昨年の年末に下諏訪宿から薮原宿までの歩き旅を行なったが、今回はその続きでゴールデンウイークに2泊3日で三留野宿までの旅を楽しむことにした。
初日の今日は神奈川の自宅を出発し、ここ薮原駅に到着するのが最短でも午前11:25分ということになってしまので、一日としてはやや短いが福島宿までの14.5Kmの歩き旅とし、木曽福島に宿泊することにした。
塩尻から25分ほどでスタート地点の薮原駅に到着しました。
駅前は人影もまばらで静かなものです。
もうお昼時なので、先ずは食事のため近くの道の駅に立ち寄って見ることにした。
道の駅にあったのは食事処げんき茶屋で、丁度食べたいと思っていた「ざる蕎麦」があったので頼んでみたが、本格派のソバで美味しかったです。
昼食の後、早速歩き旅開始。
この旅のガイドブックに使用しているのは木曽観光連盟発行の「信州木曽路中山道を歩く」ですが、吉田洞門の手前の菅の信号を右折し木曽川の対岸を歩くコースは「とても雰囲気の良い道」というコメントがあったので、少し遠回りになるがそちらを歩くことにしました。
言葉通り、国道19号から離れ木曽川の対岸を歩いていると、山あいの奥に冠雪した山々が望めるすばらしい山里の景色が広がり、思わず感嘆の声を上げてしまいました。
脇道から中山道に戻るとき、JRを跨ぐ高架となりますが、隣りには道路と平行して山から流れ下る小さな小川も鉄路を跨ぐ水路になっていて、とても珍しい風景に出会うことができました。
電車が通っている時の映像であれば状況が良く分かって戴けたと思うのですが・・・
伝説の地「巴渕」です。
この付近の木曽川は両岸が狭まり渕のようになっており、木曽川の印象とは異なる風景が見られます。
木曽義仲の菩提寺である徳音寺に立ち寄ました。
山門は享保8年(1723)に建立されたもので、上層部が鐘付き堂となる鐘楼門の立派なものです。
訪れた時が参道の桜が満開の時でしたので、桜並木をゆっくり桜を愛でながら歩いてきましたが、山門から振り返るとこんなに素晴らしい景色が広がっていました。
その後、近くにある木曽義仲の資料館「義仲館」に立ち寄りました。
正面に木曽義仲と巴御前の像に迎えられる特徴的な建物です。
木曽で唯一残っていた宮ノ越の本陣は2016年4月に改修・復元されて、無料で一般公開されていましたので、見学させていただきました。
明治13年の明治天皇巡幸の際に明治天皇がお休みされた上段の間なども補修し公開されています。
原野駅を過ぎると中央アルプスの木曽駒ヶ岳(写真中央)の美しい姿を見ることが出来嬉しくなります。
右に見える大きな山は麦草岳です。
そして中山道の中間点に到着です。
江戸、京都双方から六十七里二十八丁(約266キロ)に位置するポイントで、宮ノ越宿の原野駅からおよそ0.5Kmの地点にありました。
日本橋を出発してから14日目にあたる旅になりますが、ようやく半分まで来たかという感じです。
福島宿に入り福島関所に到着したのが17時少し前という時刻でしたので、
関所の資料館は4時半で終了のため、残念ながら見学することは出来ませんでした。
卯建を上げた古い町並みが見られる「上の段」に来ました。
この付近の街道沿いには多くの水場がありますが、これらの水場は昭和の初め頃まで、町内の簡易水道として使われていたそうです。
今日の宿泊先はこの旅館「さらしな」です。
到着時刻は17時25分で、スタート地点の薮原駅からGPSログで17.1Km、5時間55分の歩き旅になりました。
今日は天気も良く、あちこちで咲く桜や中央アルプスの山々を楽しみながらの旅となりました。
明日はここ福島宿から須原宿までの29.2Kmの旅です。