師岳山荘8:30-太郎平小屋9:35~9:50-五光岩ベンチ10:45-1934m峰12:10-折立ヒュッテ13:15
早朝5時前から自炊室で朝食をとり、不要な荷物を小屋に預け荷を軽くして5時15分出発。辺りはまだ少し暗いが、天気も良いのでヘッドランンプは必要ない。
太郎兵衛平から薬師峠に下りるとキャンプ場は色とりどりのテントで賑やかだ。途中でいくつかのパーティーとすれ違ったが、ここから撤収したパーティーだったようだ。
峠から沢づたいに高度を上げ薬師平までくると正面に薬師岳が大きくそびえる。
薬師平からハイマツの中を気持ちよく登っていくと45分ほどで薬師岳山荘に着く。太郎平小屋から丁度1時間30分だった。
ここからもう目の前が薬師岳だが、標高が高くなるにつれ次第に風が強くなり時折りバランスを崩される。
つづら折れの砂礫の登山道の途中から眼にする雲の帯をまとった鍬崎山(くわさきやま)の姿も美しい。
振り返ると有峰湖の向こうに雲海の上に頭を出した白山の山並みまで望める。
砂礫の山を登るつめると、愛知大生13名の遭難碑ケルンのあるピークに到着。改めて見る水晶岳や鷲羽岳、黒部五郎岳、そして槍ヶ岳、穂高の山々が一望に見渡せる。
そこから15分で待望の薬師岳山頂に到着。
強風のため寒いが、目の前には今まで目に出来なかった立山連峰、後立山の山々が広がっている。文字通り360°の大展望だ。久々に文句の付けようがない晴天に大満足。
しばらく展望を楽しんだ後、下山にかかる。
太郎兵衛平まで下って改めて秋の気配を身近に楽しむ
シラタマノキ アカモノの果実 チングルマ
太郎平小屋に戻ったあと、来年以降是非チャレンジしたいと思っている雲ノ平方面への分岐まで様子見に歩き、少しのんびりする。
下山は予定より大分早いが、明日の白山登山の登山口である大白川までの移動もあるので、9:50下山開始とする。
風もなく秋晴れの中、正面に鍬崎山の頂きを見ながらののんびりした下山は最高だ。
少し下ると登ってきるときには見えなかった大日岳の奥に剣岳の姿をいつまでも眺めることが出来る尾根道で、自然と感謝の気持ちがわいてくる。
途中、三角点にて昼食をはさみながら折立ヒュッテ下山13:15
所要時間3時間25分
駐車場所まで戻る路肩に並ぶ車の列は今は道の両側にも隙間なく停まっており、大変な車の数だ。
係員に話を伺うと、およそ500台の車で、今年一番だそうだ。
駐車場所に戻り明日の白山登山のために予約してある白水湖畔ロッジに移動。