今回は群馬百名山で群馬県最北に位置する丹後山・大水上山を経て日本二百名山の中ノ岳を巡るコースを歩くもので、丹後山の非難小屋に宿泊する一泊二日のオーソドックスな山旅を楽しんできました。
生憎、山頂での展望はイマイチという状況で残念でしたが、登山道脇に咲く花々との出合が思いのほか多く、楽しむことができました。
一日目(2018/7/20)
コースタイム(行動時間 6時間40分) 単独
十字峡中ノ岳登山口駐車場 8:50-丹後山登山口9:35~9:45-3合目(松の大木)11:40~12:00-ジャコノ峰13:50-8合目(ジシ岩)14:45~14:55-丹後山非難小屋15:30
奥に見える十字峡登山センターの前に中ノ岳への登山口がありますが、車は少し落合橋方向にあるこの駐車場に停めました。
ここから落合橋までは5分ほどの距離です。
ここが落合橋からの三国(さぐり)川の様子です。
橋を渡って右手の駐車場の奥にあるゲートで登山届を記載し、この川沿いに丹後山の登山道まで林道を歩くことになります。
ゲートから30分ほどで小さな橋(栃の木橋)を渡りますが、橋から100mほど進むと丹後山の登山口に到着です。
登山口からいきなり急登となり、最初はキツイですが2時間ほどの歩きをこなすと大きな松の木がある3合目に到着です。
休憩スポットに丁度良いので、ここで昼食タイムとしました。
また、この3合目付近は展望も良く、正面に中ノ岳の姿を望むこともできました。
山頂付近にある雲がなかなか消えませんでしたが、一時的に雲も切れ姿を見せてくれました。
結局、これ以降この中ノ岳の姿を見ることは出来ませんでした。
また、南側の山並みの中に巻機山(中央奥)と思しき姿も確認できました。
8合目のシシ岩を望める辺りまで来ると、なだらかな丹後山ももうすぐそこです。
8合目を過ぎると山肌がすべて笹原となり刻まれた登山道を気持の良く歩けます。
午後3時半、丹後山への登山道から少し外れた場所立つ丹後山非難小屋に到着。
小屋には誰も人は居らず、結局一人で占有することになりました。
非難小屋から丹後山までは5分ほどの距離ですので、登山道脇に咲く花々を眺めながらやってきました。
山頂からは中ノ岳方面は完全に雲に覆われ確認できなかったのは残念でしたが、左手の雲の中に明日歩く大水上山と兎岳の頂とおぼしきピークと、遠くに荒沢岳の頂を確認することができたのは幸いでした。
ここで、今日登山道脇で見掛けた花の一部を紹介しておきます。
ミヤマアキノキリンソウ キンレイカ ハクサンフウロ クルマユリ
二日目(2018/7/21)
コースタイム(行動時間 9時間50分) 単独
丹後山非難小屋 5:20-丹後山 5:25-大水上山 6:05-兎岳 6:50-小兎岳 7:20-池の段 9:55-中ノ岳10:15~10:30-池の段10:45-七合目11:30-日向山12:10~12:25-十字峡登山口駐車場 15:10
非難小屋で一人ゆっくり過ごし、朝食を済ませ5時20分に出発。
今朝も雲が多く展望がイマイチなのは残念ですが、丹後山を過ぎると前方に大水上山とその奥に兎岳・小兎岳が確認出来ました。
登山道脇にはイブキトラノオの群落がみられます。
大水上山の山頂の手前500m弱の所に利根川水源の碑があります。
この碑がある山頂は大水上山の標高1831mよりわずかに高い標高1834mになっており、この下の雪渓が利根川の水源になっているようです。
利根川水源の碑から10分ほどで大水上山の山頂に到着です。
大水上山を過ぎると前方に見える次の兎岳まで45分を要しました。
兎岳から小兎岳まではわずか30分ほどの距離ですが、鞍部に下るまでは正にお花畑のようで、撮影にいそしみながらの歩きとなりました。
カラマツソウ コバイケイソウ イワイチョウ ハクサンコザクラ
兎岳から10分ほどで小兎岳との鞍部で、付近はまだ雪渓が残っています。
小兎岳から中ノ岳へはアップダウンのある稜線を歩くことになりますが、雲が切れ中ノ岳の姿を確認できたのは分岐点の池の段を見ることが出来るまで近付いてからでした。
十字峡登山口からの合流点の池の段に到着です。
この付近でも沢山の花を見ることが出来ました。
イワカガミ イワハゼ ハクサンチドリ シモツケソウ
中ノ岳の山頂到着です。
残念ながら山頂からの展望は全く得られませんでした。
山頂には先客が一人おりましたので、記念に撮影してもらいました。
今回の山旅では先ほど池の段に到着する前にすれ違った日帰りで逆コースを廻ると云っていた単独の登山者と、ここ山頂で出会った方との二名だけで思いのほか少ないのは驚きでした。
下山時、周囲の展望が良くない割には頭上には雲が無く、強い陽射しをずっと浴びままでしたので暑さに参りました。
また、鎖場の鎖も熱くて触りたくないような温度になっていて驚きでした。
でも、一合目近くになって気づくと八海山の姿を確認することが出来最後を締めてくれた感じです。
暑さで大変でしたが、無事下山完了。
今日は近くの五十沢(いかざわ)温泉「ゆもとかん」に立ち寄りました。
内湯は男女別で、露天風呂のある浴場の方は混浴と云うことでしたが、先客は男性二人のみで女性はおらず、のんびり湯に浸かりゆっくり帰宅の途につきました。